日本では、先週から公開になったばかりの新作映画。
ブルース・ウィリス主演の「デス・ウィッシュ」。
僕は、今月初旬、この作品を一足先に鑑賞した。
シカゴマラソン出走のために利用したJALの機内上映作品に、これが含まれていたからだ。
ブルース・ウィリスは以前から好きな俳優だし、映画の舞台が、他ならぬシカゴだということも魅力だった。
物語の詳細はよくわからなかったが、《悪人は、俺が始末する》というキャッチコピーは格好よかったし、メチャメチャ強くて凄いブルース・ウィリスが堪能できると思った。
が。
その期待は、ちょっと裏切られることになってしまった。
確かに、やっぱりブルース・ウィリスは強くて格好よかったが、その「強さ」の示し方が、ちょっと想定外だったのだ。
もともと強い、というわけではなく、とあるきっかけを機に変貌するのだけれど、変貌しすぎじゃないか?と思った。
物語のメインテーマは《復讐譚》であり、まぁ、その部分については理解できるものの、個人的には、ちょっとやり過ぎな感。
変貌してすぐのシーンでは、復讐と無関係なところまで踏み込んでいるから、えっ、そこまでやるか?という思いを抱いた。
それがいい!という人もいるかもしれないけれど、僕は、なかなか感情移入ができず、戸惑いが発生したのである。
アメリカでは、こんな簡単に銃が入手でき、活用されてしまうのか!ということにも驚いた。
思えば、前述した違和感も、僕が平和な日本で暮らしているからこそ生じたのかもしれない。
銃社会で生きるというのは、こういうことなのかもしれない。
ただ、やっぱりちょっと気分は複雑だ。
映画では、シカゴが凶悪な犯罪都市として描かれているため、これからシカゴに向かう機内で見たということも、一層、僕の気分を複雑にした映画だった。
最後まで飽きずに見ることはできたので、悪くない作品だとは思うけれど…。