荒川河川敷は、僕の大事なトレーニングコースだ。
街灯も街路樹もない、吹き抜けのコースであるため、走るタイミングによっては、様々な障害も発生する。
「暗い」「寒い」「暑い」「風が強い」などなど…。
しかし、このコースは、そのマイナス点を補ってあまりある魅力を持っている。
信号などに悩まされる心配もなく、広い道をゆったり走れるのは、何より大きなポイントだ。
ということで、僕は今日も、週末ロングランのために出かけた。
荒川河川敷は、ランナーに向いている場所であるため、時折、さまざまなランニング大会が開催される。
奇しくも今日は、板橋cityマラソンの開催日。
僕も、過去何回か出場したことのある、とても大きな大会だ。
レースの開催中は、もちろん、河川敷コースでの練習は不可能。
だから、今日、河川敷での練習は無理…ということにはならない。
板橋cityマラソンのスタート時刻は、午前9時。
僕がもっぱらここを走るのは夜明け前であり、スタート前に走り終えてしまえるからだ。
ということで、僕は、まだ真っ暗な道を走り始めた。
レース同様、下流に向かって淡々と走り続けて…。
江北橋下。いつもの定点撮影地だ。
まだ夜が明けておらず、スカイツリーやビルの灯りも煌々と点っている。
板橋cityマラソンのコースは、この後も延々と下流に向かって10km以上走り続け、江戸川区の荒川大橋で折り返す。
が、今日の僕は、時間も余裕もなかったため、一つ先の千住大橋まで走って戻ることにした。
その間、たった数キロしか走っていないのに…。
二度目の江北橋下では、空がすっかり明るくなり、スカイツリーの灯りも消えていた。
さぁ、あとはゴールに向かって走るだけ。
35km地点、余裕で通過!
まぁ、僕は10kmぐらいしか走っていないので、当たり前だけどw
あと3km!
こういった標識を見ると、なぜか元気が出る。
僕はここまで、ゆったりのんびりと走り続けてきたが、せめて、あと3kmぐらいはしっかり頑張ろうと思い、やおらスピードを上げた。
ありがとう!帰ってきたぞ!
ここから出発したわけじゃないし、折り返し点にも行ってないけど、なんだか嬉しくなる。
そして…。
ゴーーーール!!
単なる便乗ランだというのに、フィニッシュゲートをくぐると、なんだかとても爽快だ。
今日に限らず、ゲートをずっと設置しておいてくれればいいのに…と、勝手なことを思ったw
ロングランも苦にならず、最後は珍しくスピードも出せたし、とてもいい練習になったと思う。