東京マラソンまで、あと2週間。
昨年11月のNYシティマラソン以来、僕は極度の腰痛に悩まされ、走るどころではない日々が続いた。
こんな状態では、マラソンなんてとても無理。
折角ゲットしたプラチナチケットだけれど、今回は諦めよう…とまで思った。
ただ、今月に入って、腰の具合が良化。
先週、3ヶ月ぶりに10km走ったら、息が上がってしまったけれど、とりあえず10km走れたということが収穫だった。
その後、腰の痛みも出ずに、ジョグをすることもできたので、ギリギリ間に合うかもしれないと思えてきた。
とはいえ、フルマラソン前の練習で、10km走しかしていないというのは、あまりに不安。
そのため、昨日は、できる限りのロングランをしよう。
そう思って僕は、ここにやってきた。
荒川河川敷。
信号や人混みでペースを乱されることがなく、ストイックに走り続けることができる、僕のお気に入りコースだ。
雲ひとつない好天。気温も10℃程度で、まさに絶好のランニング日和。
こんな日に走れなかったら、いったいいつ走るのか。
僕は、そう自分に言い聞かせて、やおら走り始めた。
昨日、僕がランニングテーマとして考えていたのは、LSDトレーニング*1で、キロ6分半~7分ペースの30km走。
ただ、これがちょっと厄介だった。
キロ7分で「走る」というのが、なかなかどうして難しいのだ。どうしても、自然にペースが上がってしまう。
6分前後のスピードが、今の僕には、一番心地良く走れるスピードで、それより落とすのは、ちょっと苦痛だった。
LSDトレーニングは「スピードをあえて落とす」練習なのだから、たとえ苦痛でも耐えて落とすべきだったのだけれど、僕は、身体の声に従うことにした。
先週と異なって、呼吸は苦しくなく、心拍は120以下におさまっている。
ならばそれでいいのではないか?と思ったのだ。
少しでも腰に違和感を感じたら、すぐに引き返すつもりだったのだけれど、その不安はなさそうだった。
いつもの定番撮影スポット。江北橋下。
北赤羽をスタートしてから、約6km地点の地点だ。
この辺りまでは、とても気持ちよく走れたので、僕は、行けるところまで行ってみようと思った。
理想は30kmランだったので、15km地点まで走って引き返すつもりだったのだけれど…。
甘かった。
12km地点を超えたあたりから、心拍が上がるようになってきたからだ。
身体は疲れていない…と思っていたのだけれど、心はそうでなかったらしい。
僕は潔くそこで折り返すことに決め、心拍を安定させながら、フィニッシュを目指すことにした。
ただ、ペースを落として調整…というのがやっぱりちょっと難しく、僕は手軽な解決方法をとることにした。
心拍が130以上になりそうだったら、ウォーキングに切り替え、落ち着き次第、また走るという作戦だ。
もしも町なかを走っていたら、信号やら人混みやらで、ランの合間にウォークやストップを挟むことになる筈なので、「まぁ、それもあり」と自分を納得させた。
ということで、折り返して以降は、時々ウォークを挟みながら走っていた。
20km地点あたりからは、ウォーキングの比率がだんだん上がってきて、赤羽までのラスト1kmは殆どベタ歩きw
なんとか25kmの距離をこなすことができた。
正直言って、疲労困憊、満身創痍、気息奄奄状態だったが、とりあえず、走り(歩き)きれて良かった。
本番は、これよりさらに17kmもあるので、まだ不安は尽きないのだけれど…。
*1:Long Slow Distanceの略で、超ゆっくりのペースで長い距離・時間を走る練習