この漢字の読み方が一発でわかった人は、漢字博士だ。
これは、漢検1級レベルの超難読漢字だからである。
僕は、かなりの漢字好きで、一応、漢検準1級の資格を持っている(昨年取得)のだけれど、恥ずかしながら、つい最近まで「音読み」も「訓読み」も全く知らなかった。
「訓読み」はともかくとして、「音読み」は簡単じゃないか!と、思われるかもしれない。
しかし、そう思った人はきっと間違っているw
この漢字の音読みは、「ギョウ」…ではない!からだ。
何を言ってるんだ、餃子のギョウだろ。小学生だって知ってる、などというツッコミが入るかもしれない。
仮にも餃子ランナーの癖に、何を言っているのか、と。
しかし、それはトラップなのである。
この漢字の「音読み」は「コウ」であり、単体で「ギョウ」とは読まないのだ。
ではなぜ、「餃子」が「ギョウザ」と読むのか。
その理由は、「餃子」の由来に基づくと言われている。
「餃子」は、中国語で「チャオズ」「シャオツ」などと読まれるのだけれど、餃子の発祥地と言われる山東省の発音では「ギァオヅ」となる。
だから、「餃子」が日本に伝わってきた時、「ギァオヅ」が「ギョウザ」と呼ばれるようになったようだ。
よく考えてみると、「子」という漢字にも《ザ》などという音読みは存在しないので、これは、完全な《当て字》ということになる。
いやぁ、知らなかった。驚いた。
この漢字は、つくりの部分が「交」だから、音読みが「コウ」となるのは自然。
しかし「ギョウザのギョウ」だろうという先入観が邪魔をして、音読みの正解を出すのは、意外に難しいんじゃないかと思う。
もっと驚いたのは、この漢字の「訓読み」だ。
なんと「あめ」と読むのである。
しかも、その意味は、そのものズバリ「飴」のこと。
すなわち…。
だということになるのだ!
餃子の餃に、飴という意味があるとは思わなかったなぁ…。
ならば、ギョウザ味のキャンディが発売されたら面白いかも知れない。
僕は買わないけどw