昨日。楽天市場が、衝撃的な改悪を発表した。
ショッピング系のサービスは、ある程度ユーザーの囲い込みを行うと、改悪されるのが常。
楽天市場のサービスも、これまで何度も改悪されてきた。
しかし、昨日発表された改悪は、史上再凶と言えるもので、もはや、開き直りとも思えるレベル。
僕は思わず絶句し、唖然呆然となってしまった。
モバイル事業の大赤字で、経営が苦しいということは周知の事実となっているが、それにしても酷すぎる、としか言えない。
もはや、どこからツッコんでいいかわからないぐらいの大改悪だ。
【楽天市場】SPUの特典内容変更について|SPU(スーパーポイントアッププログラム)
楽天圏内の各種サービス利用で、ポイント還元率がアップするSPUは、目を疑うばかりの改悪が並んでいる。
楽天モバイルの利用者は、ポイント倍率こそアップするものの、上限獲得額は大幅ダウン。
その他のサービス利用に至っては、ポイント倍率はそのままで、月間のポイント付与上限が、軒並み大幅ダウンしている。
付与上限の変更だけなら、まだ良かった。
月に何万円も楽天市場で買い物をするような、超ヘビーユーザーでなければ、それほど大きな影響を受けないからである。
しかし、変更点はそれだけじゃない。
例えば、「楽天銀行+楽天カード」の組み合わせも、+1倍から+0.5倍、上限額は5,000円から1,000円に。
楽天銀行+楽天カードの紐づけによるポイント付与で、楽天経済圏に引きずり込んでおいて、この改悪はあんまりじゃないか。
「楽天ブックス」利用での「+1%」付与条件も、「1,000円以上→3,000円以上」に改悪。
もともと予約商品は対象外なので、CDやDVDなどには使いにくいし、本だけで3,000円以上買うのはキツい。
しかもこれは、単なる改悪の一例にすぎない。SPUについては、列挙していくときりがないほど、改悪の嵐になっている。
個人的には、ここまでならば、まだなんとか耐えられるレベルかと思ったが、どうしても許し難い変更があった。
楽天プレミアムカード利用条件の大改悪だ。
楽天市場でのSPUポイントアップ(+2倍)が廃止。
なんと、無料カード会員と同等の待遇になってしまった。
年間11,000円も年会費をとって、ポイントアップを餌に買い物をさせておいて、この改悪はいくら何でも酷すぎる。
さらに、これまでは年間無制限で利用できた、付帯サービスの「プライオリティ・パス」に年間5回の制約がついてしまった。
海外旅行へ頻繁に行かなければ関係ないのでは?と思う人もいるかもしれないが、そうとも言えない。
例えば乗り継ぎ便などで海外に出かけ、これを利用したら、往復でたった1回分しか利用できなくなってしまうのだ。
しかも、「サービス変更に伴いサービス提供方法も変更となります」などという、謎の文言も付与されている。
ラウンジ利用時などに、別途さらなる制約がつくことも考えられそうだ。
ちょっとこれは酷すぎるんじゃないか。
「充実のサービスで、ワンランク上の毎日へ」というキャッチコピーが、薄ら寒く感じるほどの大改悪。
僕は、何かの間違いじゃないかと思ったほどだ。
しかし、この改悪は、歴然たる事実なのであるから恐ろしい。
楽天側も、これが大改悪であることを認めていて、専用ページから、年会費返金の対応にも応じるようになっている。
返金金額は、「サービス変更月(2023年12月)~契約月までの月割金額」となっているため、要は、サービス変更月以降も年間契約が残っている場合は、次の契約月まで、月額分の契約料が返金されるようだ。
「返金申請→解約」とはならないため、現在楽天プレミアムカードを契約しているユーザーは、とりあえず、専用の楽天e-naviページでの返金手続きをとっておいた方がいい。(2024年1月8日(月)23:59までに手続きが必要。)
僕ももちろん返金申請を行うが、解約については、少しだけ迷っている。
年会費11,000円の価値が見出せなくなったため、解約の一手かとは思っているのだけれど、それに伴う変更処理が面倒なのである。
今僕は、何から何まで楽天プレミアムカードに紐付けて生活をしているので、解約に伴い、カード番号が変わると、それらを全部変更しなければいけないからだ。
でも、そうするしかないんだろうなぁ…。