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「文學界」JAZZ×文学特集は、全ジャズファン、ハルキスト、ツツイスト必読の永久保存版だっ!

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豪華絢爛。

f:id:ICHIZO:20201008025024j:plain文學界 (2020年11月号) (日本語) 雑誌 – 2020/10/7

文学とジャズは、大きな関わりを持っているけれど、かつて、ここまで深くジャズを取り下げた文芸誌はなかった。

まさに、渾身のジャズ特集だ。

特に、ハルキスト*1、ツツイスト*2にとっては一生の宝物になると思う。

今号の巻頭を飾るのは、19ページにも及ぶ、村上春樹先生のロングインタビュー。

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小説、翻訳、エッセイなど、創作活動全てにおいて、ジャズと深い関わりを続けてきた、村上春樹先生。

その先生が、「個人的に一番思い入れがある」テナー・サックス奏者スタン・ゲッツとジャズの魅力について、思う存分語り尽くしている。

続いて誌面は、まさに《フリージャズ小説》と言える、筒井康隆先生の「ダンシングオールナイト」へ。

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いやぁ、この小説が面白くて面白くて、声を出して笑った。

筒井先生自身のジャズ遍歴をなぞるように進み、ラストは、現代社会への痛烈な風刺にもなっているのだ。素晴らしすぎる。

そこから、山下洋輔先生×菊地成孔先生への対談へと続く流れがこれまた完璧。

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この対談では、「山下・筒井文化圏」と「村上春樹文化圏」について、非常に興味深い内容が語られている。

村上春樹先生のインタビュー、筒井康隆先生の作品と合わせて読むと、その面白さが倍増する仕掛けになっているのだ。

雑誌の巻頭から、息もつかせぬ3本立ての構成が見事。

その他、ジャズ関連の創作1本、対談2本、評論2本を掲載しており、読み応えは十分。

しかも、それだけじゃない。

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「ジャズ喫茶店店主が選ぶこの1枚と1冊」として、7人のジャズ喫茶店主が、オススメ本を語り…。

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豪華執筆陣*3が「ジャズと私」について綴った、によるエッセイ+極私的3枚も掲載。

さらには…。

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ジャズ関連のブックガイド(「小説篇」「評論・ノンフィクション篇」各20冊)までついている。

どこをとっても読み応えがあり、まさに永久保存版といえる。

雑誌は、原則的に《売り切り》であり、書店の店頭に並ぶ期間が短い。

また、今号の内容から言って、早々に品切となってしまうことも十分に考えられる。

気になる人は、早めのゲットがオススメだ。

文學界 (2020年11月号)

文學界 (2020年11月号)

  • 発売日: 2020/10/07
  • メディア: 雑誌
 

*1:村上春樹ファンの代名詞だが、村上春樹先生は、この呼び方をあまり気に入っておらず、「村上主義者」と呼んで欲しい、とたびたび書いている。ただ、今回はツツイストと併記したかったので、あえてこの表現をさせていただいた。

*2:筒井康隆先生の熱狂的なファンのこと。僕は、子供の頃から、もう四十年来のツツイストだ。

*3:山田詠美、中原昌也、宮内悠介、木村紅美、大和田俊之、保坂和志、山本精一、佐々木敦、千葉雅也の9氏。


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