昨日は、終日アメリカ大統領選の話題でもちきりだった。
社内でも、あちこちで、「トランプ」「クリントン」の声が飛び交い、速報ニュースに一喜一憂している感じだった。
僕も、多分に漏れずチェックをしていた。
会社の昼休み時間などは、開票が佳境になっていたこともあり、Twitterに釘付け。
大統領選の動向に関する、さまざまな情報と感想が、錯綜しながら流れていくのがとても面白くて、貴重な昼寝時間を削って見入ってしまったほど。
4年前の大統領選の時、盛りあがっていた記憶がないのは、現在ほど、「誰も彼もがスマホ」の時代でなかったこともさることながら、やはり、話題性の違いだろう。
4年前は、オバマの再選がかかる選挙で、戦前から確定ムード。しかし、今回は、違った。
ビル・クリントンの妻であり、アメリカ政治の中枢に座り続けてきた、ヒラリー・クリントンと、世界的な大富豪ドナルド・トランプとの対戦。
選挙前にも、クリントンのメール問題やトランプの女性蔑視発言など話題性には事欠かず、支持率も拮抗しまくっていた。
その結果は、なんと…。
このブログでは、極力、思想に関することは触れないように決めているので、細かい感想は書かないけれど、一言だけ書くと、ただ、驚いた。
メールの件など、色々と問題はあったにしても、結局は、クリントンに落ち着くと思っていたからだ。
もしも日本で投票があったとしたら、「開票と同時にクリントン当確」になったのではないかと思えるだけに、この結果にはとにかく衝撃だった。
と。
選挙が終わって、僕がふと思い出したのは、シカゴ→成田の機内で見た映画のことだった。
以前のエントリーで、僕は、JALのスカイスイートで映画を楽しんだことを書いた。
「シン・ゴジラ」の後に見た映画が、ちょっと疲れる感じの内容だったので、気楽に見られそうなもの…ということで、次に選んだ映画がこれだった。
「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」。
前作の「インデペンデンス・デイ」から20年。続編としても、映画の内容としても、20年後の話だ。
前作の「インデペンデンス・デイ」は、大好きな映画のひとつだったので、続編の噂が出た時から、見に行きたいと思っていた。
しかし、その続編に、大好きなウィル・スミスが出ないということを知り、結局はロードショーに行かなかった。
作品の評判もイマイチのようだったので、メディア化されたら、レンタルで軽く見ればいいや…と思っていたのだけれど、機内映画のラインナップにあることを知り、ならばこれにしよう、と思って選んだのだ。
その内容は…やっぱり評判通りだったw
映画の冒頭は、前作で重要な役割を担った元アメリカ大統領の、回想シーンで始まる。
エイリアンとの戦いが始まる前に、大統領が戦士たちに向かって行った、伝説のスピーチ。
これでこそアメリカ大統領、と感じさせる名シーンだった。
元大統領は、20年後の設定となる今作でも重要な役割を担っている。
前作に登場したメンバーは、他にも何人か出てくるが、懐かしさ以上の感動はない。
非常に良く出来ていた前作と比べてしまうのは酷だが、それを差し引いても、ちょっと…。と思えるほど、何だか、「雑」な作りを感じてしまった。
対応の行き当たりばったり感がハンパじゃなく、あり得ないだろ!と言いたくなるような突っ込みどころが満載。
機内上映で、気楽に見るならまだしも、例えば、IMAX上映などで、高いお金を払って見ていたら、かなり不満が残る内容だった。
映画を見ていて、一瞬「おっ」と思ったのは、現アメリカ大統領が女性、という設定だったこと。
この時は、クリントン大統領を見据えての先取り?かと思いながら、興味深く感じたのだけれどなぁ…。
今作において、大統領の存在感は、前作と雲泥の差。後半は、臨時大統領が指揮をとる設定なのだけれど、それもなんだか違和感を感じるままだった。
結局は、なんだかんだで「元」大統領に頼り、その無謀な活躍だけが印象に残る映画のように思えた。
素晴らしかった第1作も含めて考えると、アメリカにおける大統領の存在感、役割について、考えさせられる映画だと思う。
もしも。
今後エイリアンが、現実的に地球を襲ってきたら…。果たして、トランプ米大統領は、冷静に対処できるだろうか。
世界各国の首脳と力を合わせて、エイリアンに立ち向かえるだろうか…。
ありえない仮定だとわかっていても、不安を感じずにいられない。
うーん。
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