ランナーに暗雲。
オミクロン株が全国で猛威を振るい始めたことに伴い、全国で、ランニングイベントの中止が相次いで発表されている。
来週末、23日の開催予定だった天皇盃全国男子駅伝が、急遽中止。
NHK総合テレビでも中継予定になっていた大会なので、楽しみにしていた人も多いのではないか。
天皇盃全国男子駅伝は、大規模なマラソン大会とは異なり、参加者も限定されるから、主催者側としては、何とか開催したかったろう。
しかし、開催地である広島県は、全国に先駆け「まん延防止等重点措置」の適用を受けている。
いざ開催してしまえば、箱根駅伝のように、(どんなに自粛要請が出ても)沿道応援者が発生するだろうから、混乱は必至。
となると、中止もやむを得なかったのかもしれない。
市民ランナーたちに人気の、伝統ある「愛媛マラソン」も中止が決定。
昨年末には、ナンバーカードの事前送付も終了しており、愛媛県は、まだ、「まん延防止等重点措置」等の適用も受けていない。
しかしながら…。
新型コロナウイルス感染症の全国的な拡大に伴い、愛媛県の警戒レベルも1月8日から「感染警戒期」に引き上げられました。
当実行委員会では、このような状況下ではランナー、ボランティア、地元の皆様をはじめすべての関係者の安心・安全の確保が難しいと判断し、本大会の開催中止を決定いたしました。
愛媛県独自の基準でアウト…。
事前の告知通りとはいえ、参加料返金などの処置もないのだから、出走予定だったランナーたちはやりきれないだろうなぁ…。
昨日は、首都圏地区の湘南藤沢市民マラソンの中止が発表された。
こちらは、最長でも10マイル(16km)のレースしかなく、しかも、参加人数1万人程度のローカル色が強い大会。
それでも、現段階で中止が決定されてしまうのだから、来月開催予定の湘南国際マラソンは大丈夫なのか?と思ってしまう。
そして。
3月6日に開催予定となっている「東京マラソン2021」への影響も心配だ。
東京は、昨日、3,000人超の感染者となっており、20日には9,000人に達するという試算も出ている。
東京マラソンの開催基準は、《大会開催1カ月前以降に緊急事態宣言が発せられている場合や自治体からの開催自粛要請が発せられている場合には、大会は中止》となっている。
このままオミクロン株の猛威が収まらないと、この基準に抵触する可能性が高い。
昨年秋の緊急事態宣言時には、《再延期》という方法をとることで、中止決定を逃れたが、果たして今回は…。
ちょっと心配だ。