餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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「ベルリンマラソン2017」感動の追憶

時を遡ること、3週間前。

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9月23日、ベルリンマラソン当日。

僕らは、ツアー会社から支給された、お揃いのポンチョをかぶって、ホテルの前に集合した。

ちょっと肌寒く、小雨がぱらつく朝。

晴天の下でベルリンの情景を楽しめそうにないのは、ちょっと残念だったけれど、レース環境としては悪くないし、暑すぎるよりは断然快適だと思った。

僕らの滞在ホテルからスタート会場までは、徒歩で約15分。

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その途中には、ベルリンマラソンのフィニッシュ直前にくぐる(筈の)ブランデンブルグ門があった。

弥が上にも、気分は高まる。

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スタート会場内に入場!

雨は、もうほとんど止んでいた。僕らはここで何枚かの記念写真を撮り、それぞれのブロックにむけて、別れることになった。

皆、お互いの完走を、そして、ベルリンを楽しもうと誓って。

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スタート5分前。いよいよ興奮が高まってきた。

僕は、前日まで、いや、当日の朝になっても、まだ脚の不安が残っていたけれど、ここまできたら、もう覚悟を決めるしかない。

泣いても笑っても、僕は、まもなくベルリンマラソンを走るのだ。だったら、燃え尽きるまで楽しんでやろうじゃないか。そう思った。

レースは、3段階のウェーブ(時差)スタート制をとっており、僕が割り当てられたのは、第1ウェーブ。

ウェーブ内のブロックは、最後尾のEブロックだったので、スタートラインは遙か前方。

しかし、それでも、世界に名だたる一流アスリートたちと、時差なくスタートできるのはとても嬉しかった。

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スタート7秒前。

前方のスクリーンに、トップ選手たちの姿が映し出された。画面の中央に映っているのは、このレースで栄冠を勝ち取ることになる、キプチョゲだ。

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 号砲が鳴った!

一斉に、空へ舞い上がる風船。いよいよ、ベルリンマラソン2017のスタートだ!

Eブロックゆえに、しばらくは全く視界が開けず、スタートラインを通過するまで、かなりの時間を要した。

しかし、いざ、そのラインを超えてからは、夢のような記憶しかない。

僕は、やっぱり、思ったようにスピードを上げることはできなかったけれど、そのぶん、ベルリンの街を楽しんで走ろうと決めた。

そして、それは、想像以上の楽しさだった。

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雨に霞む街並。

でも、それはそれで、とても趣きがあって素敵だったし、さらに…。

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そぼ降る雨の中、街の至る所で、音楽を演奏してくれる人たち。

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こんな情景、そして、音楽の数々に、僕はどれだけ力をもらったろう。

いやぁ、感動したーーーっ!

僕は、素晴らしい音楽に加え、数多くの声援にも助けられ、そのたびに、しばし、痛みを忘れた。

後半は、思うように脚が上がらず、かなり苦しかったのだけれど、でも、決して歩くことは考えなかった。

僕は、歩くためにベルリンに来たんじゃない。走るために来たんだ!と、思ったからである。

そして、その力をくれたのは、間違いなく、ベルリンの街、音楽、そして、応援だった。

あぁ、ベルリンマラソンを走って良かった。ここで走れて良かった。心から思った。

40km地点は、這々の体で通過。

流石に僕は、余力を殆どなくしており、残っているのは気力だけ。しかし、もう、ここまで来ればゴールしたも同然だったし…。

フィニッシュライン直前には、僕に大きな力を与えてくれるシンボルが待っていた。f:id:ICHIZO:20171013063951j:plain

ブランデンブルグ門。

あぁ、僕はついに、ここに帰ってきた!戻ってきたんだなぁと思うと、猛烈な感動がこみあげてきた。

この門をくぐれば、フィニッシュまでは、もう1kmもない。あとは、もう、ウイニングランの気分だ。

僕は、興奮を抑えきれないまま、最後の気力を振り絞って、門をくぐった。

そして。

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 ゴーーーーーーーーーール!

記録は、北海道マラソンよりもさらに遅く、4時間を大きくオーバーしてしまった。7年前の初フルに次ぐ、自己ワースト。

しかし、今回、そんなことは問題じゃない。

何よりも、ベルリンマラソンを完走した、ということが僕にとっては大きな財産。

タイムなどはどうでも良いと思えるくらい、素晴らしい感動に酔いしれながら走ることができたからだ。

いやぁ、本当に最高だったなぁ…。

 

 

 

嬉しい!中央大学、箱根駅伝に返り咲き!!

来年は、幸先のいい年になりそうだ。

僕の母校である中央大学が、2018年箱根駅伝の予選会を突破!してくれたからだ。

1年前の僕は、失意に沈んでいた。

10位の日大とは、わずか44秒差での予選落ち。本当に悔しかったことを思い出す。

まさか、中大が、箱根駅伝から姿を消す日が来るなんて…。本当に信じられなかった。

中大は、それまでの箱根駅伝において、優勝(14回)、連続優勝(6回)、出場回数(90回)において最多を誇り、かつ、87回連続出場という記録まで保持していたからだ。

だから、本当にショックで、今年の箱根駅伝は、テレビ観戦さえしなったほど。

昨年までの僕は、ずっと、沿道で中大選手の応援を続けてきた。

僕自身がランニングを始めたのは2010年だけれど、それよりもずっと前から、母校中大のランナーたちを応援していたのだ。

僕が観戦を始めた頃、中央大学は、シードが当たり前、上位争いが当たり前…だったのに、年を経るごとに戦力は弱化。

上位争いから脱落、シード権も失い、そして、昨年は、ついに予選会も通過できなくなってしまったのである。

だから、今年の返り咲きには、喜びもひとしおだ。

中大Webサイトでの予選会報告も、嬉しさがにじみ出ている。

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中央大学は10時間06分03秒の3位で、上位10校に与えられる本戦出場権を獲得しました。
2年ぶり91回目の出場となります。沿道でたくさんの方々が旗を振るなど応援いただく中、12名の選手は20キロを駆け抜けました。
 皆様からの温かいご声援、誠にありがとうございました。

