僕は基本的に、朝4時~5時台に走っている。
通勤のため、家は朝7時に出なければいけないし、帰宅後は走る気分になれないから、もしも毎日走ろうとすれば、必然的にこの時間になってしまうのだ。
この時間…夏は、まだ太陽が昇りきらない時期なので、日中よりも断然快適に走ることができる。
しかし、冬は最悪。
とにかく寒いし、そして暗い。僕は寒さに弱いこともあって、本当に辛い。
最近は、なぜかGarminがなかなかGPSを掴んでくれないため、その間に心が折れそうになる。
そんな僕にとって、心の救いになるのが星空だ。
特に、一番素敵なのは、月。
満月の日あたりから10日間ぐらいは、日ごとに細くなりながら、夜明けの空で輝いてくれる。
しかし、新月から満月に至るまでの間、上弦の月は、夜明けの時間に見ることができない。
今はそんな時期なので、月も見ることができないが、僕は毎日、この星の輝きに支えられて走っている。
ビーナス。
ローマ神話の「美と恋の女神」と同じ名前を持つ星、金星だ。
太陽系内で、大きさと平均密度がもっとも地球に似た惑星で、地球に最も近い惑星でもある。
表面温度が440℃もあるため、とても生物が生息することはできないが、その輝きは秀抜。
地球からは、太陽、月に続いて明るく見える星になっている。
金星は、時期によって、「明けの明星」になったり、「宵の明星」になったりする。
明けの明星の時期は東の空に、宵の明星の時期は西の空に輝く。
今は「明けの明星」が見えるシーズンで、しかも、最も明るく輝く時期。
【特集】明けの明星 金星(2022年 冬~秋) - アストロアーツ
夜明け前から夜明けに変わる神秘的な時間帯。
だんだんと青く、そして赤く変わっていく東の空で、金星は、強烈な輝きを見せつけてくれる。
僕は、毎日その輝きに支えられて走っているのだ。
さぁ、今朝も晴れているみたいだから、明けの明星に癒やされながら走ってこよう。