今日4月12日から、JAL「どこかにマイル」システムが改悪になる。
のび太やドラえもんは、嬉しそうに空を飛びまくっているが、地上の僕はとても悲しい。
「どこかにマイル」は、過去何度も利用して、そのたびごとに感激していたからだ。
2016年に、このサービスが開始された時の興奮を思い出す。
僕は、この素晴らしい企画に喝采を送り、誕生を祝った。
だってそうだろう。
「日本のどこか」に、たった往復6,000マイルで行けて、しかも、使い勝手のいいチケットが入手できるのだ。
こんなに美味しい話はない。
だから僕は、過去何度もこのサービスを利用し、感動報告を上げている。
広島、そして那覇。
JALの快適なフライトで飛べて、本当に最高の旅だった。
今日から、そんな素晴らしい「どこかにマイル」のシステムが改悪となる。
大きな改悪点は2つ。
「必要マイル数の増加」と、「フライト当日の便変更が不可になったこと」だ。
必要マイル数は、6.000マイルから7,000マイルになった。
ただこれは、致し方ない部分もあるとは思っている。
むしろ、これまでのコスパが素晴らしすぎたのだ。
コロナ禍の影響により、航空会社は、ここ数年大きな苦境に立たされたが、その中で、むしろよくこのサービスを維持し続けてくれたと感謝したいほどだ。
「どこかにマイル」と似たような企画である、ライバルANAの「トクたびマイル」は往復6,000マイルのままだから、一見すると見劣りしているように思う。
しかし、「トクたびマイル」は、マイルの他に往復4回分の空港使用料が徴収されるというトラップがある。
空港使用料は、どの空港でも数百円であるため、たいしたことないと思うかも知れないけれど、往復すれば4回分も必要となって、1,000円を超えるのだ。侮れない。
そう考えると、余計な出費がゼロで済む「どこかにマイル」のマイル数増加は、やむを得ないものかもしれない。
だから僕は、この変更については、それほど嘆いてはいない。
問題なのは、もうひとつの変更点、「フライト当日の便変更が不可になったこと」。
これが痛い。痛すぎる。
今までは、フライト当日、自分が乗る便より前の便に「空き」があれば変更可能(よほどの繁忙期でない限り、大抵空きはある。)だったし、+1,000円払えば、クラスJへのアップグレードも可能だった。
だから、沖縄旅行の際、急遽日曜の午後に帰京しなければいけなくなった際も慌てずに済んだし、しかも、国際線仕様のフルフラットシートを利用することができた。
こんな裏技も、今後は利用できなくなるのだ。とても悲しい…。
この変更は、正確に言うと、「どこかにマイル」の変更というより、JAL特典航空券システムの変更によるもの。
「どこかにマイル」は、JAL特典航空券と同じ効力を持っているので、それに伴ったメリットが失われてしまったのだ。
がっちりと旅の計画を固められる人にとっては、それほど影響がないかもしれない。
ただ、「どこかにマイル」は、何時の便で往復になるかは、行き先決定まで不明であるため、ちょっとしたリスクもある。
帰りの便が、羽田23時着などということもあり得るからだ。
もちろん、「どこかにマイル」が、依然高コスパなサービスである事実は揺るがないが、使い勝手が大幅にダウンしているので、利用時には注意したい。