いったい、いつ以来だろう。
昨晩僕が訪れた「北京亭」に関する追憶は、遙か昔に遡る。
前回、僕が訪れたのは、このブログを始める前(=15年以上前)のことだ。
「北京亭」は、神保町で50年近く続く老舗で、看板料理は焼餃子。
…の筈だったのだけれど、Webでの評判を見ると、どうやら、最近は《カレーが売り》になっている。
15年以上前に食べた時の餃子は独特な味付けで、僕は結構気に入った記憶がある。
ただ、代替わりして「味が変わった」という評判だったため、何となく足が遠のいていた。
しかし今回は、とある餃界の方からお誘いいただいたことで、新しい味も試してみたいと思い、楽しみに出かけた。
入店。
店内の雰囲気は、15年以上前の記憶と殆ど変わっていない。
《いかにも昭和の町中華》という雰囲気を、思いっきり醸し出している。
店内に飾られている色紙も、いわゆる最近の「食レポタレント」の名前はなく、年期の入った人のものばかり。
流石は老舗、と行った感じの趣だ。
この日の宴の参加者は、4名(プラス遅れて1名で、5名。)。
僕が入店した時、ホストである餃界の方は到着済みで、ビールを飲み始めていた。
僕も、もちろんビールを注文。
注文は、餃界の方が行ってくださっていたため、何が最初に出てくるのかなぁと思っていたら…。
いきなり焼餃子が出てきた!
これにはちょっと驚いた。
僕は、とりあえず前菜的なものが出てくると思っていたからだ。
しかも、巷のインスタ映えなどに反発するかのような、ワイルドな盛り付け。
これが老舗の意地なのだろうか。(←違うと思うw)
そして…。
水餃子も登場!
いやはや、これもド迫力だ。
僕らは、まだ、ビールを飲み始めたばかりだと言うのに、ラスボスがダブルで出てきたような感じ。
僕は、基本的に餃ビーを心から愛しているが、《餃子縛り》の飲み会だとは思っていなかったため、ちょっと意表を突かれた気がした。
餃界の方曰く、「餃子は完全食なので、基本的に、飲み会では餃子以外注文しません」とのこと。
確かに、餃子は完全食であり、人は餃子さえあれば生きていける。
僕は、それを自分でも何度も書いているくせに、こんな餃子縛りに驚いているようでは、情けない。
まだまだ僕は、修餃が足りないなぁ…と思った。
焼餃子は、下味が殆どついていない感じなので、酢醤油でオーソドックスに食べるのが合う。
普通に美味しいのだけれど、以前の記憶とはかなり異なった味だった。
水餃子…というか、スープ餃子はかなり気に入った。
具は、焼餃子と同じ系統だと思うけれど、肉の比率が高い気がした。
下味が殆どついていないため、具にスープを馴染ませて食べると、実に旨い。
皮も、もちもちぷるぷるして、良い感じだ。
その印象は、餃界の方も共通だったようで、これらの餃子を平らげたあとは…。
小籠包(これも餃子仲間)を挟んで…。
水餃子が追加で出てきたw
ラストは、参加者のリクエストにより、腸詰めやミミガーなど、餃子休め(?)の料理が出てきた。
…が、僕は、もう、餃子縛りでお腹がいっぱいだった(^^;