WMM(ワールドマラソンメジャーズ)を構成する大会は、全部で6つ。
この大会を全て完走すると、6-Star Finisherという称号を得て、特製のメダルをゲットできる。
今年のベルリンでも、ゴールゲート後に、新しく「6ーStar Finisher」になったランナーのため、専用のメダル贈呈ゾーンが設けられていた。
僕はそれを、羨ましく眺めながら通りすぎたことを思い出す。
6-Star Finisherになることは、今の僕の、ランナーとしての最大目標になっているからだ。
僕は、これまでに4つの対象レースで完走メダルをゲットしてきた。
2011年 ニューヨークシティ。
翌2012年 東京。
その四年後…。2016年 シカゴ。
そして、今年。2017年 ベルリン。
ニューヨークシティや、東京マラソンを走っていた時は、WMMを全て完走するなどということは、夢にも思っていなかった。
僕がそれを意識し始めたのは、去年のシカゴから。
4年間のブランクを生んでしまったので、できれば、あと2つは足踏みなしで達成したい。
ただ、昨日のエントリーで書かせていただいたように、僕は、2018年のボストンマラソンには出られない。
もちろん、高額なツアー枠で出る手はあるけれど、一縷の望みとモチベーション維持のため、今一度だけ、再来年のBQ(ボストンクオリファイ)での出場を狙おうかと思っている。
来年のボストンを我慢するのであれば、残る選択肢は、1つ。
ロンドンマラソン。
この大会は、ボストンマラソン以上に大きな壁があって、出走は困難を極める。
出走枠は、ロンドン市民専用の基準タイム枠とチャリティ枠(30万円~程度とチャリティPRの語学力が必要!)が多数を占める。
抽選枠もあることはあるけれど、その倍率は東京以上と言われ、身近な日本のランナーで当たったという話を聞いたことがない。
ボストンマラソン同様、海外ツアー枠はあるのだけれど、出走資格が厳しい大会だけに、その予算もハンパじゃなく、60万円程度かかるのが常だった。
そして、もうひとつ大きな壁がある。
ロンドンマラソンが開催される4月は、新年度の開始月。
社会人である僕にとって、一番休暇がとりにくい月となる。
これまでのツアーは、レース当日を挟んで、4泊6日以上で組まれていたため、日程としては、例えば木曜日~火曜日の6連休が必要。
新年度早々、土日と別途に4日も休暇を取得しなければいけないのだ。
その1週間後にはGWも控えているというのに、そんな休みを取得するというのは、かなり難しい。
ボストンマラソンも、開催は4月。
ただ、ボストンクオリファイを獲得したのであれば、万難を排してでも行くつもりだった。
しかし、高いツアー代金を払って休むのは、やっぱりちょっと二の足を踏む。
6-Star Finisherを目指す以上、いつかは超えなければいけない壁ではあるけれど、僕はかなり悩んでしまった。
ということで悩んでいた僕に、目から鱗のツアーが出現した。
アボットワールドマラソンメジャーズ – メダルハンガー