僕は、つい先週まで、初代iPhone SEのユーザーだった。
すべてを片手で操作できる、iPhone 5のコンパクトさに惚れ込み、iPhone 5S→iPhone SEと乗り換えてきたのだ。
僕は、iPhone 6以降、拡大してしまった筐体サイズを容認できなかった。
だから当然、iPhone X以降のフルモデルチェンジは、遠い世界の話。
年々、iPhoneシリーズがバージョンアップいく中で、初代SEユーザーの僕は、《置いてきぼり》状態だったが、それでもいいと思っていた。
何よりも、そのコンパクトなサイズ感が、他に代えがたいものと思っていたからだ。
初代iPhone SEの、とにかく素晴らしいところは、全てが片手で操作できること。
右手にすっぽり収まって、その画面全てに、親指ひとつで簡単にアクセスできる。
僕にとって、これが、唯一にして最大の、iPhone SEにこだわるメリットだった。
僕の手は、それほど大きくないため、iPhone 6以降のサイズだと、片手操作ができなくなってしまう。
だから僕は、これまで、初代iPhone SEにこだわり続けてきたと言っていい。
僕は、コンパクトなiPhone SEの後継機が出ることを、ずっと夢見続けてきたから、いざ、その第2世代が発表された時は、衝撃だった。
一瞬、これはiPhone SEじゃない!と思ったほどだ。
しかし僕は、ようやく気がついた。
iPhone SEは、《Special Edition》サイズだからSE…なのではないということに。
第2世代のiPhone SEは、iPhone 8の筐体に、最新のCPUと技術を詰め込んだ、まさにSpecial Edition。
それを知った時、僕は、ビビッときた。
これでもう、初代SEサイズのiPhoneが出ることは永遠にないと思ったため、乗り換えるなら早いほうがいい。
ということで…。
発売日にゲット!
以降僕は、その凄さ、素晴らしさに感動しまくっている。
それはそうだろう。
初代のiPhone SEが発売されたのは、もう4年も前。
僕は、4年間にわたって、iPhoneの進化を見送ってきたのだから、感動の連続になるのも当然だ。
初代iPhone SEと2代目iPhone SEは、単に《SE》というネーミングが共通なだけで、完全に別物だから、比較するのはナンセンス。
iPhone 8の強化版と言える2代目SEは、ほぼ全ての面において、初代を凌駕しているのだ。
ただ…。
初代SEを使い続け、こだわってきたユーザーとして、唯一、初代の方が優れていると思っていた部分があった。
それが、全てを片手の掌中で操作できる筐体サイズだ。
前述の通り、僕は、それが本当に気にいっていたので、だからこそ、4年間も使い続けてきた、と言っていい。
今回、2代目のiPhone SEを掌に抱えてみて、最初に思ったことは、「やっぱり片手操作はできなくなっちゃったなぁ…」ということだった。
掌の上でiPhoneを軽く動かせば、片手でできないことはないが、それはそれでやっぱりちょっとストレスに感じた。
ただそれも、大幅な機能アップに伴うトレードオフと考えれば、妥協すべき点だと思った。
しかし、ちょっと使っているうちに、その点も、ほぼストレスなく使うことができるようになり、僕は、さらに感激している。
その理由は…。
「簡易アクセス」機能が利用できるようになったからだ。
AppleのWebサイトでは、face ID搭載モデルの画像とともに紹介されているが、ホームボタン搭載モデルでも利用可能。
具体的には、iPhone 6s以降の機種に搭載されており、2代目のSEも対象機種に含まれている。
iPhone「設定」画面の《アクセシビリティ》機能のひとつになるが、デフォルトでは「オン」になっており、2代目SEの画面ではこのように案内されている。
曰く…。
ホームボタンをダブルタップして、画面の上部を届く範囲に移動させることができます。
とのこと。
僕は最初、無意識にその操作を行って発見し、以降は、その便利さに痺れまくっている。
この機能があれば、片手で簡単に操作できるじゃないか!
例えば…Yahoo!ニュースの閲覧時。
この一覧ページにアクセスし、個々の記事詳細を読みたくなったとしよう。
一通りこの記事を読み、ニュースの一覧ページに戻りたい場合、左上の「Y!ニュース」部分をクリックする必要がある。
筐体が小さい、初代のiPhone SEならば、右手で持って親指操作が簡単にできるけれど、2代目SEでは(僕の場合)微妙に届かない。
しかしここで、ホームボタンを軽くダブルタップすれば…。
指の届く範囲に下りてきてくれるので、片手操作も楽勝だ。
この例に限らない。
iPhoneの場合、画面の左上部分に「戻る」系の表示が出ているケースが多い。
そのため、親指の移動操作にはストレスがかかるのだけれど、画面を下げれば解決する。
この《簡易アクセス》機能は、iPhoneの全画面に対応しているので、メニュー画面のアイコンクリック時にも便利。
上の方にあるアイコンのアプリを開きたい場合は、こうやって画面を下げれば、簡単にアクセスできる。
いやはや便利じゃないか。
iPhone 6s以降のユーザーにとっては、「今更何を言っているんだ」と冷笑されるかもしれない。
また、「ダブルタップするのが面倒だろ!」と思う人もいるかもしれない。
でも僕は、軽くダブルタップするだけでいいなら、ストレスに感じないし、今や、無意識で行っているので、その便利さだけを享受している。
こんな便利な機能が搭載されていたなら、筐体サイズにこだわらず、もっと早く乗り換えていても良かったと思っているほどw
でも…。結果的には乗り換えなくてよかった。
4年間も辛抱していたからこそ、最強コスパのiPhone SEで、4年分の進化を味わうことができるからだ。
いやぁ、本当に素晴らしい。