餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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3年ぶり、東京マラソン2021「一般」開催に思うこと

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いよいよ、「東京マラソン2021」当日になった。

僕がこれを書いているのは、2022年3月6日の未明。スタートまで、あと約5時間だ。

本来、この時期に開催される筈だった「東京マラソン2022」は中止となっており、1年遅れで「東京2021」が開催される。

何だかちょっとややこしい状況になっているが、その状況こそが、まさに、コロナ禍におけるマラソン大会開催の難しさを物語っていると思う。

2年前。2020年2月17日。

「東京マラソン2020」は、開催まであと2週間という日に、急遽【一般】部門の開催が中止が決まった。

突然襲ってきた、コロナウイルスの影響を鑑み、エリート選手約200人だけのレースになってしまったのだ。

東京マラソン《一般》部門の中止を受け、ドミノ状態で他のマラソン大会も中止が続いた。

コロナ第5波の終息を受け、一時的に復活したマラソン大会はあるが、その後、オミクロン株発生に伴う、第6波の襲来で、またしても暗黒時代になってしまった。

現在も東京都は、《まん延防止等重点措置》が発令中で、しかも、もともとは今日3月6日までだったのに、21日までの延長が決まったばかりだ。

主催者側として、これはちょっと予想外だったのではないかと思っている。

《東京マラソン2021》の主催者が、開催の方向性を打ち出した2月18日の段階で、コロナウィルス第6波の発生者数は、減少傾向にあった。

だから、「(第6波は)大会当日にはピークアウトを迎えており、翌日には、まん防も解除されている。」と思っていたのではなかろうか。

コロナウイルスをゼロにできない以上、ある程度落ち着いた段階での《共生》が必要であり、東京マラソン開催は、ひとつの契機になる筈だった。

しかし…。

今月に入っても、感染者数の減少幅は小さく、高止まりの傾向になったため、《まん防》も延長になってしまった。

そんな中での、東京マラソン【一般】開催は、逆風だ。

僕は、「徹底した感染防止対策がとられているのだし、密閉空間を走るわけでもないのだから大丈夫。」だと思っている。

しかしそれは、あくまで、《ランナー》である僕の視点だ。

SNSなどを眺めていると、「まん防適用中の都内で、2万5千人もの人間がノーマスクで公道を走るなんてあり得ない!」という声も上がっている。

ランニングに全く興味がなく、かつ、コロナ禍に対して敏感な人にとっては、迷惑行為だと思われている節もあるのだ。(世知辛い世の中になったなぁ…。)

東京マラソン2021の模様は、(エリート選手を中心にしたものではあるが)全国にテレビ中継される。

その映像をテレビで見た人たちが、いったいどういう思いを抱くだろうかと考えると、僕は、ちょっと心が重くなる。

東京マラソンの出走者に対して、反発を覚える人も、きっと出てくるだろうからだ。

応援自粛が要請されているけれど、都内は外出禁止令が出ているわけでもないし、箱根駅伝の状況を見ても、沿道に人が溢れることは必至。

そんな状況が、生々しくテレビ中継されることに、僕は大きな不安を覚える。

マラソン中継自体は、「ランニング好き」の人が見るだろうから、それほど反発はないかもしれないが、一部分だけを切り取られてニュースやワイドショーなどで取り上げられるのが心配だ。

もちろん、出場するランナーたちに全く罪はない。

感染防止対策として、スタート地点に至るまで、さまざまな規制を受けまくり、ようやく走ることができる夢の舞台。

何しろ、3年ぶりに開催される「通常の」「本当の」東京マラソンなのだ。

せめてレースの間だけは、コロナ禍の日常を忘れて、気持ちよく駆け抜けて欲しいと思う。

今後、少しずつでも感染が収まり、今度こそ予定通りに、《まん防》が終われば、「東京マラソンを実施しても、何の問題もなかった」ということになる。

それを契機に、果てしなく続いているマラソン大会の中止ドミノが収まってくれることを願うばかりだ。

今日の東京マラソン2021には、僕のラン仲間たちも、信じられないくらい多数出走する。

是非とも、皆、笑顔でフィニッシュしてくれることを願いたい。

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