蒸し暑かった週末の夕暮れ時。
ラン仲間で集まって「餃ビーしよう!」ということになり、僕は、店のセレクトを任された。
候補店は多々あったが、突然決まった話だったことや、その他の諸条件を考慮して、この店を選んだ。
JR山手線や東京メトロ南北線の駒込駅から至近にある、コスパ最高の店「水雲居」。
ボリュームたっぷりの餃子が多種類ある上、生ビールの中ジョッキが310円という爆安価格なので、餃ビー宴会にはもってこいなのだ。
ということで、僕らは、三々五々集まって…。
乾杯!
前菜には、「クラゲの酢の物」を注文。
クラゲの下にはキュウリが敷き詰められており、酢の効き具合も、歯ごたえも絶妙。
もちろんビールにはぴったりだ。
さぁ、勢いをつけて、メインディッシュに進もう。
店の壁に掲示されている《当店おすすめ》の手延べ餃子群から、まずは、豚肉と海老をチョイス。
ほどなくすると…。
それらは、ぷっくりとした魅惑的なフォルムで登場した。
この写真だけでは、どっちがどっちだかわからない(餃子あるある)のだけれど、店員さんが、「左は豚肉で右が海老です。」と教えてくれた。
結局どっちも食べるのだから、わからなくてもいいのだけれど、でも、食べる前に心の準備(何の準備だよ)ができるのは嬉しい。
味については、どちらもやっぱり申し分なかった。
皮は手延べで食べ応え十分だし、具は肉汁がたっぷりで実にジューシー。
海老は、前回水餃子で食べたのだけれど、焼餃子にもぴったり合って、最高。
美味しい餃子を食べながら、僕らは、国内や海外のラン談義で大いに盛り上がった。
その後…。
いくつかの料理を挟んで、餃子を追加注文。
今度の具は野菜系をチョイス。ピーマンとパクチーにした。
今回は、店のマスターが直接運んできてくれた。
その際、マスターは、「すみません、焼いているうちに、どっちがどっちだかわからなくなりました」と陳謝。
作っている人さえもわからなくなってしまうのだから、《餃子あるある》の世界も奥が深いw
僕らは、「まぁ、一口囓ればすぐにわかるし…。」と思いながら食べたが、パクチーに意外と癖がなく、ピーマンとの違いがそれほど感じられなかった。
まぁ、どちらも美味しかったので問題はないのだけれど、片方は水餃子にした方がよかったかもしれない。
ということで…。
最後1種類残った「鶏肉/エリンギ」の餃子は、水餃子で注文。
皮のもちもち感が素晴らしい!
水餃子と焼餃子は同じ皮を使っているのだけれど、水餃子にするともちもち感が際立つのだ。
僕は、焼餃子のカリカリ感が好きなので、《焼き》か《水》かの二択なら、基本的に焼餃子を選ぶ。
ただ、餃子の種類が沢山あるときは、適度に水餃子が混ざっていてもいいなぁと思った。
餃子をコンプリートした僕らは、その勢いを駆って「餃子の仲間たち」も注文。
韭菜盒子。
これは「お焼き」の一種となるが、ビジュアル的には、巨大薄焼き餃子みたいなものだ。
韭菜盒子について、僕は、少し前にこんなエントリーを書いている。
この店では、韭菜盒子の具は「ニラ玉」だったが、今回は、「豚肉とニラ」。
その皮は薄く、具にはしっかりと濃い味がついていて、手延べのでっかい焼餃子とは、明らかに食感が異なる。
そしてそれが実に美味しかった。
これは、間違いなく餃子の一種だと思う。
もうひとつ。
焼きワンタン。
揚げ焼き風の皮で豚肉を包んだもので、これは確かにワンタン系。
その具よりも、皮のカリカリ感を楽しむ料理だ。
餃子もワンタンも、共に《粉もん》一族であり、その仲間。
これも普通に美味しかった。
僕らは、これらの餃子たちに舌鼓を打ちながら、その合間に、箸休め(?)として、他の料理も注文。
レタスのオイスターソース炒め。
鶏肉とキュウリの辛子炒め。
きくらげと玉子の炒め。
どれも濃いめの味付けで、食べ応えも十分。ビールが進む進む。
いったいどれくらい、ビールを追加注文したろう。
気がつけば、あっという間の3時間半。
ボリュームたっぷりの餃子と、ビール群を堪能したにも関わらず、1人あたりの会計金額は、2,700円。素晴らしいコスパだ。
ゆったりと、最高の餃ビーを堪能できる店だった。
いやぁ、楽しかったなぁ。