先週土曜日。
パリオリンピックでは、男子マラソンが実施された日。
僕は、ロングランを行うことに決めた。
昨年夏の腰椎骨折以来、僕が走った最長距離は先々週土曜日の15km。
先月時点では、その半分の距離(7.5km)を走るのがやっとだったので、回復傾向ではある。
ただ、2週間後に迫った北海道マラソンへの出走を決断するには、スタミナが絶対的に不足していた。
激痛鍼のおかげで、臀部の痛みは何とか誤魔化しながら走れそうな気はしてきたが、フル距離はそんなに甘くない。
だから何とか、レース前に1回はロングランをしておきたかったのだ。
最初は、駒沢オリンピック公園までロングランを行う予定だった。
オリンピックの男子マラソン開催日に、オリンピック公園を走る。いいじゃないか、と思った。
しかし、先週後半にいきなり起きた「宮崎県地震」→「南海トラフ地震臨時情報」→「神奈川県西部地震」のコンボで、考え直し。
いざ走っている間に地震が起きたら…と思うと、自宅から離れるのは避けたいからだ。
ということで、家の近所をぐるぐる回ることに決めた。
退屈なコースで、太陽が登ってからのロングランなど、とても耐えられそうにないため、草木も眠る丑三つ時の2時半から走り始め…。
なんとか20km完了。
キロ当たりの距離は6分半。サブ5*1ペースなので、制限時間6時間の北海道マラソンなら、走り切れそうにも思える。
しかし、その内容は最悪だった。
前半10kmは、まだ良かった。
ペースを上げることこそできなかったものの、安定して6分台前半では走れている。
ところが…。
10km~11kmでこの日の最速(それでも6分を切れない!)となる6分1秒で走った後は、メロメロ。
15kmを過ぎ、コンビニで給水を行った後は、心が折れたのか、まともに走れなくなった。
少し走っては歩いて、走っては歩いての繰り返し。
18kmあたりが本当に苦しく、殆どベタ歩きで、キロ8分かかりそうになってしまった。最悪だ。
とにもかくにもスタミナ不足が酷い。
Garminのグラフで見ても、それは明白だった。
このペースだと、25kmで僕のスタミナは尽きてしまう計算が出ている。
理論上、スタミナが残っている状態でもウォーク混じりになっているのだから、スタミナ切れになったら、いったいどうなるんだ?
それでも歩けるのか?
歩いたり止まったりしたら、制限時間に間に合うのか?
北海道マラソンは、日本一の給水体制を誇っており、エイドごとに力をもらえるという点はある。
しかし、(28℃もあったとはいえ)真夜中に走ってもこれでは、灼熱のレースで走りきれる自信など、持てるわけがない。
臀部の痛みは、なんとかこらえられそうな気もしてきたが、スタミナ不足がいかんともしがたく、また、無理をして完走を目指すと、反動も怖い。
今年もしまた骨折でもしようものなら、年齢的に考えても、もう、僕のランナー人生は終わりだ。
大好きなコース、最高のエイド、同じレースに出走する沢山のラン仲間、そして暑熱適性を生かせば、なんとかギリギリ耐えられそうな気もするけれど…。
北海道マラソンまで、あとたった10日。
未だに僕は、出走の可否を迷っている。
*1:フルマラソンを5時間以内で走ること。