以前から、ずっと行ってみたい店だった。
祝日も営業しているということがわかったので、このGW(餃子ウィーク)中に、満を持して訪問することにした。
その店は、京王線代田橋駅から数百メートル。
例によって、Googleマップのナビゲーションに従って歩く。
国道沿いではあるものの、駅からその店までは、殆ど店らしい店がなく*1、ちょっと不安に感じたのだけれど、いきなり、その店の看板が目に飛び込んできた。
店名は、「SUNSU(サンスー)」
店のイラストロゴは、餃子にも見えるし、太陽(SUN)にも見える。
階段の入口。
店の場所は3Fで、それも階段で上がらなければいけないため、人によっては、ちょっと面倒だと感じる気がするかもしれない。
しかし、階段を上るだけの価値は十分すぎるほどある。
その理由は、これから力説させていただこう。
3Fに到着。何やら隠れ家的な感じがする入口。
しかし、その中には楽園が待っているのだ。
入店。
カウンター6席だけの、こじんまりした店だが、なんだかホッとする。
店内には、ラテンの音楽が流れ、異国情緒も満点だ。
まずは、何はともあれ…。
ビールで乾杯!
いやぁ、このビールが美味しかったのなんのって。
今回、久しぶりに再会したラン仲間と一緒にこの店を訪れたのだけれど、乾杯で、気分が大いに盛り上がった。
僕は、やおらメニューを眺めた。
定番の「サンスー餃子」以外は、限定餃子という形で、定期的に変更されるようだ。
限定餃子は、これだけじゃなく…。
横の壁にも掲示されていた。
僕らは(というか、僕が主張したのだけれどw)全種類の餃子を食べることに決めた。
まずは、看板メニューの「サンスー餃子」と、限定メニューの「サバと大葉のスパイス餃子」を注文。
餃子が出てくるまでに10分程度かかるとのことだったので、前菜で場を繋ぐことにした。
セロリの浅漬け。
小品ながら、なかなか風味があって美味しかった。
旨だれもやし。
なんとも凄いボリュームで、インパクトがある。
もしもひとりで訪れるなら、餃子が出てくるまでのアテは、これで十分かもしれない。
僕らは、この日が久しぶりの再会だったため、大いに話が弾んだ。
お互いの近況などを確かめ合って、盛り上がっていると…。
餃子、登場!
いやぁ、なんと美しい焼き色だろう。なんと魅惑的な筐体だろう。
ぷっくり膨らんだそのフォルムを見ていたら、思わず胸が高鳴った。
僕は、食べる前から「これは美味しいに違いないぞ!」と確信したほど。
この店は、全粒粉の皮で手作りしているということで、大きなこだわりを感じさせるのだけれど、そのこだわりは、タレにも及んでいた。
ラー油が自家製なのは言うまでもなく、黒酢ダレや味噌ダレ、シークァーサーダレ(!)などというものまであった。
マスター曰く「餃子には下味がついているので、何もつけなくても美味しいけれど、お好みで…」とのことだったので、まずは、定番の「サンスー餃子」を、何もつけずに食べてみると…。
うぉぉーっ。
と、超拡大文字で叫びたくなるほど、旨かった。
流石、全粒粉の手作り皮を謳うだけあって、皮の旨みが半端ない。焼き加減も素晴らしく、カリカリ感、もちもち感が絶妙のバランスで味わえる。
そしてまた、ぷっくり詰まった具が、これまたたまらない。
ひとくち齧っただけで、肉の味わいが口内に溢れ出す。なんて味わい深い具なんだ!
何もつけなくても十分に美味しく、ボリュームも申し分ない。
今年初めて食べた餃子の中ではもちろんナンバーワンだし、これまで僕が食べてきた餃子の中でも、かなり上位に位置する絶品餃子だ。
限定餃子である「サバと大葉のスパイス餃子」は、「サンスー餃子」とうってかわった味わい。淡白でクセがなく、しかも、それでいながら、サバの旨みが十分に引き出されている。
マスターは、「サバの餃子には、シークァーサーダレが合います。」とのことだったので、それをつけて食べてみたのだけれど、確かにぴったりで、感激してしまった。
その後も僕らは、限定餃子を次々と注文。
とにかく、出てくる餃子出てくる餃子がみんな絶品なので、ビールが止まらない。
この店では、4種類の瓶ビールが選べるのだが、それを全種類注文してしまったほど。
今回、久しぶりに会ったラン仲間との話が楽しすぎて、餃子の断面写真をじっくり撮る時間がとれなかったため、ビールとの競演写真でお茶を濁させていただくことにする。
餃子の見た目はほぼ一緒なのだが、中身は皆別々なことを想像しながら眺めて欲しいw
乾杯のときは、黒生ビールを頼んでいた(写真撮り忘れ)が、その後、餃子の追加注文をするたびに…。
ビールを乗り換えながら、絶品餃子たちを堪能した。
どんなビールと一緒に食べても、やっぱり餃子は最高だ。
限定餃子は、どれもこれも美味しくて、甲乙つけがたい。
「牛肉と冬瓜のスパイスバター餃子」と「ラム肉とレモングラスの爽辛餃子」は、どちらもスパイスの使い方が絶妙で、実にジューシー。
「エビと菜の花と蓮根の餃子」も良かったなぁ。
齧った途端にエビの味わいが口内に満たされ、その後、蓮根の食感が心地よく響いてくる。
「モチとチーズと明太子の餃子」もこれまた最高。
ピザの間違いじゃないか?と思えるような具なのだが、ピザも餃子も、元を辿れば粉もん仲間なので、どう考えても旨いに決まっている。
ということで、僕はハードルを高くして臨んだが、そのハードルを超えてくる美味しさ。
「大豆ミートの健康ベジ餃子」は、ほんとに肉を使ってないの?と思える味わいで、これもまた侮れなかった。
看板メニューの「サンスー餃子」がとにかく絶品だし、限定餃子にもハズレなし。
全粒粉の手作り皮が、どんな具の美味しさも、見事に引き立てているような気がする。
限定餃子は、定期的に入れ替わると言うことなので、ぜひまた近いうちに訪れたい。
*1:店長に聞いた話だと、「駅からここまでコンビニが1軒もないんですよ(^^;)とのこと。