第94回東京箱根間往復大学駅伝競走の予選会結果について | 中央大学

いやぁ、僕も本当に嬉しい。

自分自身は、脚の調子が未だに良くないし、仕事もバタバタで、色々なイベントにも参加できない、哀しい日々が続いている。

ベルリンで走っているのだから、贅沢を言うなと言われそうだけれど、でも、思うように身体が動かないのは、やっぱり辛くて切ない。

しかし、今はきっと我慢の時期…。

来年は、母校にとっても、僕にとっても、復活の年になるよう、祈りたい。

中大にとって、駅伝本戦への復活は、とりあえずの第一ステップ。次の大きな目標は、シード権の復活。

それが来年叶えられるよう、沿道で、声を上げて応援しようと思う。

 

箱根駅伝95年

箱根駅伝95年

 

 

 

キッズラン&インラインスケート!ベルリンマラソンウィークの凄さに唸る

ベルリンマラソン前日のお楽しみは、「ブレックファストラン」だけではなかった。

ブレックファストランは、最高に楽しい神イベントではあるけれど、あくまでファンランであり、参加資格も何もいらない。

しかし、れっきとしたレースも、別途に開催されていたのだ。

しかし僕は、恥ずかしながらそのことを知らなかった。

だから、その日の午後、ホテル近くの大通りで、こんな情景を目にして、ちょっと驚いた。

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なんと、多数のランナーが走っているではないか。

道路が封鎖されており、沿道には観客も多数。どう見てもこれはレースだ。

僕は一瞬、大きな錯覚に陥った。「えっ?えっっ?ベルリンマラソンは明日…だよなぁ。僕は1日タイムスリップをしてしまったのだろうか??」と。

しかし、もちろんそれは大きな勘違いだった。

よくよくランナーの姿を眺めてみると、子供ばかり。そう。これはキッズのためのミニマラソンイベントだったのだ。

後で知ったことだが、レースの距離は4.2195kmで、フルの1/10に過ぎない。

しかし、子供たちにとっては十分な長さだったろう。

しかも、市街の一等地を走り抜けられるのだから、楽しいに決まっている。

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僕がその1日後にくぐる(筈の)ブランデンブルク門を、子供たちが笑顔でくぐり抜けていく。

朝のブレックファストランだけでも凄いのに、別途、こんな企画も行われるだなぁ…と、僕はちょっと驚いた。

そして、その驚きは、これで終わりではなかった。

ちょっとした買い物をしながら、さらにベルリンの町歩きを続けていると、今度は、こんな情景を目撃したからだ。

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インラインスケート。

ナンバーカードをつけているから、間違いなくレースだ。

このことも後で知ったのだけれど、これは、れっきとした世界大会であり、距離もフル距離で、激しいレースが行われていることがわかった。

https://www.youtube.com/watch?v=2NMejNdImwY

動画は、素晴らしい迫力。ランとは違った魅力を感じる。

僕がこのレースを見たのは、もう夕方で、終盤を迎えていたため、トップ選手たちはとっくにゴールインしており…。

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ゆったりのんびりと、気楽に滑っているスケーターたちも多かった。

それを見ていたら、僕もインラインスケートをやってみたくなった。

僕は、全くインラインスケートの経験はないが、ベルリンの街をスケーティングするのも楽しそうだと思ったからだ。

ベルマラリピーターの方に聞いた情報によると、なんと、「土曜日、インラインスケートを走り、日曜日のベルリンマラソンも走る!」という猛者も存在しているらしい。

凄いなぁ…と思いつつ、僕は、少しだけその誘惑に駆られた。

何故か。

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skate to run ::: SCC | EVENTS

「SKATE to RUN」

インラインスケート大会で完走すると、なんと、翌年のベルリンマラソン参加権が得られる!というのだ。

いやはやこれは魅力的。

ベルリンのインラインスケートレースは、世界各国誰でも登録することができるので、もちろん、日本からでも参加可能。

スケート素人の僕が完走できるとは思えないので、これは夢の夢に過ぎないのだけれど、ベルリンで、2日連続レースを走って、その翌年のベルマラ出走権を得たら、きっと格好いいだろうなぁ、と思った。

このレースの開催により、土曜日も、ベルリン中心部の大通りは軒並み封鎖。

僕は買い物の店に向かうために、かなりの回り道を余儀なくされたのだけれど、車の利用はさらに厳しかったろう。

しかし、「ベルリンマラソンウィーク」として、土曜日から大いに盛り上がるのは、ランナーとしては最高だし、気分も高まるだろうなぁと思った。

僕は、脚の具合が思わしくないこともあり、今年は、不安な気持ちを抱えながらベルリン入りしたのだけれど、レース前日のイベント三昧で、その思いが消えていくのを感じていた。

そして、僕は、自分に向けてつぶやく。

さぁ、明日は、いよいよベルリンマラソンだ。

 

らくらく上達インラインスケートBOOK (Northland books)

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最高のランと朝食が、無料で楽しめる神イベント!「Breakfast Run in Berlin」

ベルリンマラソン2017前日。

「ブレックファストラン」イベントに向かう前、僕は、ほんの一瞬だけ迷った。やっぱり、脚の調子が思わしくなかったからだ。

昨年のシカゴマラソン時も、本番前に体調を壊し、前日のイベント(シカゴ5K)を見送っている。

今回の僕の目標は「ベルリンマラソンを完走すること」である以上、そこに支障が出るような行動は避けたかった。

しかし、リピーターの方々が挙って絶賛していたイベントだし、途中、歩いても全く問題ないということだったので、参加することに決めた。そして、参加して、本当に良かった。

それは、最高すぎるイベントだったからだ。

百聞は一見に如かず。このイベントに関しては、僕がくどくど書くよりも、写真の方が素晴らしさが伝わる。

ということで、以下は、僕の写真に加え、ベルマラのラン仲間*1が撮影された写真なども含め、写真中心にご紹介させていただこう。

スタート地点は、シャルロッテンブルク宮殿!

