先週末は、荒川河川敷を走った。
久しぶりにロングランをしようと思いたち、それならば、夜明けの河川敷しかないと思ったのだ。
座骨神経痛が癒えず、脚の具合は相変わらず良くないが、走ることじたいは(スピードは出ないけれど)問題ないので、毎日少しずつ走っている。
そんな僕を癒やしてくれるのは、いつも夜明けの天空。この時期は、晴れていれば、とっても空が澄んで美しい。
ただ、平日走る近所のコースでは、さまざまな障害物(特に電線)に遮られ、空の情景を思う存分楽しめない。
ということで、障害物なく、天空を楽しめる荒川河川敷で走ろうと思ったのだ。
今月末は、一応フルマラソンを走る予定なのだけれど、現状、スタミナ的に大きな不安があるため、ロングランをしておく必要があった。
ということで、土曜日の未明、30km走ろうと心に決めて、家を出た。
まだ始発も走り出していないため、家から荒川河川敷までストリートランを行って、河川敷で夜明けの空を堪能する計画だった。
走り出して5kmぐらいに通り過ぎた道。まだ空は真っ暗だ。
この辺りでは、まだ余裕。
しかし…しかし、ことはそう簡単ではなかった。
最近、僕は本格的なトレーニングを行っていないため、10kmを超えたあたりから、脚が、もう悲鳴を上げ始めてきたのである。
加えて、曇天の空がさらに心を重たくした。月は全く見えず、夜明けの情景を楽しむどころではなかったからだ。
それでも何とか走り続け…。
舟渡大橋に到着。
隅田川にかかる橋だ。この橋を越えて、10分くらいロードを走れば、荒川河川敷に到達する。
ここまで20km近く走ってきたので、あとは河川敷を10km走れば僕のロングラン計画は終了。しかし、その10kmが、今の僕にとっては相当な重荷だった。
いったん河川敷に入ってしまうと、補給食がとれなくなってしまうため、途中、コンビニエイドに立ち寄って…。
フルーツ入りのクリーム生どら焼きで糖分を補給。
まぁまぁ美味しかったけれど、囓ると、口の周りにクリームが溢れ、走りながら食べにくいのが難点。
次は普通のどら焼きにしようと思ったw
河川敷に到着!
既に夜明けが近くなっており、空はすっかり明るい。そして、やっぱりどんよりと曇っていた。視界は良好だけれど、情景としては面白くない。
さらに、前日までの雨が残っており…。
水たまりだらけになっている箇所もあった。
新川河川敷は、特に上流方面の水はけが悪い。僕は、コース選択を間違えたかなぁ…という思いに苛まれながら、それでも何とか予定の距離を走り終えた。
途中色々寄り道したり、歩いたりしたとはいえ、30km走るのに、3時間半超もかかっている。
さらに、身体はバテバテとなり、僕はどっと疲れて電車に乗り、帰宅した。
僕は何とか走り終えた安堵とともに、不安がこみ上げてくるのを感じていた。
以前は、30km走るぐらい、余裕だったんだけれどなぁ…。このぐらいでバテバテになっているようでは、フルマラソンを完走できないかもしれない、と感じていた。
だから。
僕はそんな不安を払拭するために、翌日も走ることに決めた。
土日のセット練習で、スタミナ不足を補う作戦。
それは、すっかりダメになってしまった身体と心に対する、最大限の抵抗だった。
翌朝。
そんな僕に大きな力を与えてくれたのは、晴れ上がった天空だった。