以前から、気になっていた店だった。
ラン仲間からの推薦があったし、「孤独のグルメ」での紹介も魅力的だった。
特に、この「ポパイベーコン」だけは、何としても食べたい。
そう思いつつ、なかなか訪問できなかったのだけれど、先週の金曜日、ようやくそれが叶った。
この日は、定時にあがることができたため、僕は一目散で清澄白河へ。
駅から5分程度歩くと、恋い焦がれていた店が眼前に現れた。
「居酒屋 だるま」だ。
知る人ぞ知る人気店だから、行列も覚悟していたが、幸い、店の前に人影はなし。
ラッキー!と思って、扉を開くと…。
この店のメイン席と言える、中央カウンターゾーンは、既に満席。
まだ、午後6時を過ぎたばかりだというのに、この人気。流石だ。
カウンターの手前には、小上がりの座敷席もあったが、それも埋まっていた。
ただ、唯一、テーブル席が《午後8時からの予約席》という形で空いており、「8時までならOK」ということで座らせてもらうことにした。
8時までは、まだ1時間半以上あるから、僕には十分過ぎる時間だと思った。
テーブル席に座ると、まず、「飲み物はどうしますか?」と聞かれたので、迷わず、瓶ビールを注文。
キリン・アサヒ・サッポロの3種類から選べると言うことだったので、キリンを選択。
それはすぐに運ばれてきた。
ビールは、大瓶で495円。安い。
1杯目のみ、お通し(200円)代が別途かかるが、それでもお得だと思う。
この日のお通しは、サツマイモ。決して嫌いではないが、ビールにはちょっと合わない気がしたので、別途のアテを注文することにした。
壁には、大量のメニューが掲げられており…。
別途、ホワイトボードにも、日替わりのメニューが山ほどあった。
僕は、その中からちょっと迷って、おひたしを注文した。
ビールのアテとして、これなら絶対に外れはない。
やおら醤油をかけ、ほうれん草を一口頬張れば、もう、身体がビールを欲している。
僕が続いて注文したのは、イカ刺し。
これがまた良かった。
イカはコリコリとした歯応えで、新鮮。こういった料理を、安く、手軽に味わえるのが、大衆居酒屋のいいところ。
僕は、人気が出るのも当然だなぁと思った。
そして。
ポパイベーコン、登場!
ポパイという名前がついている理由は、もちろん、《ほうれん草》が入っているため。
僕の世代ならば、誰でも知っていると思うけれど、もしも、「ポパイ、何それ?」と思う人がいたら、以下の動画を参照いただきたい。
いやぁ、懐かしい。
僕は、子どもの頃、ほうれん草は、魔法のスーパーフードだと信じて疑わなかった。
だから、なんと言っても、ほうれん草と言えばポパイなのだ。
と。
ポパイベーコンの話に戻ろう。
僕は、最初にほうれん草のおひたしを頼んでいるので、よく考えれば、ほうれん草の注文がかぶっている。
しかし、ほうれん草は大好きな野菜なので、全く問題はない。
ほうれん草、玉子、ベーコン、しめじ。
それが、絶妙なバランスで絡み合っている。バターの風味が利いていて、非常に美味しい。
流石は、ゴローさんが推奨するだけのことはある料理だ。
僕はこの後、カウンターが空いたということで、そちらに移ることができ、常連の人とお話をさせていただいた。
カウンターは、常連客ばかりだったのだけれど、皆、気取らず偉ぶらず、いい雰囲気だった。
僕は、この店が醸し出す、居心地の良い《空気感》に酔いしれた。
こんな雰囲気だから、自然と人も集まってくるのだろうなぁ…。
この日僕は、もう1品を注文してお腹いっぱいになってしまったが、店の雰囲気と料理に惚れ込んでしまったため、再訪することにした。
ということで、翌々日の日曜日、開店時刻である17:00ちょっと過ぎに訪店。
食べログなどの情報によると、開店直後から常連でいっぱい…などと書かれていたため、僕はちょっと焦っていた。
本当は、17:00前に到着する予定だったのに、その計画が狂ってしまったからだ。
ということで、ドキドキしながら扉を開くと…。
なんと、ガラガラだった!
カウンター席も半分しか埋まっておらず、僕はゆったりと座ることができた。最高だ
もしかすると、日曜は狙い目なのかもしれない。
今回の瓶ビールは、サッポロを選んだ。
この日のお通しは、マカロニサラダ。これはビールに合う。
そして僕は、枝豆をつけてみた。もちろんこれもビールに合うので、最高だった。
ホワイトボードのメニューが多種多彩で驚くばかり。
刺身、焼き魚、天ぷら、ピザ、グラタン、ドライカレー、磯辺焼き、豚骨ラーメン、ユッケ、参鶏湯(サムゲタン)等々…。
和洋中華料理に加えて、韓国料理までカバー。いやはや凄い店だ。
僕は、本当にどれもこれも食べたくなって困ったが、僕の胃には限界があるので、厳選して2品を注文。
新生姜漬け。
我ながら渋いメニューだと思う。でも、生姜が好きなんだから仕方ない。
うなぎ串2本。
これがなかなか美味しかった。ふんわりと柔らかく、皮もしっかりと焼かれている。
2本で400円なので、コスパ的にもいい。
写真を撮り忘れてしまったが、山椒も、ちゃんと瓶で提供された。
蒲焼き一尾も1,700円だから、(鰻にしては)それほど高くない。今度は、是非それを食べてみたくなった。
この後、僕は、満を持してメイン料理を注文したが、それが出てくるまでには、ちょっと時間がかかった。
その間、隣にいた常連客が食べていたものが気になったので、それも頼むことにした。
タタキキュウリ。
これがまたビールに合って、最高だった。やっぱり、常連客のチョイスは間違いない。
この日も僕は、常連の方々と楽しく話をさせていただき、そして、あらためて、店の雰囲気にも酔った。
本当にこの店は居心地がいい。
もしも近所にあったなら、毎日でも通ってしまいそうな気分だw
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