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この日はとてもいい天気。

僕らが着いた時には、既に沢山の人たちで賑わっていた。

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スタート会場に用意されていたBMWの風船を持ちながら、スタートの時間を待つ。

場内では、DJや陽気な音楽も流れていて、皆、とても楽しそうだった。

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仮想をしている人もたくさん。

待ち時間は1時間以上あったのだけれど、こんな情景を見ているだけでも楽しくて、あっという間に時は過ぎた。

イベント、開始!

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スタートの合図とともに、皆の持っていた風船が、一斉に空に舞い上がった。

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いやぁ、美しい。感動の情景だ。

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走り出してからも、感動は続いた。

風船を持ちながら走る人も多く、僕も片手に持って走った。これがなんとも気分がいい。

いやぁ、楽しい。なんて素敵なイベントなんだ、これは。

参加資格は何もなく、料金も無料。走りたいと思った人が、誰でも気楽に走れるイベントで、僕はひととき、ベルリン市民になったような気がした。

あっという間の6km。僕らを最後に迎えてくれたのは…。

ベルリン・オリンピアシュタディオンでフィニッシュ!

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あの、ベルリン・オリンピアシュタディオンだ。

2009年の世界陸上選手権、男子100mで、あのウサイン・ボルトが9秒58を出した場所。

1936年のベルリンオリンピックメインスタジアムでもあり、数々のワールドカップでも使用されている、凄い施設。

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そんな場所でフィニッシュできるなんて!

僕は、感動に震えながら、ゲートをくぐり抜けた。

そして。この素晴らしいイベントの感動は、これで終わりではなかったのだ。

スタジアムを出て、しばらく歩くと、いくつかのブースが出ており、沢山のランナーたちが集まっていた。

そこに用意されていたのは…。

最高のブレックファストが待っていた

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揚げパンとクロワッサン。

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バナナ。

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リンゴとチョコレートドリンク。

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ヨーグルト。

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シリアルとボトルウォーター。

…なんと、これらが全て無料で提供されていた。

どれもこれも嬉しかったが、とりわけ、ベルリーナーと呼ばれるジャム入りの揚げパンが、美味しくて美味しくて、僕は3個もおかわりしてしまったw

オリンピックスタジアムを走れるだけでも至福なのに、ラン後に、こんな朝食まで用意してもらえるなんて。

いやはや信じられない。素晴らしすぎる。ベルリンマラソン連動企画ということだと思うけれど、このイベントに出るだけでも、ベルリンに来た甲斐がある。

僕は、脚の疲れを感じていたが、この素晴らしいブレックファストで、それが一気に消えることを感じていた。

揚げパンでカーボも沢山補給したし、気分も高まった。不安は残っていたけれど、これならば、翌朝のベルリンマラソンも、何とか完走できるかもしれない。

僕に大きな元気をくれたブレックファストラン。これはまさに神イベントだ。

あぁ、本当に出走して良かった。 

*1:事前にブログ掲載の許可をお願いしたら、快諾をいただいた。感謝。

「ベルリンマラソン2017」Expoの追憶

感動のベルリンマラソンから、気がつけば2週間。

僕は、思うように走れない身体になってしまったので、気持ちの切り替えができず、未だ、ベルリンロスになっている。

このまま記憶が薄れてしまうのがとても哀しいので、ベルリンマラソンの思い出を書き始めることにしよう。

レースの前々日。金曜日には、ツアーの皆とExpoに出かけた。

開場時間となる11時の、30分前ぐらいに到着したのだけれど、入口前は、すでに大行列。

僕はラン仲間たちと談笑しながら、しばし開場時刻を待った。

入口付近の情景をつらつらと眺めていると…。

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レースでの計測車が多数並んでいるのを発見。

BMW「ベルリンマラソン」と銘打つだけあり、その車種は圧倒的にBMWが多かった。

行列の脇には、ベルリンマラソン大会マスコットもいて、参加者たちと記念写真を撮っていた。

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もちろん僕も参加w

こんなことをして過ごしているうちに、あっという間に開場時刻となった。

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いざ、入場!胸が高まる。

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ナンバーカードと計測チップを受領。

ナンバーカードは、参加者宛に、予めメールで案内されたSMART PASSのバーコードを読み込んで、その場で印刷するシステム。

いちいち探す手間がいらず、非常に合理的だなぁと思った。

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僕のナンバーカード&チップ。名前が記載されているのも嬉しい。

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会場はとても広く、迷子になってしまいそうだった。

参加賞Tシャツの受け取り場所は、その広い会場の一番奥ということで、遠いなあと思ったが、途中のブースにも見所は沢山あったので、疲れることはなく、楽しく辿り着けた。

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簡単に受領。

ここでは、予め申し込んでおけば、イベント用のTシャツやウインドブレーカーなども受けとることが可能。

僕は申し込みを忘れてしまったが…。

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会場内のAdidasブースなどで販売されていたので、他の商品も含め、ゲットすることができた。

ただ…。

僕は、折角ここでゲットした記念の帽子を、ベルリンの居酒屋に忘れてしまったんだよなぁ。

これを書いていたら、その記憶が甦ってきて、自分のダメさ加減に落ち込んでいる。

しかし、まぁ、それ以外にも色々と記念グッズは入手することができたので、別途あらためてご紹介させていただくことにしたい。

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会場内の撮影スポットで、ナンバーを持ちながら記念撮影。

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別途、表彰台に乗って写真を撮れるというスポットもあったが、長蛇の列になっていたので、断念。

なんだかんだで、2時間以上は会場内にいたと思う。とても楽しいExpoだった。

ベルリンマラソンまで、あと2日。僕は、当日、フルマラソンの距離を走りきれるかどうか、大いに不安があったのだけれど、少しずつ、気持ちが高まっていくのを感じていた。

そして、その思いは、翌日のイベントでさらに高まることになる。

(以下、続く。)

