餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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町屋の「餃子は一龍」で《たつ年》の餃子初め!…天敵の納豆に泣く。

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先週末。松の内。

僕は、会社帰りに、以前からの宿題だった店を訪れた。

荒川区の町屋にある老舗中華料理店。

「餃子は一龍」だ。

今年は、たつ(辰)年だから、その新年を祝うには、もってこいの店と言える。

外観はとても新しくて綺麗だが、これは、一昨年に、近隣から移転してオープンした店であるため。

その歴史はとても古く…。

昭和二十二年創業の、由緒ある町中華なのだ。

店舗の入口では、焼きたての持ち帰り餃子や生餃子の販売コーナーもあり、地元に根づいた店であることがわかる。

しかし、老舗にありがちな、とっつきにくさや入りにくさは皆無。

イラスト付きの「一」君が、新年のご挨拶をしてくれて、なんだかほっこりする。

ドアの横には、「店内居酒屋風です。気軽にどうぞ(^^)」というメッセージも掲げられていたので、気軽に入店。

店内は、手前にカウンターと奥にテーブル席。

カウンター席は空いていたが、店の奥は、常連と思われる方々で賑わっていた。

店内でも、一龍君からあらためて新年のご挨拶。心が和む。

それだけじゃない。

僕が席に座るや、厨房にいたマスターも女将さんから「今年もどうぞよろしくお願いします」という声をかけられた。

初めて訪れた客に対しても、気分が良い対応で、素晴らしい。

だからこそ、昭和二十二年から今に至るまで続いてきた店なんだろうなぁと思った。

まず、何はともあれ喉を潤そうと、メニューを眺めたところ、ビールは、大瓶で825円。ちょっと高めだ。

つまみ類もそこそこ値段が張っていたので、僕はちょっと迷った。

注文を取りに来たお姉さん(も愛想が良く最高の接客だった)に、「餃子の前に、ちょっとした野菜が食べたいんですけど…」と告げると…。

「お通しがつきますので、注文しなくても大丈夫です。」と、笑顔で答えられた。

その言葉を信じて待つ。

お通しは、別途料金がかかっていたが、2種類も出てきて、それなりに食べ応えがあった。

これならば、餃子が出てくるまでのアテとしては十分以上だ。

餃子は、名物の「びっくり餃子」と「ミックス餃子」の選択で迷った。

結構大ぶりの餃子だという情報を得ていたから、両方食べきるのは困難。

以前は、各種の餃子を単品注文できたようだが、今は、ミックスセットのみになっているようなので、ちょっと悩ましかった。

初めての訪問ならば、「名物びっくり餃子」を注文するのが無難だろう。

しかし僕は、折角だからいろいろ種類を食べたいと思った。

「ミックス餃子」は、名物びっくり餃子も含む7種類の餃子が食べられるので、色々食べたいならこれ一択と言えるのだけれど…個人的に、大きな難点があった。

7種具材の中に、僕の天敵と言える「納豆」が含まれていたからだ。

僕は、基本的にネバネバした食べ物が苦手で、とろろ、オクラ、モロヘイヤ、なめこなどの食材を避けている。

とりわけ納豆は、その臭いも含めて、最大の難敵。

僕の「天敵」と言える存在だったからだ。

納豆の原料となる大豆は嫌いではなく、臭いと粘り気さえなければ、むしろ好きな食材。

JALの機内で出てくる、乾いたおつまみの《ドライ納豆》などは食べられるのだ。

納豆と言っても、餃子の具材に含まれているのであれば、臭いや粘りも緩和されているかもしれない、折角の新年でもあるし、チャレンジしてみよう!

と思い、僕は大いに葛藤した結果、ミックス餃子を注文することにした。

待つこと10分程度だろうか。

満を持してそれが登場。想像以上に大ぶりで、食べ応えがありそうな餃子だ。

給仕のお姉さんは、餃子と一緒にハサミを持参。

「切りますか?」と言うので、切ってもらうことにした。

さまざまな種類を含む餃子を注文した場合、外見だけだと中身が判らなくて困る場合が多い。

このミックス餃子でも、尻尾が飛び出ている「海老」以外は、外見上の区別は難しい。

しかし、こうやって真ん中で切ってくれれば、その悩みは解消される。

とてもありがたいサービスだ。

綺麗に切断されたジャンボ餃子たちとビール。

さぁ、たつ年にふさわしい一龍餃子を堪能しよう!

と思い、僕はひとつひとつじっくり具材を確かめながら、食べ進めていくことにした。

定番の「名物びっくり餃子」は、流石の美味しさ。野菜の食感をしっかり残して、実に食べ応えがある。

他の餃子たちも、そのタネをベースにして、「しそ」「イカ」「明太子」「梅」などが、それぞれ個性を主張している。悪くない。

海老も、小ぶりなものではあったが、丸ごと1本が入っていて、満足。

どの餃子も、ベースとなる皮のカリカリ感がズバ抜けて素晴らしく、《焼きの技術》を感じた。

流石、昭和二十二年から続く伝統はダテじゃない!

と、ここまではいい気分で食べ進めていたのだけれど…。

最後に残した1種類の餃子を囓った時、そんな上気分は吹っ飛んでしまった。

納豆!

のインパクトが、あまりに強烈すぎたからだ。

納豆は、その臭いも粘り気もしっかり残しており、ちょっと囓っただけで、口の中がパニックになってしまったほど。

僕の天敵は、そのパワーを十分に残したまま、僕の身体じゅうに悪寒を及ぼした。

最悪だ。

僕は、ミックス餃子を注文したことについて大いに後悔した。

しかし、今更あとには引けない。

僕は、自分で注文した料理は残さないことを信条としており、特に、餃子を残すなんてもっての他なので、食べきる必要があった。

ということで…。

タレをたっぷりつけ、何とかビールで流し込んだが、本当につらかった。

新年早々、なんでこんな苦しい思いをしなければいけないんだ。泣けてくる。

納豆餃子を除けば、全体的にはいい店だったと思うのだけれど、そんな気分が吹っ飛んでしまうほど、天敵のパワーは強烈だった。

教訓。

どんなに餃子が好きだろうと、具材に天敵が入っているのならば、注文を避けること。

今後は絶対にこの轍を踏まないよう、気をつけて生きていきたい。


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