ちょっと意表を突かれた。
まさか、こんなに早くGarmin Forerunner 955の後継モデルが発表されるとは、思ってもみなかったからだ。
Forerunnerシリーズ*1の900番台モデルは、Garmin ランニングウォッチのフラッグシップ。
だからこれまでは、時間をかけて改良されてきた。
【935】2017.5.18発売
【945】2019.6. 6発売
【955】2022.6.16発売
935から945までは約2年、945から955までは約3年も時間が空いている。
それなのに…。
いったいなぜ、955が発売されてからまだ9ヶ月も経っていないのに、新商品が発表されるのだ。
去年955を買った僕としては、なんだかちょっと釈然としない。
責任者を呼べ、責任者を。
965と同時発表された、普及版の265は既に発売済。
これも、前作の255シリーズ発売から、わずか9ヶ月。納得いかない人は多いだろう。
ただ、プレスリリースの内容をよく見ると、僕の気持ちもおさまってきた。
昨年発売されたGarmin Forerunner 955では、前モデル(945)から大きくバージョンアップした。
機能面の強化に加えて、ボタン操作+タッチスクリーン操作のダブルインターフェイスになったのは画期的で、操作性が抜群に向上している。
しかし、今回の965を見ると、機能面での変更は殆ど見られない。
ディスプレイが有機ELで見やすくなったことと、周囲のベゼルパーツにチタンを採用したことが最大のポイント。
確かに格好いいけど、機能は殆ど進化していないので、955からわざわざ乗り換える意味はないなぁ…。
今回の発表を見て、「あれっ?」と思ったのは、前955シリーズに、鳴り物入りで搭載されたDual Powerモデルがなかったこと。
Dual Powerモデルは、ソーラー充電機能を搭載しており、フラッグシップのスタミナを強化する目玉商品だった筈。
なぜそれが、1代限りでなくなってしまうのか。
しかし、約9ヶ月Dual Powerモデルを使ってみた僕は、その理由がすぐわかった。
ソーラー充電の役立つシーンが全くないことに気がついたからだ。
この機能を最大限に生かすためには、日差しが強い夏場の日中などで、何時間も連続して活動する必要がある。
例えば炎天下で開催される北海道マラソンなどの時には、十分にその力を発揮できるが、フルマラソンを走るぐらいなら、ソーラー充電のお手伝いはいらない。
無印955のスタミナでも十分すぎるのだ。
夏場などに、超ウルトラマラソンとかをする人には役立つかもしれないが、なんちゃってランナーの僕には、無用の長物だった(ことに今更気がついたw)
Dual Powerモデルは、無印モデルより1万円も高かったので、たぶん売れなかったんだろうなぁ…。
今回のGarmin Forerunner 965は、税込84,800円で発売される予定。
955の無印モデルは74,800円だったので、1万円の値上がりだ。
有機ELやチタンベゼルにこだわらなければ、旧モデルの方が(値引きもあるし)狙い目かもしれない。
*1:日本版モデルでは、935までForeAthleteというシリーズ名だったが、グローバルモデルでは、もともとForerunnerだった。