 

ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ (旅のヒントBOOK)

ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ (旅のヒントBOOK)

 

 

脊柱管狭窄症には、エアロバイクが効く!と知って…。

めっきり涼しくなってきた。

いや、涼しいというより、少し肌寒い。まさに絶好のランニングシーズン突入だ。

しかし…僕は、相変わらず脚の調子が良くない。

毎日、少しだけ夜明け前のランを再開してはいるものの、ちょっとでもスピードを上げると痛むので、近所を少しだけ走ってお茶を濁すのが常だった。

チームはてブロの皆さんは、毎日素晴らしいトレーニングを重ねているのに、僕は…と思うと、ちょっと切ない毎日だ。

MRI検査結果に基づく僕の病名は、「変形性腰椎症」ということだったのだけれど、報告書に付記されていた「#神経根症の可能性はあると思います。」という一文がどうにも気になっていた。

ということで、その後いろいろ調べてみると、《脊柱管狭窄症》という病気と関連が深そうだということが判明。*1

Webの情報だけでは心許なかったため、関連書をゲット。

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シニアの脊柱管狭窄症―痛みと不安を解消する! (別冊NHKきょうの健康)

この本によると、この病気には、大きく分けて、「馬尾型」と「神経根型」があり、この、「神経根型」の症状が…。

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僕の症状と完全に一致。うわっ、まさにこれだ!…と、思った。

ただ、「神経根型」は、「馬尾型」に比べて症状が改善しやすいのが特徴らしく、軽い運動が推奨され、焦らなければ、自然治癒する場合もあるとのこと。

このあたりは、整形外科医で受けた診断とも合っている。

だから僕は、夜明け前のランを再開したのだけれど、思ったように走れないので、なんだかすっきりしない気分が残っていたことも確かだった。

ランの後は、近所のジムでシャワーだけ浴びて帰宅するのが常だったのだが、昨日、そのジム内を眺めていて、ふと、思いついたことがあった。

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エアロバイク…。

僕は、このジムを、もっぱらラン後のシャワー専門に利用。ごくたまに、岩本先生推奨の三部連(トレッドミル、レッグカール、ステッピング)を行う程度で、他のマシンは使ったことがなかった。

しかし、前述の本に、こんな内容があったことを思い出したのだ。

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脊柱管狭窄症に最も効果的なのが“自転車こぎ”

そうなのか!ならばこれは、試してみるしかない。

ということで…。

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今朝、早速エアロバイクで少し走ってみた。

負荷を自由に変えられるし、テレビを見ながら行えるので非常に快適。確かに、走っているのに比べて、足の痛みも気にせず漕げる。

もちろん僕は、外を走るランニングのほうが断然好きなのだけれど、今は耐える時期。

思いっきり走れない分、脚の筋力維持も含めて、エアロバイクのトレーニングも併用していこう!と、思った。

 

シニアの脊柱管狭窄症―痛みと不安を解消する! (別冊NHKきょうの健康)

シニアの脊柱管狭窄症―痛みと不安を解消する! (別冊NHKきょうの健康)

 

 

 

*1:正確に言うと別の病気だと思うのだけど、大きな括りでみれば同類に思えたし、脊柱管狭窄症のほうが、症例に関する情報量が圧倒的に多かった。

ランナーだから…壊れても壊れても買う「Bluetooth ワイヤレスヘッドホンA6」

またしても壊れてしまった。 

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壊れかたはいつも同じ。

耳にかけるために軽く捻るのだけれど、その時に「ポキッ」と折れる。あぁ、またか…と思い、僕は溜息をつく。

しかし僕はくじけない。今は、Webで注文すれば、翌日(タイミングによっては当日)に商品が到着する時代。

僕は、少しも慌てず、またしても同じ商品を注文。 

f:id:ICHIZO:20171003213122j:plainBluetooth4.1 ワイヤレス ステレオ ヘッドホン ヘッドセット A6

そして届いた。

注文する時に、少しだけ悩んだけれど、結局僕はリピート買いを決めた。突然壊れるという難点はあるものの、やっぱり、僕にとっては、これが一番合う。

なぜか。 

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ランニングしながら使うには、最適だと思っているからだ。

とにかく非常にコンパクト。

軽く捻るだけで、気軽にすっと耳にかけられる。僕は眼鏡をしているのだけれど、眼鏡とまったく干渉しないのもいい。

一度スマホとペアリングしてしまえば、Bluetoothの接続は、電源ボタンを長押しするだけ。だから、走り出そうと思ったとき、すぐに耳にかけて、快適な音を聞きながら出発できる。

余計なコードがないので、耳回り、首周りのストレスは皆無。

耳を密閉しないタイプゆえに、音漏れも激しいが、ランニング中なら問題はない。外の音をしっかり拾うから、車や自転車などの危険を避けるためには、とても重要。

バッテリも非常にもつから、ロングランでも心配ない。

ということで、ランナーにとっては申し分のないヘッドホンだと思っているのだ。

唯一の問題点は、とにかく、壊れやすいこと。

「それが一番問題だろ」と言われそうだけれど、個人的には、コンパクトさ、使いやすさとのトレードオフだと思っている。

もっとしっかりしたタイプのワイヤレスヘッドホンも試してみたことがあるのだけれど、その分ごつくて、ランに専念できなくなったので、やっぱり僕は、このヘッドホンに戻ってきてしまう。

Amazonのレビューなどにおいても、大いに意見が分かれ、使いやすさやコンパクトさで高評価をしている人がいる反面、その壊れやすさを理由に低い評価をつけている人が沢山いる。

おそらく、普段から大事に取り扱っていれば、もう少し寿命を延ばすことができるのかもしれない。

耳にかけるとき、慌てて捻らずにそっとねじってかけるようにする、とか、ポケットなどに無造作に入れず、常に保護ケースに入れて持ち歩く…とか。

しかし、ズボラな僕は、なかなかそこまで意識してこのヘッドホンを使うことができない。

気軽に使うことができるのも大きなメリットだと思っているので、毎日、無造作に利用し続けた結果…。

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こんな残骸の山を生んでしまうことになったw

写真では3個だが、もう処分してしまったものものあるので、この倍ぐらいは使ってきている筈だ。

ポキッと折れるたび、僕の心は自分に叫ぶ。

いい加減学習しろ!壊れにくいインナーイヤータイプ、コード付きタイプのヘッドホンでいいじゃないか!

