【前回までのあらすじ】
中国の商品が、所狭しと並ぶ「友誼商店」。
そこですっかり中国気分になった僕は、店の一角を占めるフードコート「友誼食府」で、食事をとることに決めた。
席数20席程度のコンパクトなエリアにある、5つのショップはどこも魅力的。
僕は、かなり目移りしたけれど、ひとまず、四川料理の店である「香辣妹子」で、冷串串(麻辣風味のおでん)を何本か注文。
ショップ専用のプリペイドカードにチャージして支払いを終えると、ほどなく、串を抜かれて料理が出てきた。
想像していたほど辛くはなく、お腹もいい感じでこなれてきたので、僕は、メイン料理を注文することにした。
このエリアが気に入った僕は、まず、自分専用のプリペイドカードを作ることにした。
手続きは簡単。
友誼商店側のレジに行き、店員さんに、「カードを作りたい」と告げると、ノートが渡される。
自分の名前と電話番号をノートに書くと、その情報をもとに、店員さんがPCにその情報を登録するという仕組みだ。
登録作業は1~2分程度。すぐに、僕専用のカードが発行された。
プラスチックのしっかりした仕様で…。
説明書きも全て中国語で書かれていた。
その意味は殆どわからなかったが、このカードに、レジでチャージをすればいいだけなので、何の問題もない。
僕はとりあえず1,000円をチャージした。もちろん餃子を食べるためだ。
流石は中国料理のフードコートだけあって、どの店でも水餃子を販売していたが、写真が一番魅力的だったのは、冷串串を買ったのと同じ店、「香辣妹子」だった。
「麻辣手作り水餃子」。いやぁ、美味しそうじゃないか。
ということで、追加注文決定。
店員のお姉さんによると、提供までにはちょっと時間がかかると言うので、僕は、飲料を調達することにした。
テーブルには、まだ冷串串も残っており、僕の喉は、ちょうど水分を求めていたのだ。
餃子のパートナーになる水分と言えば…ビール以外にあり得ない。
このフードコートでは、アルコール飲料の販売をしていないのだけれど、大丈夫。
友誼商店で販売している商品は、フードコート内に持ち込み可能なので、そこで購入すればいいのだ。
冷蔵庫には、冷えたビールが並んでいた。
日本のビールも販売していたが、折角、中国気分に浸っているのだから…と、僕は、台湾啤酒を選択。
それをゲットして、フードコートに戻ると…。
麻辣水餃子がやってきた!
いかにも辛そうなビジュアルで、いやはやこれはビールが合いそうだ。
ちょっとした漬物も一緒につけてついてきたので、なんだか嬉しい。
囓ってみる。
皮はもちもちぷりぷりで、その中にはぎっしりと肉が詰まっていた。
肉の旨みがしっかり感じられる、流石は本場の味だ。
これに麻辣の味付けがなされているのだから、ビールが合うに決まっている。
僕は、大いにいい気持ちになって、本場気分の餃ビーを堪能した。
ここを訪れた際、僕はそれほど空腹ではなかったため、これだけで結構お腹が膨れてきてしまった。
しかし、折角フードコートにいるのだから、もう1品ぐらい食べて帰りたい。
折角ビールがあるのだから、焼餃子も食べておきたい。
ということで、フードコートの中で、唯一焼餃子を販売していた香港料理の店を選択。
店頭には、焼餃子と、その仲間たちと言えるような料理が並んでいた。
いわゆる焼餃子である「鍋貼」は、5個単位でしか販売しておらず、この日はちょっと食べきれない気がしたので、僕は、単品注文できる韮菜盒子を選んだ。
韮菜盒子は、そのサイズが非常に大きく、中身がニラ玉であるため、「卵入りニラパイ」「ニラまんじゅう」などと訳されることが多い。
しかし、大きさを無視すれば、そのビジュアルは完全に餃子だ。
僕は、勝手に、「ニラ玉餃界の親分」と呼んでいるw
そのサイズは、缶ビールと1対1で格闘できるほど。
いやぁ、素晴らしい。
もっちりと分厚い小麦粉の皮に、しっかりと味付けをされたニラ玉が詰まっている。
僕は餃子もニラ玉も大好きなので、至福のコラボレーションだ。
いやぁ、美味しかったなぁ。
僕は、ビールとともにそれを心ゆくまで堪能し、フードコートを出た。
このエリアでは、まだまだ食べたいものが沢山あるので、是非とも、また訪れたい。