2日未明に突然発生した、auなどの通信障害。
昨日、KDDIによる記者会見が実施され、復旧作業の完了が伝えられたが、未だ完全解決には至っていない。まさに未曾有の大事故だ。
昨日の記者会見で、KDDIの高橋誠社長は、「(昨年10月に発生した)ドコモの教訓は生かし切れなかったのか。」と問われ、「あの事故が起こった後、それを生かした設計をもう一度見直している。」と答えている。
しかし、それでも今回、docomoの事故を大きく上回る障害になってしまったのは残念だ。
ガラケーからスマホへの移行、さらにはスマホの大画面化に伴い、通信トラフィックは今後ますます増える。5G化が進めば尚更。
となると、今後も、このような《想定外》の大事故が起きる可能性がある、と思っていた方が良い気がする。
そういった時に事態に備えて、準備しておきたいのが、eSIMの活用だ。
eSIMとは、スマホ端末の内部に内蔵されている新しい規格。
物理的なSIMカードが不要であるため、簡単な設定や手続きで、すぐに通信、通話を始めることができるのが特徴。
iPhoneでは、2018年9月に発表の機種(iPhone XRなど)から、eSIMに対応している。
物理SIMとのデュアル運用が可能なので、これを活用しない手はない。
僕は現在、iPhone SE(第2世代)で、IIJmioの音声対応SIMと、楽天モバイルのeSIMをデュアル運用している。
基本的には、IIJmioをデータ通信専用、楽天モバイルを通話専用として利用。
楽天モバイルは、この7月から0円での運用ができなくなってしまったが、それでも、通話の多い僕にとっては十分メリットがあると思えたし、データ通信も3GBまで可能になったので、今後も継続予定だ。
楽天モバイルは、そのサービス開始時からeSIMに対応しており、手続きも運用も実にスムーズなので、オススメ。
ただ、昨年辺りから、大手キャリアでもようやくeSIMを取り入れる動きが整ってきた。
サブブランドである、「ワイモバイル」や「UQモバイル」、オンライン専用ブランドである「ahamo」「Povo」「LINEMO」などでもeSIM導入が可能。
だから、eSIMには、いざというときのために、自分にあった格安プランで契約をしておくのが便利だと思う。
2つのキャリアのデュアル回線を装備しておけば、いざひとつで大障害が発生したとしても、もうひとつのキャリアに切り替えれば、何の問題もなく普通に使える。
この安心感は、非常に大きなメリットだ。
ただ…注意が必要な点もある。
Android端末は、iPhoneに比べて、eSIMの導入が進んでいないということ。
もしも今後Android端末を購入する際は、「eSIMに対応しているか否か」というのも、重要なポイントと考えておいた方が良いと思う。