…と。

しかし、やっぱり僕はこれが気に入っているし、やめられない。

その値段は時期に応じて変動するが、概ね3,000円程度。判断に迷う金額でもないため、壊れるとすぐに購入、を繰り返している。

リピート買いをしていると、届いた瞬間から、迷わず使い始めることができるのも大きなメリット。

ということで、昨晩届いた、新しいA6を装着して、radikoを聞き流しながら、今日も少しだけ走ってきたところだ。

いやはや、やっぱり快適。

だから、僕はこのヘッドホンが手放せない。今度はいつまで使うことができるだろう。

 

 

超弾丸2泊5日!「ロンドンマラソン2018」ツアーの僕的プラスマイナス

(承前)

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ロンドンマラソンのツアーに、新しい設定が!

日本人には、極めて狭き門となっている、ロンドンマラソンの出場権。

その貴重な権利を持っている旅行会社が、クラブツーリズムだ。海外マラソンツアーを数多く手掛けており、僕も、2011年のNYCマラソンでお世話になっている。

この会社のロンドンマラソンツアーは、これまで4泊6日、6泊8日のタイプが設定されていたが、2018年度は、あらたに、5日間のツアーが加わった。

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2018ロンドンマラソンツアー 4月20日出発 5日間/クラブツーリズム

4月20日出発の5日間ツアーなので、字面だけを見ると、従来からあった6日間ツアーとそれほど変わらないように思える。 

…が、その内容は大違いだった。

2泊5日の「超」弾丸スケジュール!

6日間のツアーは、4泊6日のスケジュールで設定されているのに、このツアーは、なんと、2泊(!)5日という設定になっているからだ。

泊数と日程が合わないような気がして、ツアーの日程表を読んでみると、そのからくりがわかった。

<4月20日の夜 羽田空港集合>

ご出発は、日付が変わった深夜になります。日程表上は「機中泊」の表記とさせていただきます。

日付が変わった深夜集合ということだから、実質は4月21日(土)出発ということになる。

土曜日の出発となると、いくら8時間の時差があるにしても、これまでは、前日のexpo受付に間に合わなかった。

しかし、それを実現する「ウルトラC」を実現させたのは、今月末より増便される予定のJAL便だった。

増便されるJAL「羽田→ロンドン」路線を利用!

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JL041/JL042便、だ。

クラブツーリズムのロンドンマラソンでは、公式に、この便を使うとは明記されていないが、ツアースケジュール的に、この便以外はあり得ない。

超弾丸2泊5日スケジュールの詳細内容

この便での設定を、ロンドンマラソンツアー2泊5日ツアーのスケジュールに当てはめてみると…。

羽田を、土曜日未明の1:55に出発し、ロンドンに、同日朝6:25に到着。この時間の到着ならば、確かにexpo受付に間に合う。

受付を済ませ、軽いロンドン観光も行ったあと、ホテル宿泊。起きたらすぐにロンドンマラソンだ。

そして…マラソンを走った翌朝、9:30に出発し、羽田に火曜日の朝、5:15に戻ってくるというスケジュールになる。

いやはやなんとも過酷な、過酷すぎる超弾丸ツアーだ。

予算は…?

ツアー代金は398,000円だが、この他にロンドンマラソン登録料が70,000円かかり、空港諸税や燃油サーチャージなど諸々の経費を考えると、決して安くはない。

現地でゆったりできる4泊6日ツアーが、458,000円で用意されており、6万円の差ならば、こちらのほうが断然魅力的に思える。

実際、6日間のツアーは、あっという間に満口(キャンセル待ち)になってしまったが、この5日間のツアーは、本日(10月2日)現在でも、まだ受付中になっている。

僕にとってのプラスマイナス

だから、この弾丸ツアーには魅力がない…かというと、個人的には大いなる魅力も感じている。

それは、ほとんど休暇をとらずにロンドンマラソンに参加できることだ。

出発は、土曜の未明なので、金曜まで普通に仕事をしたあと、空港に向かうことができる。そして、帰国は火曜の早朝5時台なので、空港に着いた後、出社することも可能。

ということは…。平日は、月曜だけ休暇をとれば、ロンドンマラソンに出走できるではないか!

4泊6日のツアーだと、曜日的には木金(土日)月火という設定なので、4日間の休暇をとって6連休しなければいけないため、会社に与える印象は大きく異なる。

月曜1日休むだけなら、休日出勤の振替なども使えるため、「ロンドンで走ってきた」ことさえ、告知しなくて済むかもしれない。

いやはやこれは大きい、大きすぎるメリットだ。

ということで、心は大きく揺れ動いているのだけれど、その反面、大いなる不安もある。

僕は飛行機で眠ることができないタチなのである。

今回のベルリン行でも、全く眠れなかった上、坐骨神経痛も加わって、12時間のフライトが本当にきつかった。

金曜に仕事を終え、疲れた身体で、狭いエコノミーの機内で12時間のフライト。眠れないままロンドンを歩き回り、ホテルに着いて、起きたらすぐにマラソン。

走った翌朝出発で、地獄の12時間フライトを終えたらすぐ出社…。

いやぁ、いくら会社を1日だけ休めば済むからと言って、このスケジュールはきつい。

若くて元気があった頃ならよかったかもしれないが、この歳になってしまうと、あまりに過酷すぎるように思うのだ。

ということで、僕は大いに悩んでいる。

 

