マラソン大会の実施が困難になって、はや、1年が経つ。
昨日は、びわ湖毎日マラソンで、鈴木健吾選手が2時間4分台の日本新記録で快走しているが、この大会に出場できたのは、フルマラソンで2時間半を切るような《超エリート選手》だけ。
一般の市民ランナーにとっては、レースに出場できない日々が続いている。
日本国内でさえそうなのだから、まして海外レースにおいておや。
僕は、WMM(ワールドマラソンメジャーズ)の6大会を完走するのが夢なのだけれど、4大会を制覇した時点で、足踏みが続いている。
残りの2つ。ロンドンとボストンが、僕にとっての大きな壁だ。
本当ならば、僕は、昨年の4月、ロンドンマラソン2020に出走する筈だった。
しかしそれは、コロナ禍に伴って9月に延期、しかも、エリート選手のみで実施される大会になってしまった。
今年のロンドンマラソンは、10月3日に開催予定となっているものの、実施できるかどうかは不透明。
そもそも、《日本から海外に行く》こと自体が困難になっているので、海外マラソンどころじゃないというのが、現状。
だから、必然的に、僕のランニングモチベーションも下がっていた。
しかし、先日発売された「ランナーズ」の4月号を読んで、僕は、そんな自分が甘すぎたことに気がついた。
【世界オンラインマラソン巡り!】という特集が組まれていたからだ。
そこには、僕のラン仲間である内田桂子さんが寄稿されており、【ニッポンで走る】世界オンラインマラソンの楽しさを、存分に伝えてくれていた。
僕は、その記事に感動し、内田さんに「僕のブログでも紹介させてもらって良いですか?」と伺ったところ、快諾をいただいたので、今回、このエントリーを書いている。
内田さんは、数年前に、旦那さんともども、WMMの6大会を制覇済み。
海外マラソンにも頻繁に出かけており、僕にとっては憧れの存在だ。
コロナ禍以降、海外に行くことが困難な状況となったが、それでモチベーションが下がってしまった僕とはうらはらに、内田さんは、気分を見事に切り替えた。
昨年8月から、《5ヶ月間で1,569kmを走る》という、仮想ラオス縦断のオンラインマラソン(バーチャルラオス・チャレンジ)に参加。
なんと、3ヶ月半でこれを制覇してしまったのだ。
まだ暑い盛りの8月から、月間400kmを継続しての達成。凄すぎる。
内田さんが凄いのは、それだけじゃない。
WMMのオンライン版や、ストックホルムマラソン、ベルリンマラソン、ウラジオストク国際マラソンの代替オンラインレースにも次々エントリー。
その楽しみ方も、実に素晴らしい。
ストックホルムマラソンのオンライン版では、「イケア」や「ボルボ」などスウェーデン関係の施設を回り…。
ベルリンマラソンのチャレンジ企画では、ドイツ料理とビールが楽しめる店をゴールに。
仮想ウラジオストク国際マラソンでは、ハーフの途中でピロシキを食べ、夜はボルシチを作る。
…などなど。
いやぁ、実に楽しそうではないか。
そう言えば、僕も去年、似たようなことを1回だけ実施している。
バーチャルニューヨークシティマラソンを走った後、「餃子のニューヨーク」で、打ち上げ餃ビーを実施したのだ。
それは本当に素晴らしかったのだけれど、僕のチャレンジは、この1回だけで終わってしまった。
しかし内田桂子さんは、その楽しさを極めまくっている。そこが、ズボラな僕との大きな違いだ。
「ランナーズ」誌には、旦那さんとともに、オンラインレースを楽しむ内田さんのイラストが満載。
コロナ禍の時代においても、「マラソンって、楽しい!」と思わせてくれる、素晴らしい記事だと思う。
そんな内田桂子さんの凄さは、大手マスコミにも伝わって…。
なんと、昨日の読売新聞スポーツ面にも堂々登場。
いやはや、素晴らしい限りだ。
僕は、この記事を読みながら、やっぱりマラソンは素晴らしいと思った。
最近の僕は、確たる目標レースもなく、ひとりでダラダラと走っているばかりだった。
しかしやっぱり、何か目標をもって、テーマを持って走るというのは、やっぱり面白い、凄いのだなぁと実感。
内田桂子さんを見習って、今年は僕もチャレンジをしていきたい。