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「SFマガジン」創刊50周年記念特大号 PART2(日本SF編)

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1月号の海外SF編は実に圧巻だったが、今月も負けず劣らずの内容だった。


「SFマガジン」(早川書房)2010年2月号

読み切り短編は、山田正紀、椎名誠、神林長平、谷甲州というベテランのビッグネームから、脂の乗り切った若手人気作家の小川一水、冲方 丁、円城塔といった面々まで並ぶ豪華絢爛のラインナップ。瀬名秀明の初登場や飛浩隆の新連載というサプライズもある。コミック陣営も、超久々の吾妻ひでお、とり・みきという大御所に加えて、cocoや西島大介も登場。いやはやたまらない。
個人的に嬉しかったのは、ベテラン作家たちが、50周年に寄せた記念エッセイだ。

  • 石川喬司:「SFのハイマート」
  • 眉村卓:「SFマガジンにまつわる思い出」
  • 鏡明:「SFマガジンを、夢見て。」
  • 川又千秋:「僕とSFマガジン」
  • 高千穂遙:「SFマガジンの五十年」
  • 夢枕獏:「おれ58歳ですがまだまだやりますよ」
  • 森下一仁:「出会った人、出会えなかった人」
  • 新井素子:「SFマガジンと私」
  • 巽孝之:「「F氏」の扉」
  • 小谷真理:「382号が、キャリアの始まりだった。」

どれもがSFマガジンへの愛や熱い思いであふれていて、実に感慨深かった。小説や評論では本誌ご無沙汰の面々だけれど、こういうエッセイを書いてくれるということは、いつかまたSFマガジンでも新作が読めるかもしれない。超期待。

記念号競演。2冊合わせると、なんと5,000円にもなってしまうけれど、十分にそれだけの価値がある。凄まじいボリュームの内容を、年末年始に堪能しようと思う。


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