ちょうど1週前。
僕は、眼科でさまざまな検診を行った。
この時僕は、「初期の白内障」という診断を受けている。
白内障は、目の中のレンズの役割をしている水晶体が白く濁ってくる病気。
その発生原因は加齢で、いわば《老化に伴って起きる眼病》と言われている。
僕が処方された目薬の正式名称は、「老人性白内障治療点眼剤」となっており、自分が老人になってしまったことをつきつけられる。なんとも残酷だ。
しかもこの目薬は、「白内障の進行を遅らせる」効果しかなく、薬で抵抗できなくなった時は、手術が待っている。
目の手術…。考えただけで僕は恐怖に震えてしまう。
先日の眼科診療では、眼球についた脂肪の筋を除去してもらったのだけれど、そんな軽い施術でも、泣きたくなるほど辛かった。
だから、白内障の手術など恐ろしくて受けたくないのだけれど、いつかはその時が来る。
既にカウントダウンは始まっているのだ。あぁ。
僕のショックは、これで終わらなかった。
医師から、「緑内障の可能性もあります。」と告げられ、今週、再検査を実施。
視野検査などを行った結果、「緑内障が進んでいます」との宣告を受けたのだ。
緑内障は、視野(見える範囲)が狭くなる病気。
僕の場合は、この図で言うと《初期》の段階を通り過ぎ、《中期》にさしかかっているという説明だった。
緑内障は、白内障と異なり、手術で回復させることはできない。
悪くなる一方の病気なのだ。
ただ、適切に対応を行えば、「現段階で食い止める」ことだけはできるとのこと。
食い止める代償として、今後一生、定期的な目薬の投与と、定期的な検診が必要になってしまった。
いやはや、歳をとってくると色々なことが起きるなぁ…。
生きていくのはタイヘンだ。
今は、この2つの薬を併用。
白内障と緑内障という2つの病気の進行を食い止めるための、せめてもの抵抗を行っている。
僕は、大いに落ち込んでいるのだけれど、その一方で、「良かった」とも感じている。
白内障も緑内障も、ケアをしなければ、どんどん進行していく病気。
特に緑内障は、手術で視野を復活させることはできないため、症状が進んでから眼科に行っていたら、手遅れだった可能性もあった。
そう考えると、今の状態は、まだ救いがある。
愚痴を言っても回復するわけじゃない。せめてプラスに考えて生きていこう。