旅の終わりは、切なくなるのが常。それが海外旅行であれば尚更。
しかし、今回の帰途だけは違った。僕には、「帰り道だけの」大きな楽しみが待っていたからだ。
シカゴ・オヘア国際空港のカウンターでチェックインする際、ダメ元で交渉してみたら、窓側の席へ変更もしてもらえたので、ワクワク感はさらに高まった。
そして。
最高のシート、最高の情景!
夢にまで見た、このシートに辿り着いた。
JALが誇る、渾身のビジネスクラスシート。JAL国際線 - SKY SUITE STYLEだ。
通常、海外旅行などの長旅においては、出入りに気を遣わないで済む「通路側」の方が楽で、僕は決まって通路側を選択していた。
しかし、こと、このビジネスクラスシートについては、断然窓側の方が良い。通路から完全に隔離されているため、シートの横を人が通るストレスはないし、かつ、出入りも簡単。個室の快適さを、存分に味わえるからだ。
しかも、窓からは、情景を堪能できる。
出発前。名残惜しいオヘア国際空港。
離陸直後。まるで海のようなミシガン湖の情景。
僕は、その素晴らしい景色の数々を、思う存分堪能した。
JALオリジナル「ゼロハリバートン」アメニティキット
席には、これが置いてあった。
JALと、「あの」ゼロハリバートンとの共同企画による、アメニティキットだ。
いかにもゼロハリらしい、黒のセミハードケース。その場で開けるのはちょっともったいない気がしたので、帰国後に開封。
記念品のアメニティキットという位置づけなので、そんなに高級感のある作りではないけれど…。
ちゃんと、ゼロハリのロゴ入りで、これだけでも嬉しい。
開くとJALのロゴも入っていて、共同企画であることを証明している。
内容物一覧。
リップクリーム、歯磨きセット、モイスチャーマスク、耳栓、アイマスク、ポケットティッシュ。
アメニティキットなので、たいしたものがはいっているわけではない。が、重要なのはあくまで「ゼロハリのケース」そのものなので、それがゲットできて良かった。
僕は今回、帰路のみのビジネスクラス利用なので、往路のグッズは入手できなかったが、行きの便では、同じくゼロハリのソフトケースが配布されているようだった。
また、季節により色を変えているということなので、リピーターの人にとっても、同じ物が溜まらなくて嬉しいだろう。
ウェルカムドリンク&CAの気遣いに感激!
離陸前。
つらつらと窓からオヘア国際空港の情景を眺めていたところ、CAの女性から呼びかけられた。
ウェルカムドリンクのチョイスだ。シャンパンとオレンジジュースの二択だったので、僕はシャンパンを選択。
プラスチックグラスでの配布だったけれど、離陸前にシャンパンを堪能できるだけで僕は嬉しかった。
ウェルカムドリンクの配布後、あらためて、CAの女性が、僕の元へやってきた。
「○○様、ご挨拶が遅くなりましてすみません。」という言葉とともに、「いつもご搭乗ありがとうございます。シカゴの旅、如何だったでしょうか。」という丁寧なお礼もいただいた。
僕は、シカゴマラソンに出走したことを話すと、大いに興味を持って聞いてくれた。
日本に到着する直前。再び、CAの女性が挨拶にやってきてくれた。
「ゆっくりお休みになれましたか?マラソンの疲れはとれましたでしょうか?」と尋ねてくれ、大いに感激したことを思い出す。
僕は、笑顔で「最高でした!」と答えた。嘘じゃなく、本当に最高の気分で過ごせたからだ。
「フルフラットシート+快適マットレス」で熟睡!
何と言っても、やっぱり、この環境は素晴らしい。
前述したように、窓際の席は隔離されているので、個室感覚で本当に落ち着いて眠りにつける。
凄いのは、シートだけではない。
眠りにつこうと、フルフラット状態にする前に、CAの人が、シートの上にマットレスを装着してくれたからだ。
適度な反発力により、寝返りが楽になり、疲れがとれやすい「エアウィーヴ」のマットレスと枕。
いやはや、これは快適に決まっている。
僕は、あらためて、このシートを確保できた感激に酔いしれ、深く快適な眠りを堪能した。
ただ、本当に眠っていたのは2時間程度。まだまだ眠る時間はあったのだけれど、寝てばかりじゃ勿体ないと思った。
今後、いつスカイスイートに乗れるかわからないし、これが最後になる可能性だってある。ならば、もっと、色々なことを堪能しないと損だ。
そんな気がして、僕はやおら起き上がった。
そうだ、映画を見よう。
モニターは23インチ!映画鑑賞も快適。
行きの便では、英語字幕の「シン・ゴジラ」を堪能したものの、動画環境はそれほどよくなかった。
JALのプレミアムエコノミーシートは、通常、前の座席埋め込みで、12.1インチのモニターが装備されている。
しかし、僕は最前列の非常席シートだったため、モニターが、座席からの引き出し式になっており、8.9インチしかなかった。
だから、映画を鑑賞するには、ちょっと物足りない環境だったのだ*1。
しかし、ビジネスクラスのスカイスイートでは、シート毎に23インチの大画面モニターが装備されており、心ゆくまで映画を楽しめる。
そこで僕がまず最初に見たのは…。
またも「シン・ゴジラ」w
いやぁ、何回見ても、この映画は面白い。ただ、こればかり見ているのも芸がない気がしたので、僕は、ある程度楽しむと、他の映画に切り替えた。
なんだかんだで、じっくりと、あと2本も映画を見ることができたので、とても充実した時間を過ごすことができた。
スカイスイート機内での楽しみは、映画や睡眠だけじゃない。いや、もしかすると、これが一番の楽しみじゃないかとも思う。
メニューを眺めながら待つ、ワクワクの瞬間
そう、機内食だ。
メニューを眺めながら待つ瞬間は、本当にワクワクした。
まずは、飲み物を何にするかと尋ねられたので、シャルドネを注文。
普段、僕はワインを殆ど飲まないのだけれど、二度とない機会かもしれないから、ゴージャスな気分に浸りたかったのだw
そして、待望の瞬間がやってきた。
*1:モニターサイズについては他座席に劣るが、非常席シートは足が思う存分伸ばせるので、他の席より断然快適。