「波」は、新潮社の《PR誌》と呼ばれる位置づけの雑誌で、書店では無料で入手することが可能。
しかし最近は、取り扱い書店が減った上に、転売屋の横行に伴い、入手が困難になってきている。
僕は、この600号記念号を入手するのに、本当に苦労したことを思い出す。
そんな「波」に、ふたたび、筒井康隆先生の新作が掲載されることを知った。
筒井康隆先生のブログ「笑犬楼大通り」に…。
一方、「波」に送っておいた「深夜便」は一月号に掲載されることになった。
という記載があったからだ。
僕は、過去「波」の入手に苦労した轍を繰り返すまいと、定期購読を申し込むことにした。
「波」の定期購読は、新潮社のWebサイトで受け付けており、送料込1年で1,000円。3年で2,500円。
その充実した内容と、入手の手間を考えれば激安だ。
僕は、2020年12月号から定期購読を開始、そして、待望の1月号が、昨日届いた。
扉を開くと、目次の巻頭に、いきなり僕の待ち侘びていた短篇の名前が掲載されていた。
《深夜便》だ。
そして、そのタイトルの前に、太文字で書かれている文字に感激。
筒井康隆掌編小説館、開始
うぉー。なんて魅惑的な響きだろう。
「波」では、これから定期的に筒井先生の新作が読めることになるのだ。
ツツイストならば、この波に乗らない手はない。
今後掲載予定の作品について、既に2作のタイトルも明らかになっている。
「官邸前」と「羆」は、「波」に送ることにする。
いやぁ、今後の「波」も、本当に楽しみだ。
《深夜便》は、もちろん最高。
僕は、まさしく深夜に一気読みし、極上の快感に酔いしれた。
筒井康隆先生の新作を、リアルタイムで読むことのできる幸せ。ツツイスト冥利に尽きる。
来月以降も、この幸せが味わえると思うと、嬉しくてたまらない。