果てしなき、6-Star Finisherへの道…。

WMM(ワールドマラソンメジャーズ)を構成する大会は、全部で6つ。

この大会を全て完走すると、6-Star Finisherという称号を得て、特製のメダルをゲットできる。

f:id:ICHIZO:20170930161813j:plain

今年のベルリンでも、ゴールゲート後に、新しく「6ーStar Finisher」になったランナーのため、専用のメダル贈呈ゾーンが設けられていた。

僕はそれを、羨ましく眺めながら通りすぎたことを思い出す。

6-Star Finisherになることは、今の僕の、ランナーとしての最大目標になっているからだ。

僕は、これまでに4つの対象レースで完走メダルをゲットしてきた。

2011年 ニューヨークシティ。

翌2012年 東京。

その四年後…。2016年 シカゴ。

そして、今年。2017年 ベルリン。

ニューヨークシティや、東京マラソンを走っていた時は、WMMを全て完走するなどということは、夢にも思っていなかった。

僕がそれを意識し始めたのは、去年のシカゴから。

4年間のブランクを生んでしまったので、できれば、あと2つは足踏みなしで達成したい。

ただ、昨日のエントリーで書かせていただいたように、僕は、2018年のボストンマラソンには出られない。

もちろん、高額なツアー枠で出る手はあるけれど、一縷の望みとモチベーション維持のため、今一度だけ、再来年のBQ(ボストンクオリファイ)での出場を狙おうかと思っている。

来年のボストンを我慢するのであれば、残る選択肢は、1つ。

ロンドンマラソン。

この大会は、ボストンマラソン以上に大きな壁があって、出走は困難を極める。

出走枠は、ロンドン市民専用の基準タイム枠とチャリティ枠(30万円~程度とチャリティPRの語学力が必要!)が多数を占める。

抽選枠もあることはあるけれど、その倍率は東京以上と言われ、身近な日本のランナーで当たったという話を聞いたことがない。

ボストンマラソン同様、海外ツアー枠はあるのだけれど、出走資格が厳しい大会だけに、その予算もハンパじゃなく、60万円程度かかるのが常だった。

そして、もうひとつ大きな壁がある。

ロンドンマラソンが開催される4月は、新年度の開始月。

社会人である僕にとって、一番休暇がとりにくい月となる。

これまでのツアーは、レース当日を挟んで、4泊6日以上で組まれていたため、日程としては、例えば木曜日~火曜日の6連休が必要。

新年度早々、土日と別途に4日も休暇を取得しなければいけないのだ。

その1週間後にはGWも控えているというのに、そんな休みを取得するというのは、かなり難しい。

ボストンマラソンも、開催は4月。

ただ、ボストンクオリファイを獲得したのであれば、万難を排してでも行くつもりだった。

しかし、高いツアー代金を払って休むのは、やっぱりちょっと二の足を踏む。

6-Star Finisherを目指す以上、いつかは超えなければいけない壁ではあるけれど、僕はかなり悩んでしまった。

ということで悩んでいた僕に、目から鱗のツアーが出現した。

(以下、続く。)

 

f:id:ICHIZO:20170930160220j:plain

アボットワールドマラソンメジャーズ – メダルハンガー

 

 

ボストンマラソン2018、落選通知の納得と驚愕

ベルリンからの帰国直後…ボストンから通知が届いた。

f:id:ICHIZO:20170930061229j:plain

  Thank you for submitting your application for entry into the 2018 Boston Marathon. Regrettably, we are unable to accept your application due to field size limitations and the large number of applications we have received from runners who met the qualifying standards.

ボストンマラソン2018の落選通知だ。

僕は、一応申請権利があったので、とりあえず申請はしてみたものの、99.9%無理だと思っていたので、落胆はなかった。

ボストンマラソンは、その出場資格が、とても厳しい。

なんと言っても、直近1年間の対象レース*1で、年齢別に設定されたBQ(ボストンクオリファイ)をクリアしておく必要がある。

この基準は、年度ごとに変わる可能性があるが、2018年度の場合は、以下のように設定されていた。

※年齢ー男性タイム女性タイム
18-34 3hrs 05min 00sec 3hrs 35min 00sec
35-39 3hrs 10min 00sec 3hrs 40min 00sec
40-44 3hrs 15min 00sec 3hrs 45min 00sec
45-49 3hrs 25min 00sec 3hrs 55min 00sec
50-54 3hrs 30min 00sec 4hrs 00min 00sec
55-59 3hrs 40min 00sec 4hrs 10min 00sec
60-64 3hrs 55min 00sec 4hrs 25min 00sec
65-69 4hrs 10min 00sec 4hrs 40min 00sec
70-74 4hrs 25min 00sec 4hrs 55min 00sec
75-79 4hrs 40min 00sec 5hrs 10min 00sec
80 and over 4hrs 55min 00sec 5hrs 25min 00sec

さらに、この基準をクリアしていても安心はできない。

資格タイムより速ければ速いほど先にエントリーできる「ローリング・アドミッション方式」というものを採用しているからだ。

今年の場合は…。

9/11: BQより20分以上速いランナーのエントリー開始
9/13: BQより10分以上速いランナーのエントリー開始
9/15: BQより5分以上速いランナーのエントリー開始
9/16: いったん締切

となり、この時点で申し込みが再開されなければ、BQをクリアしていても、出走できない(僕も申請できない)ところだった。

9/18に申請が再開。

ということは、5分以上BQをクリアしていた人の出走は確定したということになる。

これ以降は、先着順ではなく、どれだけ「BQより早いタイムを持っているか」が基準。

この足切りタイムは年々変動しており…。

2014年:1分38秒
2015年:1分2秒
2016年:2分28秒
2017年:2分9秒

という状況になっていた。この傾向から考えると、少なくとも、3分はクリアしていなければ安心はできない。

だから、直近1年間のタイムで、BQより二十数秒しか早いタイムを持っていない僕の出る幕はなかった。

しかし、申請できる権利がある以上、何かの間違い(?)があるかもしれないと、とりあえず、申し込んでみたのである。

だから、自分の落選通知を受けとっても、僕は驚かなかった。

驚いたのは、その足切りタイムだ。

To gain entry into the 2018 Boston Marathon, runners must have run 3 minutes, 23 seconds under their respective age group qualifying standard.

