今年も、「神田古本まつり」に行ってきた。

僕が訪れたのは、開催初日(10/24)の金曜日。
去年と同様、平日有休を取って出かけた。
あれから、もう1年も経ってしまったのかぁ…。
僕も歳をとるわけだ。
先週の土日は雨に祟られて(土曜は、午後から本格的な雨でほぼ中止状態、日曜は開催中止)しまったけれど、金曜は、時々小雨がぱらつく程度だったため、何とか耐えていた。*1
本という紙媒体は、もちろん水に弱いので、本当に雨は恨めしい。
僕は、今年もたくさん写真を撮るべく、僕は愛機のXiaomi 15UltraにPhotography Kitを装着し、ネックストラップで肩掛け。
カメラマンスタイルで赴いた。
結果、100枚以上の写真を撮ったのだけれど、帰宅後確認してみると、去年と似たような写真が多数w
ということで、あまり新しい発見はなかったのだけれど、今年も写真を中心にご紹介させていただこう。

去年、沢山の貴重なSF本を入手した店。

去年は出ていなかった、ハヤカワSFシリーズが結構あった。
オールドSFファンであれば、このシリーズの稀少さはおわかりいただけるだろう。
値段もそれほど高くなかった(数百円程度)ので、いくつか買おうと思ったのだけれど…他の文庫本などに気をとられ、結局買い損なってしまった。
この写真を見ていたら、「あれも買えば良かった。これも買っておけばなぁ」と後悔。
バカすぎだ。

昭和の時代に「4大SF雑誌」のひとつだった「奇想天外」誌が多数。
SFマガジン、SFアドベンチャー、SF宝石、そして奇想天外だ。
もう今は、SFマガジンしか残っておらず、しかも隔月刊になってしまったので、寂しい限り。
それを考えると、あの時代は本当に素敵だったなぁ…。
奇想天外は、独特の雑誌カラーを持っていたし、筒井康隆先生のエッセイや短編が掲載されることも多く、大好きだった。
1冊200円という破格値だったが、僕はもちろん全冊持っているので、なんとか我慢。

異端のSF誌として、一部マニアには人気が高かった「NW-SF」もあって、ちょっと心惹かれたが、こちらは1,000円以上したので、手が出なかった。
やっぱりどこでも、強烈マニア向けのものは値がはるようだw

サンリオSF文庫。
一時期は数千円の値がついていたディック作品が、数百円で買える。
ただ、今は皆、他の文庫で(しかも翻訳の質が上がったものが)出ているからなぁ…。

筒井康隆先生の全集も出ていた。
僕はもちろん全部持っている(リアルタイムで入手している)ので、見送り。
なんだか見送ってばかりのように思われるかも知れないのだけれど、細々と、貴重なSFの文庫本はゲットしている。
それについては、別の機会でご紹介させていただくこととしたい。
以下は、SF以外の出品をつらつらと。

鉄道関係。
雑誌のみならず、切符(貴重な硬券タイプ)なども販売されていた。

トレンド、ファッション誌関係。「Hot-Dog PRESS」懐かしい!

コミック関連。原画も販売されていた。「めぞん一刻」大好きだったんだよなぁ。

昭和初期の雑誌群。
雑誌タイトルが「日毎ーデンサ」となっているのが、時代を感じさせて、何ともノスタルジックだ。

なぜか、お堅い文芸書に混じって販売されていた「中学二年コース」。
表紙は、当時僕が大好きだったアイドルの浅香唯だったので、ちょっと心が動いた。
いい歳をしたオッサンが、それだけのために1,500円も払って買う雑誌か?と思い、なんとか自粛。

サイン本を中心に売っている店があった。
新井素子先生のサイン本があったので、買おうかと思ったのだけれど、「○○さんへ」と言う、知らない人の名前が入っていたので、止めた。
そんな本を古本に出すんじゃない!

日本画や古い絵はがきなども多数のワゴンで販売。
インバウンドの方々が興味深げに眺めていたのが印象的だった。そういう需要があるんだなぁ。

こけしも各所で販売中。
これもインバウンド向けなのか?と思ったが、色々調べてみると、このエリアは昔からこけし販売が盛んらしい。その理由は不明だけど。

神田古本まつり限定で販売されているトートバッグ。

リラックマとのコラボ企画。
神田古本まつりの客層と合わない気がするんだけれどなぁ…と、僕は去年も今年も完全スルーしたが、かなりの人気商品らしい。
11/3までの期間限定発売となっているが、開催2日目の午前中には売り切れてしまっていた。
ちょっと嫌な予感がして、メルカリを見てみると、テンバイヤーたちが、倍以上の価格をつけて大量出品していた。
「新品未開封」と大々的に謳っており、転売目的で購入したとしか思えないものばかり。
あさましい時代になったものだ。
リラックマなんかとのコラボじゃなく、もっと本好きに「刺さる」ような渋いトートバッグにしてくれれば、開催期間中、ゆっくり売れそうな気がするし、テンバイヤーたちの餌食にもなりにくいと思うんだけれどなぁ。
それはさておき。
なんだかんだで、3時間近くも古本たちを眺めていたら、心が和んだ。
やっぱり神田古本まつりは良いなぁ。
可能であれば今週末にもまた行きたいし、来年も絶対に行くつもりだ。
*1:各青空店舗は、それぞれワゴン上部にフードなどを設置して、雨を防いでいた。
