昨日、WMM(ワールドマラソンメジャーズ)6大会の1つ、ロンドンマラソンが開催された。
今年は、川内優輝選手が出場。
意外だったのは、川内選手が「ロンドンマラソン」初出走だったこと。
世界中を股にかけ、これまで120回以上のフルマラソン完走を誇る選手だから、もう、ロンドンマラソンはとっくに走破済だと思っていたのだ。
タイムはそれほど振るわず、上位に入ることはできなかったようだけれど、川内選手は、レース後のインタビューで笑顔を振りまいていた。
今回のロンドンマラソン完走によって、WMM記念のポン・デ・リングメダル(俗称)を獲得したことが笑顔の理由。
川内選手曰く、このメダルを獲得したのは、「日本のトップ選手では多分初めて。すごくうれしい」とのこと。’
トップ選手でありながらレースを選ばず、世界各国を股にかけて走る、川内選手ならではの勲章と言えるだろう。
川内選手が座右の銘としている《現状打破》を、またひとつ実現したことになる。
5年前、シカゴのオヘア国際空港のラウンジで、川内選手と会い、シカゴマラソンのメダルに「現状打破」サインをしてもらったことを思い出す。
このサインは、僕の一生の宝物だ。
これを書いてもらった時、僕は、WMM6大会のうち、4つを完走していた。
残り2つ(ロンドン、ボストン)も走りきって、ポン・デ・リングメダルをゲットするぞ!と誓った。
しかし、その後…。
家庭の事情で、ロンドン出走を2年連続で断念。
さらにコロナ禍がやってきて、僕はもう、5年間も足踏みを続けている。
昨年からは腰痛にも悩まされており、身体もガタガタ。
WMM6大会完走は、僕の大きな夢なのだが、叶わないかもしれないなぁ…などと、ちょっと弱気にもなってきていた。
しかし、やっぱり諦めちゃいけない。
僕の大事なラン仲間たちがこぞって獲得しているだけでなく、川内選手をここまで笑顔にさせる、憧れの記念メダル。
やっぱり僕もゲットしたい!
なんとか《現状打破》しなくちゃなぁ…。