思わず息を呑む、13分の衝撃映像。
これは、本当に、僕たちが「今」生きている地球の、世界の情景なのか。僕は絶句した。
新型コロナウイルスの影響に伴う、世界各都市におけるロックダウン映像は、これまでにも、さまざまなニュースや番組で報道されている。
ただ、僕は、その映像において「日本とは状況が異なる」というイメージしか感じられなかった。
スタジオのキャスターたちが、「外国ではこうなんです!」という感じで、扇情的に伝えることもあり、《非現実感》を生み出していた気がする。
これは単に、僕の感受性が弱いだけなのだと思うけれど、そんな僕でさえ、今回は大きな衝撃を受けた。
だからこれは、日本じゅうの人に見て欲しい映像だ、と思った。
何より、テレビ東京の前ロンドン支局長、豊島晋作氏による解説が圧巻。
淡々とした語り口で、世界各所の状況を、実にわかりやすく伝えてくれる。
【パリ】凱旋門やエッフェル塔、シャンゼリゼ通り。
【ロンドン】バッキンガム宮殿、トラファルガー広場、ハイドパーク。
【モスクワ】クレムリン宮殿や赤の広場。
普段ならば、世界中の観光客で賑わう大都市が閑散としている。
そういった映像はさらに続く。リスボン、イスタンブール、リオデジャネイロ、ムンバイ、エルサレム、マドリード…。
いったい、人間たちはどこに行ってしまったのだ?というような状況だ。
僕は、SF系、パニック系の映画が好きなので、こういった映像は、これまで《CG映像として》何度も見てきた。
しかし、それをまさか、リアルな映像で直視するような世界が来るとは、夢にも思っていなかった。
また、今回の映像では、単に人がいない世界だけを紹介するのではなく、それを取り巻く情景についても、紹介している。
オクラホマ州の空港における「行き場がなくなった」飛行機たち。ニューヨークにおける救急車の準備態勢。コロナウイルスの検査場になった、ロンドン郊外のIKEA駐車場。米ニュージャージー州ショッピングモールのソーシャルディスタンス、等々…。
いずれも、今の日本では見られない情景ばかりだ。
僕は、これを見ていたら寒気がしてきた。
世界各所では、ここまで徹底した対応をとって、なんとかウイルスを抑え込もうとしているのに、日本は大丈夫なのか…と。
僕は、この映像を見て、自分が本当に甘かったことを反省している。
健康維持の為のランならば(日本政府にも認められているし)問題ない、と思っていたが、それについても、少し考え直そうと思っている。
このウイルスは、「日本」の問題ではなく、「世界」全体の問題なのだから。