いつもの夜明け前。
僕は、ランニングスタイルに着替えて屋外に出た。
この時期の夜明け前は、寒くてちょっと躊躇うのだけれど、いざ、着替えて外に出てしまえば、もう、走るしかない。
さぁ、どこに向かおうか。
僕は、とりあえず目的を決めずに走り始めたが、心は近所ランに傾いていた。
空はどんよりと曇っている。
見晴らしのいい場所まで走ったとしても、今日は、天体ショーが楽しめない。
しかも、朝から雪が降る予報だったので、いつでも簡単に帰ってこられるようにしたかったのだ。
ところが、例によってQueenの音楽を聴きながら、心地よく走っているうちに、なんとなく気分が変わって…。
気がつくと、僕は、荒川河川敷に向かっていた。
午前3時台から走り始めているため、荒川に着いても、まだ、真っ暗。
河川敷は、街灯などがないので、そのまま走るにはちょっと厳しい。
しかし、大丈夫。
バックパックの中には、ヘッドライトを準備している。
それを装着すれば、何の問題もなかった。
ということで、とっても快適に走れた。
…と言いたいところなのだけれど、実はそうでもなかった。
とにかく寒いのだ。
こういった写真を撮るために、立ち止まって、手袋を外して、などとやっていると、すぐに手がかじかんでくる。
おまけに、粉雪もちらつき始めてきた。まだ夜明け前だというのに、話が違うじゃないか。
いやはや寒くてたまらない。
僕は、基本的に、《寒さに弱い》ランナー*1なので、本当につらかった。
こんな程度の寒さで文句を言ったら、はてブロ北海道組の皆さんに笑われる。
でも、やっぱり僕には厳しかった。
Queenの音楽に、何とか元気をもらって、いつもの場所まで足を進める。
江北橋下。
晴れた夜明け前ならば、季節ごとの天体ショーが、そして、スカイツリーが綺麗に見える場所だ。
しかし今日は、そのどちらも見ることができなかった。残念。
僕は、これ以上先に進む気力が起きなかったので、引き返すことにした。
走っているうちに、だんだん空は明るくなってきたが、太陽の姿は全く見えず、代わりに粉雪の量が増えてきた。
僕は、震えながら走り続けて…。
何とかここまで到着。
あとは、赤羽まで軽く走って、電車で帰るだけ。ちょっとホッとした。
この写真だけ見ると、「雪なんか降ってないじゃないか」と思えるかもしれないけれど…。
実は結構降っている。
「降っている」なんて書くと、はてブロ北海道組の皆さんには、また笑われそうだけれど、東京では、これでも十分珍しいのだ。
なんだかんだで26kmラン。
鈍足にもほどがあるタイムだが、まぁ、LSDということで許していただきたい。(誰に謝っているのだ?w)
ということで、荒川河川敷での粉雪ラン後、僕はfacebookをつらつらと眺めていて、驚いた。
facebookには、「過去のこの日」的な機能があり、自分が書いたものがフィードに流れてくるのだけれど…。
おぉ!5年前の今日は、あのドカ雪ランの日だったのか!
こんな程度でドカ雪なんて書くと、はてブロ北…(しつこいので略^^;)
いやぁ、あの日は、本当に、最高に楽しかったなぁ。
ドカ雪ランについては、もちろん、このブログでもたっぷり書いている。
それなのに忘れていたとは、我ながら情けない。
ただ、僕は思う。
今日は、近所を走る予定だったところが、「なぜか」足が荒川に向かったのは、このせいだったのかもしれない。
「雪の荒川河川敷ラン」繋がりw
頭では忘れていても、身体は、5年前のことを覚えていたのだ、きっと。
まぁ、同じ雪とはいっても、あの日とは全然違う状況ではあるけれど…。
*1:暑さに強い、というわけでもないのだけれど、相対的に見れば、寒い時より暑い時の方が好走できている(^^;