 3分23秒!

なんと、ただでさえ厳しいBQを、さらに3分23秒も上回っていなければ、出走できないとは…。

僕は、ここ1年で走力の低下が激しいし、さらに、足を痛めてしまったので、もはや、再びBQをクリアすることさえ絶望的な状況。

その上、こんなに厳しい門になっては、「正規な形で」ボストンに出走することは、もう無理だ。

日本の旅行会社が持っているツアー枠であれば、この基準に関わらず出走は可能。

だから、僕の場合、それで参加するしかないと思うのだけれど、60万円超のコストがかかるし、ことボストンに関しては、やっぱり、権利をクリアして出走したかったなぁ…。

 


 

*1:日本のレースでいれば、「日本陸連公認大会」のみ。「公認コース」というだけでは不可。

変形性腰椎症…ランニングOK?…OK!

ベルリンからの帰国翌日、僕は近所の整形外科へ出かけた。

出国前に受けたMRI検査の結果を聞くためだ。

休暇後だったため、仕事は沢山溜まっていたのだけれど、その日はノー残業デー。

ということで、業務は翌日の早朝に回して何とか退勤。診察時刻に間に合った。

その整形外科は、とてもわかりやすく丁寧な診察で人気がある。

僕は、練習中の転倒などで怪我をした際に、何度もお世話になっている馴染みで、僕がランニング好きなことも、先生は熟知している。

 ただ…。

それだけに、いつもとても混んでいて、この日も1時間以上待たされた。

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待合室で、味気ないテレビ番組を眺めながら、待つこと1時間超。

僕は、足の治療を受けにきているのに、長時間の座位で足が痺れて痛くなってきた。なんとも皮肉だ。

午後8時過ぎ。

もう、受付はとっくに終了しており、他の患者が誰もいなくなった頃、ようやく、僕の名前がコールされた。

診察室の中には、僕のMRI撮影写真が大きく映し出された画面があり、それを見ながら、先生は僕にこう話しかけた。

「痛みの具合はどうですか?元気な時を10とすれば、今はいくつぐらいですか?」

僕は、まだベルリンマラソンの疲れが残っていたが、それは流石に言えなかった。患者としては、不適切な態度(医師に正確な情報を伝えていない)とわかっていたけれど、やっぱり無理だった。

ただ、座骨神経痛の診断を受けて以来、ベルリン以外では全く走っていないので、それはあくまで例外と考え、日本での日常生活を踏まえて、こう答えた。

「5か6ぐらい…。歩く分には全く問題ないですし、日常的に痛みも出ませんので…。」

帰国時のロングフライトでは、長時間の座位が続き、本当につらかった(正直、マラソンよりもつらかった)が、それもあくまで例外と、自分勝手に解釈した。

そんな僕の、心の中の葛藤を知らない先生は、少しホッとしたような笑みを浮かべながら、次のように話を繋いだ。

「MRIの結果では、ヘルニアなどの大きな問題は見られませんでした。腰椎の一部が変形しているようですが、日常的に痛みがないようであれば、しばらく経過観察で良いと思います。」

そして…。

「長時間、同じ姿勢で座っているのが一番よくありませんので、できるだけ動いて、少し走ってみるのも身体にいいと思いますよ。」

と。

先生は、ランニング好きの僕が、走れなくて悲しんでいるものと思い、そう言ってくれたのだと思う。

思えば、最初の診断時から、軽いジョグならば大丈夫と言われていたのだけれど、今回は、正式なMRI結果を受けてのものだから心強い。

僕は、心の中で、「数日前にフルマラソンを走ってきました。先生ごめんなさい!」と叫びつつ、でも、先生から、正式な許可が出たことがやはり嬉しかった。

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診察時、先生からもらったMRIの画像診断結果。

「変形性腰椎症」という病名に、少し驚いてしまったが、Webなどで調べてみると、それほど重たい症状ではないようだ。

腰の筋力を鍛えるべく、運動療法というものも推奨されており、動かないままの姿勢でいるよりは、確かに、少し走った方がいいのかもしれない。

現段階でフルマラソンというのは、やはりちょっと行き過ぎだとは思うのだけれど、地道に、できる範囲で走っていくのは悪くない。

ということで、今日、僕は、久しぶりに近所を走ってみた。f:id:ICHIZO:20170929053004j:plain

ベルリンマラソンでも着た「はてブロTシャツ」で、久しぶりの夜明け前ラン!

スピードを出すと、やっぱりちょっと痛むので、軽めに、ゆったりのんびりジョグ。

とっても涼しくて気持ちよかったし、だんだん明けていく空が最高だった。

まだ、症状が完治したわけではないので、無理はできないけれど、とりあえず、「走る」ことが身体にマイナスでないというのは、非常に嬉しい。

最大にして最高の目標レース、東京マラソンまで、ゆったり身体を整えていきたい。

 

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めちゃめちゃ嬉しい!ベルリンで受け取った「東京マラソン2018」当選のサプライズ

今日。ドイツ時間の午前4時半過ぎ。日本時間ではお昼少し前。

昨日は、ベルリンマラソンの打ち上げで、結構遅くまで飲んだのだけれど、日本での生活如く、やっぱり早朝に目覚めてしまった。

すると、僕より遅くまで飲んでいた同室のラン仲間も起きていて、僕に、「今日、東京マラソンの結果発表日みたいですね。」と告げた。

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僕は、すっかりそのことを忘れていたのだけれど、友人の話によると、すでに、facebookのラン仲間が、続々、落選通知メールの報告を上げているとのことだった。

僕も、どうせ落選に決まっている…と思いながら、メールボックスを開いてみると…まだメールは届いていなかった。

友人からは、「今メールが届いてないってことは、当選してるかもしれませんよ!」と、期待を持たせるような台詞を言われたのだけれど、僕は、単に落選メール発送処理の時差だと思っていた。

期待したって、どうせまた外れに決まっている。ただ、どうせ落選ならば、早めに当落を知って楽になった方がいい。帰国後にがっくりしたりするのは嫌だ…と思い、ONE TOKYOの会員ページで確認してみることにした。

すると…。

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 うぉぉーっ、当選してるじゃないか! 

