London Marathon Teamの事務局から、メールが届いた。
バーチャルロンドンマラソン申込のリマインドメールだ。
どうやら、《リアル》のロンドンマラソン落選者に対して、《バーチャル》は如何ですか?と誘っているようだ。
メールには、甘い言葉が並んでいる。
曰く…。
- バーチャルレースの間は、VirginMoney London Marathonアプリで、臨場感あるサウンドを楽しむことができる。
- 完走すれば、フィニッシャーメダルと、ニューバランスのTシャツが入手できる。
…と、これだけ見れば、結構魅力的だ。
その参加費用は、£35(約5,000円)だから、無謀な金額とは思えない。
昨年、僕は、バーチャルニューヨークシティマラソンに参加し、なんとか完走した。
ひとりで、1日でフル距離を走るのは、結構きつかったのだけれど、終わってみれば、楽しかったし、フィニッシャーアイテムが届いた時は感動した。
この感激が得られるなら、海外のバーチャルレースも悪くない。
ただ…。
バーチャルロンドンマラソンのエントリーに際しては、激しく大きな壁がある。
この大会は、リアルのロンドンマラソンと同日の「10月3日限定で、フルマラソン距離を走りきらなければいけない」ということだ。
リアルレースと同時スタートだったり、関門があったりするわけではないけれど、たった1日、24時間内に走りきらなければいけないというのは、かなり厳しい。
前述のニューヨークシティマラソンも、1日で走りきらなければいけないという点は共通だが、日にちは選べた。
だから僕は、秋晴れの日を選び、何とか完走することができたのだ。
ところが、今回はそうはいかない。
10月3日となれば、台風シーズンのまっただ中。もしもその日、台風が直撃したら…と考えると、かなりためらう。
あくまでレースなのだから、仕方がないとも言えるが、《リアル》と《バーチャル》では心構えが違う。
僕は《リアル》レースならば、どんな天気だって走るが、独りで行う《バーチャル》レース では、悪天候のフル距離を走る気力がもてそうにない。
もしもその日に完走できなければ、フィニッシャーズアイテムであるメダルとTシャツはもらえないので、£35(約5,000円)はドブに捨てることになる。
そう考えると、僕は大いにためらってしまうのだ。
現状、日本で開催されるバーチャルマラソンは、ユルユルの条件であるものが多い。
一定(数日~1ヶ月)の期間内に、トータルでフル距離を走ればいいというものが殆どだ。
ただ、バーチャルマラソンの定着に伴い、今後、日本でも状況が変わっていく可能性がある。
人気大会においては、コロナの終息後であっても、バーチャルマラソンが並行して実施されるかもしれない。*1
例えば、「バーチャル東京マラソン」が、東京マラソンと同日のみで実施されると仮定した場合、いったい、どれくらいの人が参加しようと思うのだろう。
ちょっと気になる。
*1:現実的に、名古屋ウィメンズマラソンなどはその対応を実施している。