唖然とした。
僕は、伊丹空港のカウンターで、呆然として言葉を失くしてしまった。こんなことなら、もう少し、大阪の街でゆっくりしていればよかった…。
でも、もう、後の祭り。
僕は、3時間も先の出発便まで、どうにも時間が余ってしまったので、このエントリーを書き始めているw
僕が言葉を失った理由は、JALのシステム改悪。
僕は、今回の大阪行を、国内線特典航空券で取得している。
僕がもっぱら特典航空券を気に入っていたのは、これまで、こういうメリットがあったから。
ご予約便のご搭乗日当日に限り、ご予約便より早い出発時刻の便で、同一区間・同一クラスに空席がある場合、ご搭乗いただけます。
これは非常に使い勝手がよくて、僕は今まで何度もこの恩恵に預かってきた。
国内線特典航空券は、その提供枠が非常に少ないため、いざ乗りたい時間の便がとれないことが多い。
だから僕は、「とりあえず、遅い時間の便を押さえておいて、当日空港で、早い便に振り替える」という作戦を取っていた。
特典航空券でも、深夜などの便は残っていることが多かったし、当日の空港では、大抵、空きが出ていた。たとえ空いていなくても、キャンセル待ちをかけることができた。実に便利なチケットだったのだ。
そのおかげで、今年の北海道マラソン翌日は、大いに助かったことを思い出す。
この日は、新千歳発21時という便しか押さえることができず、さらに、当日、JALの機材トラブルもあって、千歳空港のダイヤは大混乱に陥った。
しかし…。
JAL修行のステータスと、特典航空券のメリットが効いて、僕は、午後一番の便に振り替え、難を逃れることができた。
この手を、僕は、今回の伊丹→羽田便でも使おうと思っていた。
JALのwebサイトで、予定より3時間早い便が空いていることを確認していたので、僕はその便に変更してもらいたい旨をカウンターで告げたところ…。
冒頭の「唖然」シーンに繋がる、衝撃の展開が待っていた。
「お客様のチケットは特典航空券になりますので、便を振り替えることはできません。」
えっ、えっ…?何を言っているんだ、この係員は。新人か?
僕は、まさかの展開に驚いて、次のように反問した。
「え?特典航空券だと、前の便に振り替えることはできる筈ですけれど…?」
しかし、そんな僕の抵抗は、次の言葉で一気に打ち砕かれた。
「以前はそうだったんですが、11月16日からのサービス変更で、一切できなくなりました。」
僕は、「知りませんでした。どうにもならないですか…?」と、一応、無駄な要請をしてみたものの、やはり…。
「同じようなご要望をたくさんいただいておりますが、全てお断りしております。申し訳ございません。」
にべもなかった。
思い返してみれば、JALから、サービスが変わる旨のメールを受け取っていたような気がするのだけれど、僕は、ズボラゆえに、ちゃんと確認していなかった。
情報弱者は、こういう時に、そのしっぺ返しを食らうんだなぁ…。
この件については、JALのwebサイトにも、しっかり記載されていた。
ご予約便より早い出発時刻の便で、同一区間・同一クラスに空席がある場合においても、ご予約便以外への変更はできません。
問い合わせが多いのか、ご丁寧に赤字で書かれている。
「刷新」というと聞こえはいいが、この点に関しては、完全に「改悪」。
自由度の高かった特典航空券が、全く変更の効かない先得チケットなみの扱いに変わる「超改悪」と言ってもいい。
僕は、特典航空券のメリットが大きいから、これまで頑張ってマイルを貯めてきたのに…。あんまりだ。
今回は、まだ、それほど遅くない便が取れていたので、単に待ちぼうけを食らうだけにとどまったが、毎年夏の羽田→千歳便における特典航空券は、いつも夜遅い便しかとれないので、この改悪は非常に頭が痛い。
夏の北海道便は、航空運賃が高価なので、本当に使い勝手がよかったのになぁ…。来年の北海道マラソン、どうしよう…。
今から実に悩ましい。