「紙の本」は、水に弱い。
だからもちろん、湯船につかりながらの読書は困難だ。
しかし僕は、子供の頃から、浴室に本や雑誌を持ち込んでは、ふやけさせたり、水没させたりして、ダメにしたことを思い出す。
僕は、湯船にゆったりとつかりながら、読書を堪能したかったのだけれど、「紙の本」の制約は、そんな僕に何度も絶望をつきつけた。
しかし、時代は変わった。
今は、防水のガジェットを持ち込めば、湯船の中でも自由に「電子書籍本」が読める。最高だ。
防水対応のガジェットは数々あるけれど、単純に、シンプルに、読書を楽しみたいならば、やっぱり、Kindleに叶うものはない。
僕は、昨年、Kindle Oasisをゲットして以降、実に快適に読書を行うことができている。
Kindle Oasisは、Kindleシリーズにおけるフラッグシップ、最高峰のモデルで、以下の大きな特徴がある。
・Kindleシリーズ最大のディスプレイ(7インチ)
・高解像度(300ppi)
・最高のフロントライト(LED 25個)
・色調節ライトつき
・明るさの自動調節機能
・自動画面回転機能
・ページ送りボタン
上記赤字で記した部分は、Kindleシリーズの中で、Oasisが最高性能を有しているもの、あるいは、Oasisのみに搭載された機能だ。
KIndleシリーズにおいては、最も売れ筋モデルであるKindle Paperwhiteが、昨年リニューアルされて、大幅に性能が向上。
フロントライトのLED数が5個から17個になり、色調節ライトもついた。
シグニチャー エディションならば、明るさの自動調節機能も有している。
Kindle Oasisに迫る機能となってきており、それでいて、価格は1万5千円程度。(シグネチャーエディションは2万円弱)
それに対してKindle Oasisは、最も安い設定でも3万円弱なので、その差は非常に大きい。
Kindle Paperwhiteは、Kindle Oasis同様、IPX8等級の防水対応だから、浴室内でも自由に使うことができる。
だったら、Kindle Paperwhiteの方がいいじゃん、と思われるかもしれないが、こと、《お風呂読書》に限っては、Kindle Oasisに絶対的な優位性がある。
それは何か。
ページ送りボタンの搭載だ。
これは、Kindle Oasisのみに搭載された機能だが、本当に、最高に、凄まじく快適。
僕は、これがあるだけで、Kindle Oasisを買う価値があると思っている。
Kindle Oasisでは、タッチ操作におけるページ送りも可能であるが、浴室内でのような水に濡れる環境においては、その操作がうまくいかないことがある。
概ね問題ないのだけれど、僕は、 しばしばストレスを生じる。
些細なことではあるが、リラックスタイムに生じるストレスは、ちょっと微妙だ。
その点、ページ送りボタンならば、全く心配はいらない。
いやぁ、物理ボタンって、なんて素敵なんだろう。
しかも…。
Kindle Oasisは、その画面サイズがKindle Paperwhiteよりも大きく、かつ、物理ボタンを有しているのに、Kindle Paperwhiteよりも軽い!(Kindle Oasis 188g/Paperwhite 205g)
浴槽内でガジェットを手に持って読書をする場合、もちろん、できるだけ軽い方がいいに決まっている。落下の危険性が減るからだ。
その点でも、Kindle Oasisは申し分ない。最高。
そう思いながら、僕は毎日Kindle Oasisで《お風呂読書》を楽しんでいる。
そんなKindle Oasisが、今、amazonの初売りセールで特価になっている。
ストレージサイズや、接続方法、広告の有無などによって価格の差はあるけれど、どのモデルも5千円引きなのでお得だ。
Kindle本が読み放題になるKindle Unlimitedが3ヶ月間(2,940円分)無料でつけることも可能。*1
思う存分、ありったけのお風呂読書を堪能できるので、「今」「どうしても」その体験をしたい人には、超オススメだ。
ただ…。
ちょっと気になるのは、発売後2年半以上経っていること。
前述の通り、Kindle Oasisはフラッグシップモデルだから、今もなお、Kindleシリーズで最高の性能を誇っている。
しかし、いつ次世代のモデルが出てもおかしくないタイミングであり、今回の初売りセールは、旧モデルの在庫処分的な意味合いが強いと思う。
次世代のモデルでは、新Kindle Paperwhite同様、USB-TypeCを搭載してくる可能性が高いし、ワイヤレス充電(新Kindle Paperwhiteシグネチャーエディションで採用)にも対応してくるだろう。
その他のバージョンアップも含め、圧倒的ナンバーワンの新Kindle Oasisに生まれ変わる筈なので、もしも史上最高のKindleを、最新の性能で味わいたい人は、もう少し我慢をしておいた方がいいかもしれない。
amazonでは、毎年6月に会員最大のセール「プライムデー」が開催されるため、その前あたりに発表される可能性が大だ。
その内容によっては、僕も、現Oasisから乗り換えようかとも思っている。
*1:自動更新となっているが、設定で簡単に解除できるので、心配はいらない。