いやぁ、嬉しい。めちゃめちゃ嬉しい。3年ぶりに…そして、新コースになって初めて、東京マラソンに出場できる!

今年はチャリティ枠に応募しようかとも思っていたぐらいなので、なんだか、寄付金分の10万円が浮いて得した気分にもなった。

帰国してからは、またブルーな日常が始まるし、今回マラソン出場を強行したツケも心配だった。

しかし、東京マラソンに当選したとなれば、話は別。

例えば、それまでの登録レースは全てリセットして、目標を、東京マラソン1本に絞ることだってできるからだ。

来年2月まで、ずっとカウントダウンのワクワクが続くし、身体も、それにあわせて調整していけばいい。

今年は、別大のタイムアウト完走に始まり、サロマで痛恨のリタイア、そして、坐骨神経痛の発症と、なんだかうまくいかないことばかりが続いた。

僕は、もう、以前のように楽しく走ることはできないんじゃないか…とまで思って落ち込んだ。

しかし、ベルリンマラソンは完走できたし、そのベルリンで、とびきりの嬉しいサプライズをもらった。

来年は、逆襲の年になるよう、じっくり立て直して頑張っていきたい。 

 

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【第一報】ベルリンマラソン、なんとか完走…。

いやぁ、きつかった。つらかった…。

ただ、日本の大会だったら、絶対にDNS*1だったのに、諦めきれずに出走した大会だから、なんとか意地で走り抜いた。

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タイムは、4時間10分。

マラソン2戦目以降、ずっと達成してきたサブ4さえも、今回は大きく届かなかった。

でも、走っている間に、大きな痛みが出たら潔く諦めるつもりだったので、そういった問題がなく、なんとか完走できた、ということが、僕にとっては重要。

記録こそ不甲斐ないものになってしまったけれど、ベルリンの街を楽しく走れたし、記憶に残る大会だったことは間違いない。

僕にとって、WMM(ワールドマラソンメジャーズ)4つ目の大会。これで、残りは2つ*2になった。

なんとかメダルを獲得できて、本当に良かった。

*1:Did Not Startの略。エントリーはしたけれど、何らかの事情で、出走しなかった場合のこと。

*2:ロンドン&ボストン。この2つは、出走の壁がとても高いので、ちょっと苦労しそうだけれど…。

走れない…からやせる法則

毎日、起きてすぐ体重を量るのが、僕の日課だ。

体重は、1日の間でも、食事や排泄、運動でかいた汗などによって大きく変動するため、同じ状況で計測し続けなければ意味がないと思っている。

フルマラソンにおいては、体重が1kg減るとタイムが3分縮まるという俗説(?)があるため、僕は、体重にこだわってきた。

ただ…それが成功しているとは言い難かった。

練習でロングランを行った翌日などは、グッと痩せているんじゃないかと思っていた時期もあったが、それは大きな誤解だった。

「ランニング(だけ)では痩せない」というのが、僕の経験上の教訓だ。

そもそも、フルマラソンの翌日、いや、ウルトラマラソンの翌日だって、僕の体重は増えている。

それはそうだろう。

僕は、マラソンを「食べるスポーツ」だと思っているので、レース前日は思いっきりカーボ(主に餃子)ローディングをするし、レース後も、「自分へのご褒美」「打ち上げ」と称して食べまくる。

レース中だって、給食エイドには必ず寄って欠かさず食べている。

ダイエットは運動1割、食事9割 という類の本が、ベストセラーになっていて、僕も読んだことがあるのだけれど、それによると、「フルマラソンを走っても、消費するカロリーは2,000kcal程度に過ぎない」と言う。体脂肪も殆ど燃えない、との旨。

それなのに、レース前後に食べまくっていては、完全にカロリー過多なのである。

しかし、それは大きな問題ではない。

僕にとって、目標としているレース「後」に太るのは、仕方ないと思っているからだ。レース「中」においても、勝負のために必要な栄養素を取得しているだけであり、何の問題もない。

ただ、それはあくまでレースにおいての話。

練習で、少しロングランをしたからと言って、ご褒美に食べたり呑んだりしていては、痩せる筈がない…というのが僕の経験則だった。

ただ、やっぱり走ればお腹が空くし、「今日はかなり走ったから食べてもいいだろう」という錯覚が生じるのも事実。

ということで、僕はなかなか痩せることができなかったのである。

そんな僕が、この1週間以上、走れなくなってしまった。すると、不思議なことに…。

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体重はゆっくりと減少傾向に入った。

その理由は、おそらく、いままで書いたことの逆転現象。

何しろ「走っていない」のだから、ご褒美の食事…という発想が生まれない。そればかりか、食事に気をつけなければ、無駄に太ってしまう、という意識が出てくる。

運動不足は、ウォーキングや筋トレでカバーしながら、かつ、食事を意識しているのだから、やせるのは当然、という気もしている。

ただ、喜んでばかりもいられない。

僕は、もともとそんなに太っているわけじゃなく、むしろ痩せ形。

いわゆる「デブだからやせたい!」というわけじゃなく、「早く走りたいから、もっとやせたい!」と思っていただけなのだ。

走れない状態で、ただ、体重だけが減っても、全く嬉しくない。

まともに走れるように、しっかり練習もできるようになってこそ、体重の減少に意味が出てくる。

いつか再び、ベストの体重で、タイムを狙える日が来るのだろうか…。

もう永遠に来ないのならば、やせてもちっとも嬉しくないので、太ってもいいから、美味しいものを食べまくりたいw 

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