僕は、物心ついて以来ずっと、「紙」の「本」を読んできた。
ガジェット好きになって以降、もちろん、電子書籍も数多く購入しているが、「紙」への思い入れは別格だった。
僕にとって、「本」はあくまで「紙」であることが前提で、「電子」書籍は、その二次利用品、代替品に過ぎないとさえ考えているほどだ。
ただ、現実は違ってきている。
今や、電子書籍で商業デビューする作家も誕生。
既存作家であっても、「紙」の本に先駆けて、電子書籍版が先行発売されるようなパターンが出てきた。
しかし、僕にとって、活字はあくまで「紙」媒体でこそ輝く、という思いは不変。
それぐらい僕は、「紙」の本にこだわっているが、いかんせん、「紙」媒体には、大きな欠点もあった。
水に弱い、ことだ。
だから、当然「お風呂に本を持ち込んで読む」などということはできない。
このような本も存在はしているが、これは、もう、そもそも「紙」ではなく、「ビニール」製であり、発行ジャンルも、ほぼ児童書限定だから、例外。
だから、本好き、かつ、お風呂好きの僕にとって、湯船に浸かってゆったり本を読むことは、長年叶わぬ夢だったのだ。
例えばタブレット端末を防水ケースに入れ、かつ、kindleアプリなどを立ち上げて読めば、お風呂で本を読むことは可能。
しかし、個人的には、入浴前に「防水ケースに入れる」という手間がとても面倒だったし、浴室内でも、ケースの上で、指がよく滑らずに苦労した。
もちろん、SONY XPERIA Z4 などのように、お風呂で使えるタブレット端末があるというのは知っている。
これらを使えば、動画やWebなども鑑賞できるから、色々楽しめる筈なのだけれど、僕は、お風呂では「本」が読みたいのだし、そのための端末としては、使い勝手が微妙な気がして、食指が動かなかった。
ところが。
Kindle Oasis
あの、Kindleが、そのままお風呂で使えるようになる、となれば話は別だ。
IPX8相当の防水使用だから、耐水性は文句なし。
僕は、現在、Kindle Paperwhiteを持っているが、電子書籍リーダーとしての機能に特化しているため、薄くて軽くて、使いやすさも申し分ない。
「本を読む」と言うことに関しては、紙の本に匹敵する快適さを提供してくれる端末だ。
ただ、僕は、前述の通り、あくまで「紙」にこだわりたかったので、なかなか出番が少ない状況だった。
ところが。
お風呂でKindleが使えるとなれば話は別。これまで、とりあえず購入はしていたものの、読み切れなかった電子書籍たちを、お風呂でゆっくり読める!
これには大きく心がぐらついた。
もちろん、お風呂に限らず、水辺でも使えるし、雨に濡れても問題ない。そういったものを僕は求めていたのだ!
Kindle Oasis (Newモデル) 8GB、Wi-Fi、電子書籍リーダー
- 出版社/メーカー: Amazon
- 発売日: 2017/10/31
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
価格は、結構高い。
最安値モデルとなる「8GB、Wi-Fi」の設定でも、35,980円もする。プライム会員の4,000円割引が適用されても30,000円超。
「本を読むためだけに」買う端末としては、ちょっと高すぎる気はする。
が。
読書端末としての使い勝手が抜群なことはわかっているし、「紙」の本が立ち向かえない「浴室」に、いわば、本棚ごと持ち込めるというシチュエーションは、とても魅力的だ。
ということで、僕の心は大いに揺れている。
どうしようかなぁ…。