今年のロンドンマラソンは、10月3日に開催された。
男子はエチオピアのレマ、女子はケニアのジェプコスゲイが制したが、それよりも、僕は、このニュースに惹かれた。
2年ぶりに、一般ランナーを含めての大規模通常開催となったことだ。
昨年のロンドンマラソンは、エリート選手のみが、2.15kmの特設コースをぐるぐる回る無観客開催という、味気ない大会になってしまった。
しかし今年は、伝統のコースに4万人が参加。「いつもの」ロンドンマラソンに戻った。
ニュース動画を見ていたら、選手はもちろんのこと、観客も殆どマスクをしていなかった。
イギリスでは、今も、1日平均33,000人程度のコロナ新規感染者が発生している。
それなのに、規制らしきものは殆ど行われていない。
今の日本と比較すると、信じられないような光景だ。
僕は、先日のベルリンマラソン開催時にも、同じような思いを抱いた。
こういったニュースを見ていると、世界的には、コロナとの付き合い方が変わってきたのだと思わずにいられない。
しかし日本は…。
緊急事態宣言こそ、ようやく、なんとか解除されたものの、未だに日常は制限を受けている。
東京では、「リバウンド防止措置」という名目で、さまざまな規制がかかっている。
日本全国で、1日平均1,200人程度の感染者(イギリスの約3.6%!)しか発生していないにもかかわらず、だ。
この差はいったいなんなんだ…。
ベルリンマラソンもロンドンマラソンも通常開催に戻ったのに、今月17日に開催予定だった東京マラソンは、来年3月に延期。
僕は、なんだか非常に釈然としない気持ちを抱いている。
ロンドンマラソンの終了直後、こんなメールが届いた。
発信者は、他ならぬロンドンマラソン事務局で、その内容は…。
2022年大会の、エントリーが開始となったというメールだ。
ロンドンマラソンは、もともと、毎年4月に開催されていたが、新型コロナウィルスの影響により、ここ2年は、10月に延期された。
来年も10月2日の開催となるようなので、今後は、ずっと秋開催になるのかもしれない。
ロンドンマラソン出場の外国人枠は、たった500人程度しかない(!)という噂なので、それが真実だとすると、抽選倍率は数百倍にも上る。
僕のラン仲間でも、「ロンドンマラソンに当選した」という情報は聞いたことがないので、恐ろしいほど狭き門だ。
しかし、当選の可能性がゼロというわけではないし、エントリーするだけなら無料なので、とりあえず、必要事項を入力して…。
抽選エントリー完了!
あとは、運を天に任せるだけだ。
抽選結果の発表は、来年2月予定とのこと。
前述の通り、ロンドンマラソンの外国人エントリー枠は、恐ろしく狭き門なので、当たる気は全くしないのだけれど、宝くじを買った気分で待っていよう。
しかし…。
たとえ万が一当選したにしても、もうひとつ、極めて高い壁がある。
現状、日本から海外への旅に際しては、大きな規制がかかっていることだ。
例えば、イギリス旅行に関しては、到着後10日間の自主隔離、帰国後14日間の自主隔離が必要となる。
普通に仕事をしていたら、そんなに長期間の休暇はとれない。
来年のロンドンマラソンが開催される頃には、海外へ、自由に往来できるようになっているのだろうか…。