遂に、折りたたみスマホの時代がやってきた!
…か?と、感じさせてくれる新機種が発表された。
Galaxy Zシリーズの第3世代、「Fold3 5G」「Flip3 5G」発表だ。
前世代までのモデルは、《折りたたみ》というギミックは魅惑的だったものの、一部マニアでの人気にとどまっていた感があった。
機能面では、他機種に劣るところが多かったにもかかわらず、価格だけはフラッグシップモデルよりも高かったから、「珍しい物好き」「ギミック好き」のマニア層以外は手を出しにくかったのだと思う。
しかし、今回のモデルは、ちょっと違う。
価格は相変わらず非常に高いが、日常使いを便利にしてくれる2つの機能がプラスされたからだ。
それは…。
- IPX8等級の防水性能
- おサイフケータイ(モバイルFeliCa)対応
だ。
前世代までのモデルでは、防水どころか防滴にも非対応。折りたたみギミックが災いして、防水の対応は望み薄なのかと思っていた。
しかし、いきなり最高レベルの防水性能を搭載。
これにはちょっと驚いた。
防塵性能は有していないので、ヒンジ部への塵侵入などには気をつける必要があるかもしれないが、ちょっとでも塵がたまったら、水で洗い流せるから、心配はいらないと思う。
おサイフケータイは、もちろん、日本独自モデルの仕様。
Galaxy社の、日本市場に賭ける意気込みを感じる。
特に、「Flip3 5G」を閉じた状態のコンパクトな筐体は、おサイフケータイとして、非常に使いやすいのではなかろうか。
また、「Fold3 5G」は、Galaxyシリーズではお馴染みのSペンにも対応した。
広げた時は、タブレット並みの約7.6インチディスプレイとなるため、Sペンの使い勝手は非常に良いと思う。
マルチウインドウにも対応しているので、例えば、動画を見ながら、Twitterでつぶやいて、かつ、ポップアップ表示のメモを重ねてSペンで書く、などということも可能。
いやはやこれは実に魅力的だ。
ネックとなるのは、やはりその価格。
これまでのモデルに比べてだんだんと下がってきてはいるが、それでも、スマートフォンとしては相当高い。
今回、この2製品は、docomoとauから発売されるが、docomoオンラインショップでの価格を確認してみると…。
【Galaxy Z Fold3 5G 】237,600円
【Galaxy Z Flip3 5G 】148,896円
となっている。
ただ、Fold3 5Gはタブレット的使い方もできるため、タブレット&スマホの2台持ちから、この1台に集約できると考えれば、お得な気もする。
また、今回の超絶進化により、メイン端末としても十分使える性能になったから、そう考えると、無謀な価格でもない。
これまでのモデルでは非防水、非おサイフだったため、メイン機として使うには、ちょっと厳しく、マニア向けのサブ端末的な位置づけだったように思うからだ。
折りたたみスマートフォンの将来を占う上で、非常に重要な、サムスン渾身のニューモデル。
これでもヒットしないようなら、今後、折りたたみスマホは消滅してしまうのではないか。
それぐらいの魅力を感じるスマートフォンだ。
個人的には、キャリアに依存しない、SIMフリーモデルも欲しかったところだけれど…。