餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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フローラS

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フローラと言えばアグネスフローラ。


無敗のまま桜花賞を制した名牝だ。オークスでは、伏兵エイシンサニーの
強襲に敗れてしまったが、それでもしっかり2着は確保しており、その後の
活躍も十分に予測ができた。
残念ながら、故障を発生してしまい、6戦5勝でターフを去ったが、十分な
余力を残しての繁殖入りは、その仔に見事な競争能力を伝えている。
アグネス一族の主戦、河内洋に悲願のダービー制覇をもたらしたアグネスフライト。
そして、時の馬ディープインパクトとの比較で脚光があたっている幻の三冠馬
アグネスタキオン。


この素晴らしい実績を称えたアグネスフローラを記念して、このレースが
生まれた…わけでは全くなく、単にサンスポ賞4歳牝馬特別のレース名
置き換えに過ぎないようだ。(←前振り、長すぎ)


以前は桜花賞からの転戦組もかなり見られたレースだったのだが、
2000年以降、桜花賞からのレース間隔が中1週に詰まり、レースの
性格が変わってきてしまった。
2000年以降の勝ち馬は、マニックサンデー、オイワケヒカリ、ニシノハナグルマ、
シンコールビー、メイショウオスカルであり、軒並みオークスでは惨敗している
ばかりか、その後の重賞勝ちもない。
2001年の2,3着馬(レディパステル、ローズバド)が、1,2着となっているから、
全く無視するわけにはいかないが、基本的には本番に直結しないレースと
考えた方がよさそうだ。
今年は、クラシック前哨戦の上位馬がそのまま桜花賞の上位を占めたように、
上位陣の実力の高さがはっきりしているから、ここは、格落ちメンバーによる
混戦と考えてよいのかもしれない。
ただ、桜花賞馬のラインクラフト、そして3着馬のデアリングハートまで
オークス回避(NHKマイルCへ)となったことを考えると、ここで好走
すれば、本番でのチャンスも十分あるのではないかと僕は思っている。


これまでの戦績が、そのままこのレースへ直結すると考えるなら、ここは
ディアデラノビアで固い筈だ。
強豪が揃ったフィリーズレビュー4着。勝ったラインクラフトとの差は、わずか
0.1秒だ。この時の1〜3着馬は、桜花賞で1,3,4着馬となっており、それ
から考えると、今回のメンバーでは実力が抜けていると言ってもいい。


フィリーズレビューでクビ差負けとなるも、白梅賞ではちぎり捨てている
エアメサイアを尺度とすれば、レースパイロットとの比較でも十分に実力は
上でないかと考えられる。
しかも鞍上は、無敵の武豊だ。
ここは絶対の本命になってもおかしくないところである。


しかし。
そう簡単に考えてしまえないところに、この馬の難しさがある。
チューリップ賞は、完全にアンカツの騎乗ミスであり、あれがなければ、
普通に権利をとって本番での好走も見込めていた。
それが失敗してしまったことで、なんと陣営は怒りの連闘策に出たのだ。
これには驚くと同時に、桜花賞に賭ける執念のようなものを感じた。
結果的には、4着に敗れてしまったが、あのメンバーに入って、連闘での
4着だから、その実力は十分に示したといえるだろう。


しかし、それほどまでに桜花賞にこだわったのは、この馬の距離適性に
不安を感じているからなのではなかろうか。
血統的には問題ない筈なのだが、脚の使いどころが難しい馬だけに、
距離が伸びてどうかという思いは、僕も感じている。
しかも、連闘明け。
連闘それ自体は(モチベーションが維持できていれば)マイナスになら
なくても、その反動がやはり心配だ。小柄な馬だけに、なおさら気になる。
東京の大外枠という条件も不利で、その実力は認めても、本命には
押しにくい。
もちろん、いい脚で追い込んではくるだろうが、直線届かず、という
シーンも想定できるだけに、ここは評価を落とす。


ならばレースパイロットか。
前走は、スタート出遅れ(蛯名スペシャル)というハンデがあったにも
関わらず、4角ではしっかりと好位まで押し上げ、直線では差し返すと
いう味なレースぶりは見事だった。
着差こそわずかだったが、そこで勝てたということが大きく、ここに来て
ダービー馬の妹という良血が開花してきたとも考えられる。
良血のSS産駒は、いったん軌道に乗るとクラスの壁は簡単に突破して
しまうから、ここも簡単に通過してしまう可能性は十分ある。
オークスで、あのシーザリオを脅かす新星になって欲しいという願いもある。
再度、蛯名スペシャル(出遅れ)が発生してしまう恐怖はあるが、それさえ
なければ、蛯名の騎乗は信頼できる筈で、ここは本命。


対抗には、これも本格化してきた感のあるピサノグラフを。
実力的には、まだ1枚落ちのような気がしないでもないのだが、
塚田(って誰?)や北村で連勝してきた馬が、今度は鞍上デザーモ。
勝負がかりであることは明らかであり、来日初日にいきなり4勝の
パフォーマンスを見せつけられては、とても軽視できない。
SS×シンコウラブリイだと、距離延長への不安は若干残るが、
オークスはともかくとして、この距離までなら勢いと鞍上の腕で
カバーできるものと思う。


この2頭に、もちろんディアデラノビアと、前走の敗戦だけでは見限れない
パーフェクトマッチを加えた4頭(なんと全馬SS産駒だ)が中心の競馬と
なるかと思うが、距離経験を重視して、穴馬も2頭加えておきたい。
前走を度外視すれば安定しているウェディングヒミコと、出遅れさえ
なければ好位での粘り込みが見込めるセリーナトロフィー。


◎レースパイロット
○ピサノグラフ
▲ディアデラノビア
★パーフェクトマッチ
△ウェディングヒミコ
△セリーナトロフィー


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