昨年12月、他社に先駆けて発表された、docomoのahamo。
「5分の無料通話込みで、月額2,980円(税別)」という価格設定は、これまでのdocomo料金体系を根本的に覆すもので、衝撃的だった。
その後、ソフトバンクやauからも新プランが発表される。
ソフトバンクの新プランは、当初、ahamoと同じ料金体系だった。
しかし、auのpovoが「無料通話を外して、月額2,480円(税別)」としたことに伴い、LINEMOとして、同料金で揃えてきた。
auもソフトバンクも、無料通話をセットすればdocomoと同料金になるが、月額2,480円(税別)から契約できるという点が大きなポイント。
「通話は不要」「LINEやIP電話で十分」と考える人にとっては、大いに魅力的な選択肢となった筈だ。
この4月1日から、税込表示価格が必須となるけれど、そうなると、docomoの割高感が際立つところだった。
「月額2,980円(税別)」だけの表現はNGで、「月額3,278円(税込)」とも表示しなければいけなくなるからだ。
前述、auやソフトバンクの《無料通話切り離しプラン》は、「月額2,728円(税込)」なので、3,000円の大台を挟んで、docomoがやたら割高に見える。
無料通話の有無があるので、実際は同列に比較できないのだけれど、「割高感」という意味では、差が広がったように見える。
だから、docomoの出方が注目されていたのだけれど…。
docomoの出した結論は、通話オプションとする《横並び》ではなく、《値下げ》だった。
月額280円の値下げを行い、「5分の無料通話込みで、月額2,700円(税別)」としたのだ。
ちょっと中途半端な値下げ額に見えるが、これには意味がある。
税込でも3,000円を切る、ということだ。
早速、ahamoの紹介Webサイトでも、税込価格を大きく謳ったPRがなされている。
3,000円を、ぎりぎり30円だけ下回るだけなのだけれど、やっぱり、2,000円台というインパクトは大きい。
- docomo:無料通話(5分以内)込 2,970円(税込)
- au、ソフトバンク:通話料金別 2,728円(税込)
という比較ならば、「どっちにしても3,000円ぐらいかかるなら、無料通話がついていた方がいいなぁ…」と思う人も多い筈で、絶妙の価格設定だと思う。
これでさらに、auやソフトバンクが対抗策を出してくるのかどうか…?
新プランのサービス開始までカウントダウンの状況に入ってきたが、まだまだ目が離せない状況が続きそうだ。