今年の東京マラソンは、実にインターナショナルな大会となった。
全出走者38,203人のうち、外国人は11,730人。
なんと、出走ランナーの30%が外国人!という凄さだったのである。
スタートブロックで号砲を待っている間、僕の周りで聞こえてくる声は、英語や中国語ばかり。
いったい僕は、どこの国のレースに出ているんだろう…?と錯覚してしまうほどだ。
外国人の方々は、ツアーなどで集団参加しているせいかもしれないが、それにしてもインパクトが強烈だった。
外国人の割合がここまで高くなったのには、大きな理由がある。
2020年。
突然襲来したコロナ禍に伴い、東京マラソン(の一般枠)は2年連続で中止となり、ようやく開催された去年の大会*1でも、「外国人締め出し」となってしまったからだ。
今大会においては、4年分の滞留外国人ランナー枠が開放され、一気に奔流となったということだろう。
さらに凄かったのは、出走した外国人ランナーのうち、3,000人以上のランナーが、Six Star獲得にリーチをかけていたということ。
Six Star Finisherの栄冠は、アボット・ワールドマラソンメジャーズ(以下AbbottWMM)全6大会を完走することで得られる。
東京マラソンの他、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティでの各大会だ。
欧米圏の5都市を制覇して、「残り1つ」になっていたランナーは、2020年以降、足止めを食らっていたわけだから、「Six Star獲得リーチ」のランナーが3,000人にもなるのも必然。
その人数は、ギネス記録に認定される見込み。
それまでのギネス記録は、2019年の東京マラソンで732人。
だから今回は、圧倒的な(しかも、もう2度と破られない)記録更新となるだろう。
レース結果の詳細を確認すると、外国人ランナーの完走率は97%を超えていたようだから、余裕でギネスの栄冠を獲得だ。
Six Star獲得にリーチがかかったランナーは、AbbottWMMから、これが最終レースであることを示す「TODAY IS THE DAY! CHEER ME ON」と書かれた特別なゼッケンが配布される。
いやぁ、このゼッケンを背中に走っていたランナーの多いこと、多いこと!
僕は、そんな外国人ランナーを見かけるたびに、「今日でSix Starだね。やったね。」と思いながら走った。(余裕と語学力がなくて、声はかけられなかったけど…(^^;)
這々の体でフィニッシュした後、メダルやポンチョなどの受け取り場所へ向かう道すがら…。
AbbottWMMのブースを発見。
今回、東京マラソン完走でSix Starを獲得したランナーは、ここで、特製のメダルをもらえるのだ。
このメダルをゲットするのは、ランナー人生における僕の大きな目標、夢。
2017年のベルリンマラソン完走で、残り2つ(ボストン、ロンドン)になったのだけれど、それから、もう6年も足踏みしてしまっている。
なんとかこれだけはゲットしたいなぁ。
年々走力が落ちているし、腰などに不安も出てきているので、急がなければ…。
*1:2022年に開催されているのだけれど、「東京マラソン2022」ではない。2021年大会が1年遅れで実施という形になったため、レース名は「東京マラソン2021」となっている。それで「東京マラソン2022」は中止。ああややこしいw