餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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「サロマ湖100kmウルトラマラソン」3年連続中止決定…で、思ったこと。

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日本におけるウルトラマラソンの草分けであり、ランナー人気も非常に高い、サロマ湖100kmウルトラマラソン。

一昨年、昨年の開催は、コロナ禍に伴って、中止を余儀なくされたものの、今年は3年ぶりの開催が期待されていた。

例年ならば1月にエントリーが始まる(開始直後に瞬殺されるけどw)大会であるが、今年の1月は、開催可否の検討段階にとどまった。

可否の検討結果は、当初、2月中に発表されるとされていたが、結局3月中旬まで検討が続けられることとなった。

3月6日の東京マラソン実施や、「まん防」の解除で、今年の開催に向けて追い風が吹いたとみられていたが…。

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第37回サロマ湖100kmウルトラマラソン大会の中止について | サロマ湖100kmウルトラマラソン オンラインチャレンジ【公式】

残念ながら、今年も中止が決定してしまった。

主催者側から発表された中止決定理由を読んで、僕は複雑な気持ちを抱いた。

現時点において、国内の新型コロナウィルスの感染者数は減少傾向に転じ、社会活動の平常化に向け明るい兆しが見え始めてはいますが、北海道内での感染は継続的に確認されております。
また、今後、社会活動が活発になり、人や物流の移動に伴う感染拡大の再来が予想され、感染の収束時期を見極めることが困難な状況でもあります。

まぁ、それはそうなんだけれど…。

こう言われてしまうと、感染者数が「ゼロ」にでもならない限り、永遠に開催はできなくなってしまうんじゃないか。

ただ、もちろん、それは僕の浅はかな考えに過ぎない。

ここまで可否判断を引き延ばした以上、関係者としても、なんとか今年こそ開催したかったに違いなく、中止は苦渋の決断だったのだ。

その理由は、次のコメントを読むと理解できる。

サロマ湖100kmウルトラマラソン大会は、全国から集まっていただくランナーを、2,000人を超える地元の中学生、高校生、大学生、一般ボランティア、大会役員等が一丸となってお迎えする大会であり、新型コロナウィルスの変異株も確認されている現在の状況では、ランナーはもちろん、地元の運営スタッフの安全を確保できる大会を実施することが難しいと判断いたしました。

ランナー及び地元の運営スタッフの安全確保が困難。

この大会は、僕もかつて何回も走ったことがあるけれど、確かに地元の運営スタッフが重要な役割を占めていることを実感している。

今年、東京マラソンは確かに開催されたけれど、それは徹底した管理と規制に基づくものであり、また、フルマラソンだから何とかぎりぎり凌げたのではないかと思う。

東京マラソンは、スポンサーが多く、感染対策に大きな経費をかけられるというのも、実施できた理由だろう。

しかし、地方の大会はそうはいかない。

限られた予算の中で、東京マラソンほど徹底した感染対策を行うことは難しいだろう。カバー範囲が多くなるウルトラマラソンともなれば尚更。

サロマ湖のコースは、ラスト20kmのワッカ内の道幅が狭く、しかも折り返しコースとなるので、ランナーたちが至近距離ですれ違う。

その点も含めた安全確保を、重点的に考慮したとすると、開催は難しいのかもしれないなぁ…。

しかし、同じウルトラマラソンでも、サロマとは違ったスタンスをとっている大会もある。

葛飾柴又100kmは、まん防期間中ずっとエントリーを受けつけ、何の問題もないかのように、5/22開催が決まっているのだ。

要は…。

依然コロナ禍が続いている中での、マラソン大会の開催可否判断は、《主催者側の腹づもりひとつ》なのだろう。

僕は今後、マラソン大会の開催は、二極化していくのではないかと思う。

  • 《withコロナ》の機運に乗って、開催前提で進む大会
  • 感染症が根絶されるまで、安全確保が困難だとして見送られる大会

どちらが正しい判断なのか、今の僕にはわからない。

ただ、今年のサロマ湖100kmウルトラマラソンについては、後者の判断がとられたということだ。

来年こそは、みんな笑顔で参加できるようになるといいのだけれど。


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