今年、2019年は亥年。イノシシの年だ。
…ということを、皆、覚えているだろうか。
干支の話は、毎年、年末年始からお正月の期間は、盛り上がるけれど、2月以降になると、パタッとその話は出なくなる。
おそらく、年男、年女以外は、あまり意識しないのではあるまいか。
気がつけば、2019年も師走。
来年の年賀状も発売が開始され、干支の話題は、2020年の干支、ネズミ(子年)に移りつつある。
そんな状況に嫉妬して(?)イノシシが師走のニュースを飾った。
なんと、荒川の河川敷に、突然出現したというニュースだ。
東京の都心部で、野生のイノシシを見かけるということは、ほぼない筈だから、これは大きニュースになる。
どうやら、先日の台風の影響で、上流から流されてきたようだ。
イノシシは、とても身体能力が高く、水の中でも、最長30キロは泳ぐという。しかも、時速も45~50キロで走るというのだから、まさにアスリート。
だから、今回の目撃後、複数の警官がイノシシを取り囲んだにもかかわらず、猛然と逃げ去ったという。
目撃情報が最初に寄せられたのは、荒川の江北橋下ということだったので、僕は尚更驚いた。
江北橋下と言えば…この地点。
僕が荒川河川敷を走る際、必ず撮影している定点スポットだ。
荒川河川敷は、僕の大事なホームコースの1つであり、これまで何十回もここを通過している。
まさかこの場所に、イノシシが出現したなんて…。僕はちょっと恐怖を感じた。
僕は基本的に、夜明け前から走るランナーだから、この付近を、真っ暗な時間に通過することがよくある。
人っ子一人見かけない時間帯に淡々と走るのが、僕の流儀だ。
そんな時、突然、イノシシが目の前に現れたら…そう考えただけでゾッとする。
僕は、今週末、そろそろまた荒川でも走ろうと思っていた矢先だっただけに、尚更驚いた。
昨日、4日の午前、このイノシシは、埼玉県の富士見市でようやく捕獲された。
最初に目撃情報が出た荒川からは、20kmも離れている場所だ。
僕は、イノシシの身体能力に、あらためて敬服した。
ということで、一応、荒川河川敷にも、平和が戻ってきたが、僕はまだ不安を感じている。
台風で流されてきたのは、本当に1匹だけだったのか?
数匹まとめて流されてきた、という可能性はあるまいか?
心配性の僕は、どうしてもそういった方向性を考えてしまう。
やはり、暗闇の河川敷ランは、もう少し自粛した方がいいのかもしれないなぁ…。