とにかく、身体を温めたかった。
先週末。上野公園ランを終えた直後の、僕の心境だ。
僕は、例によって夜明け前から走ったのだけれど、池から吹き込んでくる北風がかなり強くて、身体が冷え切ってしまっていた。
だから僕は、安息の地を求めて…ここに辿り着いた。
御徒町駅のガード下にある店、「老酒舗」だ。
ここでは、中国式の朝食を堪能できるという情報を得ていたので、開店時間に合わせてランを終えた。
僕は、前日夜に店へ電話をして、「朝7時から営業」ということを確認していたので、何の不安も抱いていなかった。
しかし、ちょうど7時を過ぎたころに到着したにも関わらず…。
なぜか準備中。
営業時間案内では、土曜日12時からの営業となっており、いきなり不安がよぎる。
店内の灯りはついていたため、「たまたま少し遅れているだけだ」と思ったものの、5分経っても10分経っても、店が開く気配はない。
待ち続けている間に、僕の身体はますます冷えた。身体の外も中も《温かいもの》を求めていた。
だから僕は、「仕方ない。喫茶店で暖をとってから出直すか。」と思い始めていた矢先。
厨房の奥から店員さんが現れて…。
「営業」に変わった!
これは、後でわかったことなのだけれど、この日は電車が遅れ、接客担当の店員さんが遅刻し、それで営業開始が遅くなってしまったようだ。
店頭には、早朝メニューも掲示され、とにもかくにもほっとした。
ということで、僕はこの写真を撮ったあと、喜び勇んで入店した。
僕は一番乗りだったため、当然、まだ先客はいなかった。
店内の壁には、魅惑的な料理名が並んでいたけれど、早朝は、限定メニューとなっているため、これらは対象外。
その代わり、早朝限定のお得なセットも用意されている。
この中で僕が惹かれたのは、なんと言っても「スープ」の文字。僕は、とにかく身体が冷え切っていたので、スープで身体を温めたかった。
しかも、雲呑入りとなれば、申し分ない。雲呑は、餃子の親戚と言える食べ物だからだ。
セットメニューは「焼き餅+海苔雲呑スープ」だったが、僕は、あえて単品で注文。
少々割高になってしまう*1が、僕は、お腹に余力を残しておきたかったのだ。
開店直後だからか、注文後しばらく時間がかかったけれど、待つこと15分程度で…。
海苔雲呑スープがやってきた!
その名の通り、実にたっぷりと海苔が入っている。
冷えきった身体に、スープの優しさが染み渡る。海苔と葱の味わいが絶妙で、僕は大いに癒やされた。
雲呑も、小ぶりながら沢山入っていて、食べ応えがある。雲呑の具はそれほどなかったが、皮の存在感は抜群。ぷりぷりで、最高に美味しかった。
雲呑は、皮を味わう料理だとも言えるので、大いに満足だ。
僕は、すっかり身体が温まり、お腹の調子も整ってきたため、もちろん追加で注文した。
いや。むしろ、このあとが本番なのだけれどw
*1:焼き餅150円+海苔雲呑スープ400円で、550円になるため、セットだと50円お得。