どう考えてもディープインパクトが負けるということは想像できないので、問題はリンカーンの取捨ということになる。
この馬の充実ぶりはめざましい。最近の戦績を、ディープインパクト抜きの着順に修正すると、有馬記念2着→日経賞1着→天皇賞1着となるわけで、ディープ抜きなら相当に堅い軸馬であると思う。但し、これはあくまで仮定であって、自力で勝った日経賞はともかく、ディープ抜きの有馬と天皇賞で同じ競馬ができたかどうかはよくわからない。昨年までは他力本願的なところもあった馬だから、ここで大きく崩れても不思議はなく、人気であることも踏まえて、いったんはバッサリ切ろうかとも思った。
しかし、宝塚記念は、それまでG1を勝ちきれなかった馬が初めて勲章を掴むことが多いレース*1であることを忘れまい。今年に限って、1着馬は別枠だと都合良く考えれば、「ディープ抜き宝塚記念」の1着勲章はこの馬と見た。但し、勝負師横山典弘があまりにディープインパクトを意識して、「本当の1着」にこだわりすぎた時は、何かに足下をすくわれる可能性があると思う。
その「何か」は、京都での大一番に強いサッカーボーイ産駒のアイポッパー、末脚一番のカンパニー、着狙いの競馬をさせたら天下一品の四位が乗るダイワメジャーあたりが狙い目だと思うが、穴馬にバランスオブゲームを。59kgを背負って重馬場を圧勝した中山記念の内容が素晴らしく、3着あたりに紛れ込んでいてもおかしくないと思う。
コスモバルク、ハットトリックあたりも気になるが、コスモバルクはムラ馬であり、相手関係も微妙な海外G1勝ちだけでは評価できない。ハットトリックは、いくら京都得意とはいえ、初経験の距離で勝てるほど、G1は甘くなかろう。ともに3着争いなら、という気もするが、買い目を絞りたいのでここは消し。
馬券は◎1着固定2・3着馬マルチ20点買いで。
◎ディープインパクト
△リンカーン
△カンパニー
△ダイワメジャー
△アイポッパー
△バランスオブゲーム
消コスモバルク
消ハットトリック
*1:宿敵メジロマックイーンに初めて勝ったメジロライアンの例は有名だが、ここ10年に限ってもダンツフレーム、メイショウドトウ、サイレンススズカ、マーベラスサンデーと、4頭もいる。