先月僕は、遅ればせながら「成瀬は天下を取りにいく」を読んだ。
今年の本屋大賞受賞作であり、目下、ベストセラー驀進中の話題作だ。
僕は、その最高の《読後感》に痺れて、すぐに続編を買ったが、読み始めるのは躊躇した。
「成瀬シリーズ」は、今のところ2冊しか出ていないので、読み切ってしまうのが何だかもったいないように思えたからだ。
ということで、しばらく寝かせてしまったのだけれど、《読みたい熱》が止まらなくなってきたので、ようやく読み始め…。
あっという間に読了。
今回も短編連作的な構成になっていて、それぞれの短編ごとに「語り手」は異なる。
しかし、全ての短編に共通して言えるのは、どんな視点で描かれても、やっぱり成瀬は魅力的だということ。
新しい登場人物たちも、成瀬に振り回されながら、結局、その虜になってしまう。
まさに唯一無二の強烈なキャラクターだ。
現実世界を、ちょっとだけ改変して取り込むのが上手いのも、この物語の大きな特徴。
僕は最近、「ゼゼカラが出場したM-1って、何年だっけ?」などと本気で考えてしまうほど。
今回も、そのテクニックは存分に発揮されていた。
ネタばれになるので詳しくは書かないけれど、最終話の「さがさないでください」が秀抜。
まさか、あの番組の、あのシーンに成瀬が出ているとは!
いやぁ、面白かったなぁ…。
こうなるとまた、続編が読みたくなってしまうのが心情。
「成瀬はてんかをとりにいく」
「成瀬はしんじたみちをいく」
と来たので、第3作も「成瀬は○○◯○○○○いく」というパターンになるのだろうか(^^;
それとも意表をついて全く違うパターンになるのだろうか。
タイトルを含めて大いに期待。
発売までは、また、この2作を読み返していくことにしよう。



