先週末。
ふと思いたって、「IBM Model M 1391401」のクリーニングを行おうと決めた。
「IBM Model M 1391401」は、デスクトップPC用のキーボードで、バックリングスプリング(座屈ばね)機構を搭載している。
これは、IBMが生み出した、極めて重厚な打鍵感を実現する機構で、入力時には激しいスプリング残響音を醸し出す。
一度これを味わったら、もう、他のキーボードは使えないと思うほどの快楽で、僕は、このキーボードがあるから、毎日ブログを更新できている。
もう、かれこれ15年以上使い続けているが、今でも、カタカタと素晴らしい打鍵音を響かせながら応えてくれる、僕の大事な相棒だ。
ただ…最近ちょっと一部のキーに《ガタつき》を感じてきたので、キートップのクリーニングを行おうと思った。
僕は、以前のクリーニング時にかなり苦労した記憶があるので、今回は入念に対策を練って臨んだ。
まず、クリーニング前に、キーボードの写真をiPad Proで撮影。
そして僕は、ひとつずつ、慎重にキーボードを外していった。
キートップを全て外すと、こんな形になる。
この後、本体に接触しているキーも外せば完璧になるのだけれど、今回は、キートップの掃除だけにとどめることにした。
キーの隙間には、かなり埃が溜まっている。汚い。これはがたつくわけだ。
その掃除には、これらを使用。
アルコールタイプの除菌ウェットティッシュ、埃を吹き飛ばすブロアー、綿棒だ。
どれも、ドラッグストアや100均などで簡単に入手できる。
本体から外したキートップは、バケツにいれて消毒、漂白。
その後、自然乾燥させた。
ドライヤーで熱風などをあてれば、すぐに乾燥すると思うが、キートップが変形する可能性がある。ここは、グッと我慢の自然乾燥が基本だ。
本体清掃、キートップの乾燥後、一番のクライマックスが待っている。
「キートップを本体に戻す」作業だ。
以前のクリーニング時は、これでかなり苦労した。
僕は、あろうことか、キートップを外す前の写真撮影を怠っていたからである。
まだスマホもタブレットも使っていない時代だったから、撮るならばカメラかガラケーしかなかったが、それでもちゃんと残しておくべきだった。
予備で持っていた他のキーボードを参照しつつ戻していったが、それは、結構配列が異なっていたため、四苦八苦したことを思い出す。
しかし今回は、全く問題なかった。
事前にiPad Proで写真を撮っておいたため、大画面でしっかりと確認ができた。楽勝だ。
記号系のキートップは、ちょっと区別がつきにくく、最後に残ってしまったが、何回か試行錯誤しながらとりつけていく。
そして…。
装着完了!
いやぁ、見違えるように美しくなった。たまらない。
これでまた、あと数年はこのキーボードを使い続けることができそうだ。
もちろん、今回のエントリーも、このキーボードをカタカタ鳴らして書いている。
至高の、そして栄光のIBMキーボード、Model M 1391401。
これからもよろしく頼むよ。