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将棋界の絶対王者・藤井聡太八冠の一角を崩した、伊藤匠「新叡王」爆誕!

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叡王戦第5戦。

ここまで両者2勝2敗。この1戦で叡王が決まる運命の対局。防衛か奪取か。

藤井叡王は、有利な先手番の権利を得て、十八番の「角換わり」戦法を採用。

同年代のチャレンジャー伊藤七段は、それを受けて堂々と戦った。

途中は、藤井叡王が勝勢になった場面があり、いつもならば「藤井曲線」*1でそのまま終了するのが常だった。

しかし…。

そこからの伊藤七段の勝負術が凄かった。凄まじかった。

それに気圧されたのか、藤井叡王にミスが生じて、いつしか形勢逆転。

藤井叡王は、自玉に「詰めろ」*2がかかり、守っても無意味と悟った瞬間、伊藤七段の玉に「王手ラッシュ」をかけていく。

王手が途切れ、伊藤七段に手番が回った瞬間、藤井叡王は負けになる。

だから、藤井叡王も、あの手この手で王手を続けていくが、伊藤七段は的確に対応を重ねて、一分の隙もない。

大熱戦の156手目。

伊藤七段の玉は、藤井叡王の王手をものともせず、下段にするりと逃げた。

将棋AIは、次の藤井叡王の手として、「3三金」の候補手を示していたが、それが無意味なのは明白。

この後は、単に王手が数手続くだけで、伊藤七段の玉に詰みはない。

どうしても1枚、決め手の駒が足りないのだ。

1分将棋*3に伴い、記録係によるカウントダウンの読み上げが始まると…。

将棋界の絶対王者は、静かに頭を下げた。

8ヶ月にわたって続いた藤井聡太「八冠」時代が、ついに崩れた。

将棋界の新しい歴史が始まる瞬間。

伊藤匠「新叡王」の誕生だ!

いつかはこの日が来るとは思っていたが、藤井《絶対王者》は、ここまでタイトル戦無敗の「22期」を誇っていただけに、衝撃は大きい。

伊藤匠七段が、タイトル戦で藤井八冠に挑むのは、今回で3回目。

竜王戦では4連敗、棋王戦では3連敗(1持将棋)と、1勝もできずに跳ね返されてきたが、それからわずか1年で、大きく成長。

この叡王戦では、2戦目で藤井八冠相手に初勝利をあげた後、3戦目も勝利し、藤井叡王をカド番に追い込んだ。

 将棋世界 2024年7月号

第3局終了後。伊藤七段の笑顔と藤井叡王の苦悩。

現在発売中の「将棋世界」では、そんな二人の姿をつぶさに伝えている。

しかし、追い込まれてから強いのも、藤井八冠の底力。

第4局を制して2勝2敗のタイに戻し、天王山の第5戦。

藤井叡王が、有利な先手番を引き当て、十八番の「角換わり」戦法に持ち込んだ時は、やっぱり防衛か…と、誰もが思ったろう。

そんな状況での大逆転勝利だから、伊藤「新」叡王の誕生は、本当にドラマチック。

ここ数年、タイトル戦では向かうところ敵無しだった藤井八冠が、初めて負けたということで、今後の展開が大いに楽しみになってきた。

藤井《絶対王者》は、叡王を失っても尚、7冠を保持しているのだから、将棋界の絶対王者である事実は動かない。

負けず嫌いの藤井「七冠」は、これを糧に逆襲を誓っていることは間違いなく、「八冠」復帰も十分あり得る。

いや。

伊藤「新叡王」だってまだまだ成長途上。

今後さらにタイトルを奪う可能性だってあり得る。

何しろ、ふたりともまだ21歳なのだ。

若い2人がライバルになってこそ、将棋界はさらに盛り上がる。

今後の再対決を、ワクワクしながら待ち侘びたい。

*1:右肩上がりの線グラフのように、そのまま突き抜けて圧勝するパターン

*2:何もしなければ、次の1手で詰まされてしまう状況。

*3:規定の持ち時間を使い切り、1手を1分以内で指す将棋。


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