週末のロングランは、毎週違った場所を走りたくなる。
しかし、この週末だけは、「荒川河川敷しかない!」と、心に決めていた。その理由は明確。何としても…。
一週前に味わった挫折。
このリベンジをしなければならない、と思ったからだ。
河川敷往復、合計30km走るつもりが、激しい胃痛に襲われて、17km地点でリタイア。電車で帰る羽目になってしまった。
仕方がないことではあるけれど、走りきれなかった悔しさで、帰りの電車では本当に切なかった。
この悔しさは、リベンジしなければ晴らせない。
今週も、夜明け前の、赤羽・荒川大橋下からスタート。
僕は、まだ真っ暗な河川敷を、淡々と走り続けた。初めはちょっと寒さも感じたけれど、走っているうちに、ちょうどよくなってきた。
月は沈んでいたが、星がとっても美しく見えた。
北区から足立区へ。
道はまだまだ真っ暗だったが、僕には、このヘッドライト があるので、大丈夫。
その素晴らしさは、先月のエントリーで書いたのだけれど、何度でも書かずにいられない。
何より最高なのが、その軽さ。単3電池1本で駆動し、電池込みで、たった66g程度しかない。ヘッドライトの存在が気にならず、スピードも出せるからだ。
ミッドナイトのトレイルレースなどでは光量不足だと思うけれど、荒川河川敷を走るぐらいなら、全く問題ない。
本当に、買って良かったと思う。
スピードも出せる…とは書いたものの、僕は、それほど早く走れなかった。
胃の(周りの)調子が完調ではなく、少しでもスピードを上げると、やっぱり少し痛む。
ということで、無理せず、レースペースよりも少し遅い速度で、淡々と走りつつづけていると…。
やがて夜が明けてきた。
走りながら見る朝焼けは、本当に素晴らしくて、だからこそ僕は、夜明け前ランを止められない。
河川敷ロードは、いつしか墨田区に突入しており…。
スカイツリーも間近に見えた。
この先を少し進んで、15km地点で折り返し。今回は、17kmあたりになっても、激しい胃痛に苦しむことはなかった。
ということで、因縁の(?)堀切駅も余裕で通過。
足立区へ戻ってくる頃には、すっかり空も明るくなっていた。
振り返れば、眩しい日射し。
夜明け前から河川敷を下流に走ると、復路は、朝日を背中に感じながら走ることになる。
朝日に向かって走るのも楽しいが、とても眩しくて、サングラスが必要になってしまうため、僕は、日射しを背中に受けて走るパターンの方が気に入っている。
日射しはとっても気持ち良かったのだけれど、この日の大敵は、猛烈な風。
復路は、立ち止まると吹き飛ばされそうになるくらいの強風で、いやはやこれが本当につらかった。
でも、それも練習の一環、と思いながら走り続けて…。
荒川大橋前に帰還。
河川敷往復30kmラン、完走、だ。
週末の30kmランは、月に数回行っていたこともあるから、僕にとって、特に珍しいことではない。
ただ、今回は、先週のリタイアで落ち込んでいたし、身体も完調とは言えないので大きな不安があった。
だから、何とか完走できて、本当に良かった。